ワーホリの部屋
ワーホリ9ケ月目リアルタイム・インタビュー
五十嵐さんの場合(その3)
さて、こうインタビューしてても何かこうノレンに腕押しというか、盛り上がりに欠けるというか(笑)。接していてすごく感じのいい五十嵐さんなんですが、サラサラ流れていく透明感みたいなのがあって、なかなか話が生々しくなっていってくれない。「これだけってことはないだろう」という気がするので、もう少し腰を入れて突っ込ませてくださいね(笑)。
あ、はい、お手数かけて申し訳ないですけど(笑)。うーん、自分でも上手くいえないし、いわゆる分かりやすい表現にしちゃうとすごく極論というか大袈裟な気がして、「それも違うなあ」となって。
いや感覚的には分かるし、今までのお答えでも十分といえば十分なんですけど、あとは単純に僕の趣味というか、「わかった気がするって、お前、本当にわかってんのかよ?」と自問自答すると、あ、全然わかってないやって思えてしまうんですけど。
今度はちょっと、角度を変えて、五十嵐さんは周囲の方からどのような人だと思われてますか?さっき「行ったら帰ってこないような気がする人」とかいうのが出ましたけど。
そうですねえ、あと「飄々としてる」というのは、よく言われますね。
ああ、なるほど、わかるわかる。あと、一番身近で最大の理解者である彼氏はどう言ってますか?五十嵐さんのどこがいいとか。
えっとですね、イヤなものをイヤとハッキリ言ってくれるのがいいって、それは言われます。ただ、「肝心なことは言わない」って、それも言われますし、通り一遍の答えでは全然満足してくれなくてすごく掘り下げて聞かれますね。それだけ言われるから「そうなんかなあ」って思いますけど。
僕も彼に賛成(笑)。
あと、あとアーティスティックなものがお好きでしたよね。絵も描かれるし。
いや、もう、ただの趣味ですけど。そういう方向にいきたいなあと思う事もありますけど、才能的にそれはあまり真剣に考えてないです。ただ、まあ自分の作品を人に見せるくらいだったら、まあ、そんなに恥ずかしさは覚えない程度にはやってます。
(以後、こんな話をあーでもないと、ゴハン食べながらいろいろやってたわけですが、その模索期間は割愛します)
なーんとなく判ってきたような気がするんですけど、これは思い付きの仮説なんですけどね。五十嵐さんってお腹の中に玉があって、玉ってのは本当の自分とか心とかですけど、普通の人よりもそこに神経がいっちゃってる感じ。一方社会的なペルソナというか、社会的な存在としての自分を動かしていく部分にはあまり興味がないというか、問題なく動けばそれでいいというか。
社会的なペルソナに神経が集中してる人もいるでしょう?他人からチヤホヤされるのが自己実現とか、出世したいとか、エラいと言われたいとか。あるいは他人といろいろコミュニケートしていく部分が自分の人生
のメインステージであるとか。自分が成立するためには、他人という存在が必要なタイプ。エヴァンゲリオンみたいですけど。
ああ、ああ、言ってる意味はよくわかります。そうですねえ、そういう意味では、あんまり他人を必要としてないのかもしれませんね。
一人でぼーっとしてても結構充足するタイプじゃないですか?
僕はダメなんですよ、絶えずなんかやってないと。一人でいても本とか読んでないと退屈で死んじゃうタイプ。だから飛行機9時間乗ってるのなんか地獄ですよね(笑)。で、五十嵐パターンの人の傾向として、僕が思うのは、例えば@今何が流行ってるとか、他人はどうしてるとかいう「モデル」を求めない、A自分に関する決断は自分が一番正しく下せると思ってる。アートでもなんでも、いい/悪いの自分の判断に疑問をもたない、Bだから他人に悩み事を相談することもないし、C「本当の自分は何だ?」なんてことにあんまり悩んだりすることもない。
だから、こういう人にいわゆる世間一般のワーホリ像を前提にした質問をしても駄目なんですよね。本人がそんなの殆ど気にしてないから。
あは、そうなんでしょうかね。うーん、やっぱり変ってるんですかね。
や、別に変ってはいないと思いますよ。一つのタイプだし。むしろイイコトだと思いますけど。僕の知り合いでも、五十嵐さんのような答えかたする人がいるんですね。何を聞いても一般論的な答えしか返ってこないという。「アナタはどうか」を聞いているのに、「まあ、人はみな〜」みたいな返しかたをよくする。なんでそうなるのかな?って結構真剣に思ったこともあるのですが、結局その人にとって大事なのは自分の中にある自分との語らいであって、対外的な「つきあい」みたいなものは、適当に上手くやってればそれでいいって感じなんじゃないかな。
そんな一般論的に答えてますか?、、、、うーん、かもしれませんね。
起き上がりこぼしがあるでしょう?ダルマさんね。ダルマさんが何で起き上がってくるのかというと、中に重心があるからですよね。でもその重心は外から見えない。外からダルマさんに「どうして起きるの?」と聞いても、ダルマさん自身もそれを言語化出来ないんじゃないかな。
自分が何をしたいのか、なにがいいのか、それは自分の中の自分が知ってる。自分の中の玉が右に転がれば右に進む。で、進むにあたって生じる対外的折衝は、いわば事務的に対外人格がやる。でも、内面を対外的に表現するコネクションは細かったりする。そういう人に内面を聞いても、インターネットでいえば重いサーバーからダウンロードしてるみたいに、なっかなか言葉が出てこないという。で、何も考えてないのかというと考えてて、行くときはズバッと行くという。
これを他人から見るとですね、「飄々としてる」とか「ハッキリしてる」とか、「何考えてるのかわからない」とかになって、さらには「肝心はことは言わない」になったりするんじゃないですか?ついでにいえば、帰国子女の先生から「英語より先に日本語からやりなさい」と怒られたのも同じ文脈かもしれないですね。
うんうん、あ〜、はい、言ってる意味はすごく分かります。
彼の言いたいことって、僕わかるわ。だってパートナーとして一番知りたいこと、つまり五十嵐さんの中の玉が次に右に行くのか左に行くのかとかいうこと、そのへんになると全然言わないような気がするんですよ。結果的に「右になりました」ということは言うでしょうけど、現在の玉の実況中継はないですもんね。これは彼としてはフラストレーション溜まるんじゃないかなあ。
あ、そういう表現じゃないけど、それに似たことはすごく言われます。だから、彼と一緒にいるとすごく自分が変っていけるかなって思うんですよ。
逆にいえば、五十嵐さんはすごく健やかにここまで育ってきはったんだと思うんですよ。ご家族の方とかちゃんと理解してくれたり。僕なんか、その対極みたいなもんですから。自分がやりたいことをしようとすると、必ず何か反対なり障害なりがあって、いちいち説得するとか、戦うとか、理論武装するとか、より直接的に力をつけるとか、そういった作業が常に必要だったから、意識のメインステージはかなり対外的な部分にいっちゃうんですよね。だから、必要に迫られて言語化する能力も癖もつきますよね。またそうやって周囲と摩擦してる部分が、皮膚が角質化するみたいになって、妙な形にツノが生えたりとか(笑)。そういう意味でいえば、五十嵐さんは理解者に恵まれてたんでしょう。イチイチ内面を言語化してアピールしなくても上手くいってたんですから。
ああ、なんか、話聞いててわかってきたような気がするんですけど、私、英語の上達についてちょっと煮詰まってるんです。なんかこれ以上は技術とかそういう問題じゃないんじゃないかなって、私自身のもっと深いところの問題なのかなあって、そんな気がしてたんですよ。
今のお話でいえば、そもそも喋ろうというモチベーションが希薄だから、思ってることを言語化していくということに慣れてないんじゃないかと。英語とか日本語とかいう語学以前に、多分そこらへんに原因があるのかなっていう気がしてきました。
これからは将来のダンナさまという、気合入れてコミュニケーションしなきゃいけない「他人」が登場してきたことによって、すごい成長のステップに足をかけてるという、そんな感じがしますね。
だったら、これからはもうすこし関西人としての自覚をもって、ヨシモトの芸人さんみたいに喋り倒すように。探偵ナイトスクープの桂小枝さんみたいに、「オーストラリアですね〜、行ってきましたですよ〜〜。もう、大きいのなんの、めっちゃくちゃ、こぉ〜〜んなにおっきかったですね〜」とかさ(笑)
そういう人格になっていただけるとインタビューも楽なんですよね。「どうしてワーホリに行ったのですか」という質問でも、「や、もう、私、燃えてましたからね〜。ここはもう一発ガーンといって、ドバーッといかなならんと、思いましたですからね〜、はい〜」とか(笑)。
★→ワーホリの部屋 トップへ戻る
★→APLaCのワーホリ無料サポート・一括パックのページに行く
★→APLaCのトップに戻る