オーストラリア教育速報
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学業成績や素行問題に関するメディア報道で人気低下する公立校に代わり、
近年低迷していた私立校の人気が復活!?
Reported by Stephanie Raethel,
Sydney Morning Herald, 10 June 97
私立校が公立校より授業料が高いのはオーストラリアも同じ。私立高校といってもピンからキリまで差はあるが、それでもほとんど無料の公立校に比べれば、私立校に子供を通わせたら家計の負担はかなり重くなります。
この数年、景気の低迷を反映してか、私立校入学希望者は減る一方で、私立校としては必死のマーケティング活動で顧客(生徒)集めに必死になってきました。ところが、このところ、シドニー近郊の私立校から景気のいい話が聞かれるようになったとか。
ニューサウスウェールズ州私立校協会の理事長テリーチャップマンによれば、この12ヵ月の入学者数を前年度と比較すると、私立校のうち15校では5〜10%ダウンしたものの、50校が5〜10%入学者数を増やしているとのこと。全体で約4.5%の増加率と推定しているそうです。
いくつかの私立校では長いウエイティングリストを解消するために、クラスやスタッフを増やすことにより、生徒受け入れ枠を拡大したり、人気科目については受講できる人数幅を増やすなど対応しているそうです。
テリーはじめ、私立校の校長たちはこの原因について「経済動向変化の影響(ここ数年よくなかった景気がこのところ上向いている)」を挙げているが、家庭の財布のヒモ以外の理由を指摘する声もあります。たとえば、公立校の充実。この数年は公立の専門学校や選抜校(成績のよい学生のみを入学させるエリート校)が増えたため、そちらに生徒を奪われてきたのが、一段落したとの見方があります。
また、この記事の中では明らかに語られていませんが、公立校の問題がメディアを通じてかなりセンセーショナルに報道されてきたことは周知の事実。HSCの結果を学校別に見れば、公立選抜校を除けば上位に名を連ねるのは、名門私立校ばかり。年々公立と私立の学業成績の差は拡大しているとか。また、一部の公立校で問題になっている校内暴力事件(マリックビル高校で生徒が先生を刃物で刺した事件など)が過剰報道されたために、世間では「公立校」に悪いイメージを抱くようになり、保護者も公立校を避けるようになったとの見解も、この記事には暗に織り込まれているでしょう。
その一方で、いわゆる昔からの名門私立校の場合、こういった世の中の扇動的なメディア報道の影響は実質的にほとんどなく、万年「誕生と同時に登録しなければ入学できない」という応募状況。「ちょっと家計にゆとりができたから」とか「公立校も何やら物騒だから」とか小市民的な理由で子供の志望校をコロコロ変えたりする一般庶民とは、違う世界のようです。
※新聞掲載されている私立校リストのうち、留学生を受け入れている学校の空き状況を引用抜粋。ただし、この情報は現地学生についてであって、留学生枠は別途定められている。
- Knox Grammer School
(私立男子校) 空きなし。誕生と同時に登録しなければならない。
- Trinity Grammer School Summer Hill
(私立男子校) 空きなし。
- Ascham School Edgecliff
(私立女子校) 空きなし。幼稚園から10年生までキャンセル待ち状態。
- SCECGS Redland
(私立共学校) 5、6、7、8年生に若干の空きあり。
- Kambala Church of England Girls School Rose Bay
(私立女子校) 6、7、11年生に若干の空きあり。
- Loreto Kirribilli
(私立女子校) 空きなし。誕生と同時に登録しなければならない。
- St Catherine's School Waverley
(私立女子校) 空きなし。
- St Vincent's College Potts Point
(私立女子校) 寮は空きなし。7、8、9年生にわずかに空きあり。
- The Scots College, Bathurst
(私立男子校) ほとんどの学年で空きあり。
- Kinross Wolaroi, Orange
(私立共学校) 寮生はほとんどの学年で空きあり。通学生は若干空きあり。
※この学校は受け入れ枠を拡大した。留学生受け入れにも積極的。
- New England Girls' School, Armidale
(私立女子校) 若干の空きがあるが、面接の結果選択する。
- PLC Armidale
(私立女子校) 12年生以外は、わずかに空きあり。
- St Luke's Grammer School
(私立共学校) わずかに空きあり。
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