ワーホリの部屋
ワーホリ8ケ月目リアルタイム・インタビュー
吉田さんの場合(その3)
仕事探しはしましたか? 就職先を見つけるのに苦労しましたか?
学校で知り合った友達に紹介してもらいました。苦労はしませんでした。
仕事を探すのに、英語力は必要だと思いましたか?
仕事によると思いますが、現地の会社で働くためには、探す時はもちろん、働いている最中にある程度の英語力、特にHearing力が必要となると思います。僕の場合は、コンサートホールの掃除で、「階段の右横にある部屋に行ってモップを取ってきて、この部分を拭いて」みたいな指示を、容赦のない早口のオージー弁でまくしたてられるので、仕事は簡単なのですが、ヒアリング力がないと仕事にならないんです。
仕事内容・給料は納得できるものでしたか?
平日は手取り10ドル、土日は14ドルでした。仕事が楽でしたので、給料は満足できるものでした。
平均的な日常生活にかかる1週間の生活費はどれくらいでしたか?
家賃と食費と合わせて200ドルぐらいです。
そのうち、現地での給料でまかなえるのは、何割くらいでしたか?
週2-3日しか働きませんので、半分以下です。
オージーや他国からの留学生との付き合いで、なにか感じたことはありますか?
異国の友達は語学学校に限られますのでなんともいえませんが、ひとりひとり違った事情を持ちながら、皆生活をエンジョイしているように思います。
「こいつ、すごいなあ」とか「やだなあ」とか思うことはありましたか? あるとしたら、どんな人に対して、どんな時にそう感じましたか?
僕の多くの外国人の友達が社交的で、元気なことに感心しました。
ヨーロッパから来た友達は、自国語と英語以外にドイツ語、ポーランド語など話せる Multilingual の人が多く、また、授業で上手に自分の意見を言え、会話にジョークを入れて楽しむコツを知ってました。それから、華僑の友達はエネルギッシュで、自分の意見をしっかり持ってましたし、韓国の友達は、何人かで集まって遊ぶ時の気配りに長けてました。他にもすごいと思うことはたくさんありました。
ホームシック、カルチャーショックを受けたことはありますか?
ホームシックには、来て1ヶ月目と3ヶ月目と半年目にかかりました。
かかってどうするって事ではなかったのですが、日本の良さが身に染みてわかった時期でした。
実は私も田村もラースも、ホームシックってかかったことないんで、実際どんな感じになるのか興味があるんですけど。よかったら、どういう状態になるのか、描写していただけますか? 食欲がないとか、何をみても日本のことが思い出されて悲しくなってくるとか、そんなふうになりました? それとも、単に「ああ、日本っていい国だよなあ」としみじみ思ったりする感じですか?
はい、日本での生活と、こっちでの不自由な生活とを比べて、日本の良さを噛みしめてた時期でした。期間は1日か2日で、気分は沈んでましたが食欲もあったし、よく眠れたし、生活自体になんら変化はありませんでした。
あと、ホームシックになった時って、なにかが恋しいんだと思うのですが、具体的にはどんなことだったですか? 家族や恋人など「人」でしたか、それとも家や街などの「環境」でしたか? あるいは、身にしみて「いいな」と思ったのは、日本のどんな部分でしたか?
人、環境を含む、その時なくて、日本で住んでた時あったものすべてに感じました。
家ではほとんど英語を話してましたので、日本語を恋しく感じましたし、それと環境、つまり、気を使わなくてよく、一人で住んでた家や、近所に買い物に行くのにも車を使えたことや(こっちでは歩き)、食べなれた食事や、話の分かる友達などです。
身に染みていいなと思ったものは、やっぱり言葉です。こっちで英語を話せないのは、生活するにあたってとっても不自由で、日本で日本語話して買い物してた時がが懐かしく感じました。
もう1点、ホームシックから脱するためのいい方法があったら教えてください。もっとも吉田さんの場合、日本のよさを確認する程度だから、「ポジティブなホームシック」であって、脱する必要もないのかもしれませんが。
ホームシックを感じることは、つまり、こっちが暮らしにくく、日本の方がよかったって感じることだと思いますから、こっちを日本に近づけちゃえばいいと思います。
オージーに対してどう思いますか?またその見方は変わっていきましたか?
オージーは、一緒にシェアした28歳の男性しかしりませんが、彼はQueensland出身で、巷で言う典型的なLazyなAussieでした。
酒屋に勤めていましたが1週間で首になってしまい、それからは、失業手当をもらいながら、家で一日中テレビを見ていました。
人がよくて、気さくで、お酒が好きで、でも、人の食べ物を食べてしまったり、よくたばこをねだってきたりする愛すべき人でした。
ですから、その人に関しては、いい印象が多くあります。
それは愛すべきオージーですね(^^;)。
あと一般に、街でふれあうオージーについては、どんな印象ですか? よく皆さんから聞くのは、受け付けや窓口の対応がいい加減だとか、レジの人は大抵愛想がいいとか悪いとか、そういう軽い印象レベルの話ですけど。
確かに、街を裸や裸足で歩いてる人を見ると、「なんて無頓着な人たちなんだ」って思うことはあります。
他の国の人に対してどう思いますか?
出身国毎に若干の共通した特徴があるように感じましたが、皆自国を離れオーストラリアに来ているだけあり、前向きでoutgoingな気がします。
一人の友達の言葉で「故郷を離れてここに住んでいるということ自体が、もう母国の人間とは少し変わっているんだ。」というのがありましたが、それを考えると、一概に他の国の人とは言えないのかもしれません。
「これって差別じゃないのか?」という体験はありましたか?
よくありました。店員、職員の応対があからさまに違うときがありました。
ここも是非詳しく聞きたいのですが(^^;)。よく聞く話で「店員の態度が失礼で」とかあるのですが、それって「本当に日本人だからという理由でそうだったという確証があるのかな?」と疑問なんですよ。他の理由もありえますでしょ? たとえば「英語が下手だから」とか「態度が気に食わないから」とか「昔、ふられた恋人に似てるから」とか(^^;)。 そこらへん加味して考えてみたとき、「これは日本人(あるいはアジア人)に対する人種差別だよな」とハッキリ分かったことってありますか?
自分の経験からしかわかりませんので、ハッキリとはわかりませんが、駅員や店員の態度の違いからして、差別的だと思うことはありました。ですが、すこしずつ、英語が話せるようになるにつれ、そう感じる機会は少なくなりました。もしかしたら、英語が下手だから対応が悪かったのかもしれないし、単にこっちの誤解だったのかもしれないですね。
なにか犯罪その他の被害にあったことはありますか?
パブで飲んでいて、ビリヤードの3ドルをめぐって酔っ払いに絡まれたことはありました。が、これはオーストラリアに限ったことではないですね。他は特にありません。
ズバリ聞きます。ドラッグやりましたか?
興味がありましたので、来て早々に挑戦しました。マリファナたばこと水パイプでしたが、体調がよくなかったこともあり、あまり気持ちのいいものではありませんでした。お酒と変わらないような気がします。
周囲は(オージー、在豪日本人)は、何かとワーホリとして一括りに見たがる傾向がありますか?
ワーホリとは単なるビザの名前に過ぎないのですが、これによって誤解を招くことはよくあると思います。たとえば、典型的なワーホリのイメージとして、最初の数ヶ月語学学校に行って、辞めてからバイトでお金貯めて、ラウンドして、あとはぶらぶらして過ごしてるってものがあるようです。
「こんな奴と同じワーホリとして見られるのは不本意だ。あんな奴と一緒にせんでくれ」と不愉快だったことはありますか?
日本人が外人と聞くとアメリカ人を思い浮かべるように、ワーホリと聞いてある種のイメージを抱かれることはあると思います。ワーホリにいい印象を持たない人が、それですべてをわかったような顔をするのを見て不愉快に思ったことはあります。
「すべてをわかったような顔」をされたのは、どんな時ですか? たとえば、初対面で「僕、ワーホリです」と言ったとたんに、「あ〜、ワーホリねえ〜」とバカにした表情をされたとか、具体的に「ワーホリってのは○○だからねえ」と言われたとか。
言われることはありませんでした。言ってくれると反論もしやすいんですが、態度には現れていると思いました。例えば、こっちでビジネスビザなんかで働いてる人に会った時とかです。でも、そういう人に「今度、永住権申請するんです」というと、「へえ」という具合に態度が一転したりするんですよ。現地在住者の間では「永住ビザ>労働ビザ>ワーホリビザ」みたいな、ビザの種類によるステイタス意識があるのかなあと思いました。
滞在中にパソコンは持っていきましたか?役に立ちましたか?
はい。E−mailやインターネットを使い、家族との連絡と日本の状況確認に役立っています。
電子メールは使いましたか?どうやって?
出国前にシドニーのプロバイダーと契約しました。
ワーホリ経験が帰国後の就職に有利になると思いますか?
ワーホリ自体は、就職にマイナスのような気がします。例えば、こちらの生活を選択肢として意識した場合日本の厳しい就業環境に戻るのは難しいとか、再就職の時に会社に与えるイメージが悪いとか。
前者は分かるような気がします(^^;)。が、後者については、やり方次第で会社側にプラスイメージを与えるアプローチってのもあるような気がするんですが、いかがでしょう?
あると思います。前にも言いましたが、ワーホリとはビザの名前で何をやるかは、本人次第ですから。ですが、ワーホリビザを選ぶ人は得てしてお金が充分になく、(あれば学生ビザで働かずに勉強に専念しますし)、ジャパレスや掃除という、会社員になる為には有効とは思えない仕事をしながら勉強する人が多いと思いますので。学生ビザで1年間勉強してもそれが日本での就職で必ずしも役に立たないことを考えると、ワーホリは就職に有利であるとは言いにくいと思います。
これからワーホリを考えている人たちに、アドバイスするとしたら、どんなことでしょう?
ワーホリとは、単にオーストラリアに1年滞在できるというビザの名前であり、滞在中何が許可され何が出来るかを考えて、自分なりの1年間を過ごしてください。
(おしまい)
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