まずは、ニュースエージェントでもキオスクでもバスの黄色い旗が店先にぶら下がってる店(→右の写真参照)でもどこでもいいから、トラベルテンというバスの10回回数券カードをゲットしましょう。15ドル20セント(09年09月現在)です。
言い方は「トラベルテン・ブルー・プリーズ」。"Travel-Ten Blue, Please"たった3語でいいです。あるいはもっと簡単に”Blue-Ten, Please"でもいいです(最も基本的なカードなので”ブルーテン”という略称で通じる場合が多い)。
注意点その1 : たった3語でいいけど、その代わりハッキリ明確に発音しましょう。それほど難しい発音でもないし、日本語的に発音しても結構通じるでしょう。日本人の英語が現場で通じない理由の大部分は「声が小さい」からです。大きな声で喋る、これが第一歩。
注意点その2: 絶対「プリーズ」を忘れないこと。プリーズを抜かして喋るのはかなり失礼な言い方で、プリーズを入れなくていいのは刑務所と軍隊だけ。喧嘩を売るつもりがないなら、プリーズを絶対つけよう。
なお、乗降のスピードアップのため、こういったプリペイドチケットが大々的に奨励されるようになりました。
週日の混雑エリア(シティなど)や系統によっては"Prepay Only"、つまりプリペイドチケットしか使えない(現金払いはダメ)というものもあります。
右の写真左はPrepay Onlyバスの告知、右はチケットを売ってますマーク。昔ながらの黄色いバスマーク(上の写真)も尚も併用されていますので、どちらでもOKです。
基本なのですが、けっこう難しいです。よく理解しておいてください。
シドニーの市バスは、距離によって料金が変わるシステムになってます。日本の都市部のバスのように全線均一料金ではないです。長い距離を載ればそれだけ料金も高くなるシステムです。
どのように料金が変わるか?こちらの
バス停には名前がありません。その代わり
セクション番号という番号がふってあります。あなたがセクション番号10番のバス停から乗車し、セクション番号15番のバス停で降りた場合、差し引き5セクションあなたはトラベルしたことになります。あなたがトラベルしたセクション数が0から2セクションの場合は最低基本料金である1ドル90セントという料金になります(便宜上これを1ユニットと呼びましょう)。3から5セクションまでだったら2ユニット料金で3ドル20セント。6から9セクションまでは3ユニット4ドル20セント。以下、15セクションまで5ドル、16セクション以上6ドル10セントになります。
この場合の1ユニットの10回回数券が、上で購入したトラベルテンの
ブルーになります。2ユニットの10回回数券がブラウン、以下レッド、グリーン、オレンジと色分けされています。トラベルテンブルーというのは、最低基本料金である1ユニットの10回回数券カードだということになります。
詳細やリアルタイムの値段を知りたかったら、
市バスのサイトの該当ページへ。
ここでトラベルテンの現物の写真を掲示しておきます。
右側の写真がトラベルテンのブルーです。このデザインがオーソドックスなもので、分かりやすく、色分けもしっかり出来ています。
ところが買う場所によっては、左側の写真のようなデザインのカードもあります。これはトラベルテンブルーを買おうが、レッドを買おうが、はたまたトラベルパス(後述)を買おうが、みな同じデザインです。ちなみに、これはトラベルテンのレッドなのですが、どこにもトラベルテンのレッドである旨の記載はありません。写真をクリックすると拡大しますのでごらんになってください。
こういうのは分かりにくいので止めて欲しいのですが、でも現実にある以上しょうがないです。で、拡大した画像を良く見ると、真中よりもやや下側に”SEE REVERSE FOR TICKET TYPE"と書いてあります。チケットの種類は裏面に書いてあるよってことです。
そこで裏面を見ると(二枚目の写真)、確かに”TRAVELTEN RED"と書いてあります。
この種のデザインのチケットを購入したときは、裏面を見て確認しておいてください。
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さて、距離に応じて料金が変わる場合、日本では、後ろから乗車して整理券を受け取り、前から降りるときに整理券を提出して精算しますが、こちらは、前から乗り、
最初に運転手に行き先を正直に申告するという性善説に立っています。
例えば、ボンダイジャンクションまで行きたい場合は、運転手さんに、"I'm going to Bondi Junction"あるいは単に"Bondi Junction"と告げると、運転手さんが、"Two dollars Seventy"などと教えてくれるので、料金をその場で払いレシートを受け取ることになります。
ここで、問題なのが、発音が悪いので全然聞き取ってもらえない、そもそも地名の読み方が間違っているので全然通じないという恐怖の事態が生じることです。たとえば、"Leichhardt"などは”ライカード”と読むのですが、なかなか読めないですよね。ガイドブックなどで”リーシャート”とトボケたルビが振ってあることもあります。ここで通じないとツライですよ。特にラッシュ時とか、満員の乗客の注目を浴び、後ろには長蛇の列ですが、いくら発音しても通じない。僕も最初の頃、そういう経験をしました。ほんと、泣きたくなりますよ(-_-;)。
そこで威力を発揮するのが回数券カード、トラベルテンなのですね。これだと何も会話をせずに、カードを運転手横、あるいは反対側にある緑色のボックスに挿入・打刻すればいいだけです。職場のタイムカードのような要領です。何はなくとも最初にトラベルテンは買っておくといいよというのはそういうわけです。
しかしですね、距離によって料金が変わるシステムで、トラベルテンブルーが2セクションまでの1ユニット(最低基本料金)の回数券だったら、常に
それだけの距離を行くとは限らない、目的地がもっと遠くにあるかもしれない、大体行ったこともない土地のセクション番号なんかわかるわけないじゃないかという、もっともな疑問も出てくるでしょう。ひとつひとつお答えします。
まず、距離が遠かったらどうするのだということですが、トラベルテンブルーで、3セクション以上乗る場合、
複数回打刻するというワザがあります。例えば、シティからボンダイジャンクションまでは2ユニットで本来ブラウンの距離ですが、それでもブルーチケットを2回挿入打刻すればOKです。もっとも割引率からいえば、適正な色のカードを買ったほうがお得ですよ。でも、最初の段階では色々な土地に行きますし、進む距離も一定ではない。ブラウンチケットを買っても、使い残したら損でしょ。そりゃ、大は小をかねますから、ブルーの距離を乗るときにもブラウンは使えますけど、お釣りが出てくるわけでもない。だから、最初は、最小単位のブルーを買っておいて距離に応じて複数回挿入するワザでクリアしておいた方がいい。そのうちシェア先も決まるだろうし、毎日の定期ルートが確立するでしょう。そうなったときに一番安いチケットを購入すればいいです。
次に、知らない場所が何セクションかわからない、複数回打刻するにせよ何回打刻すればいいのかわからない、結局聞かないと分からないじゃないかって問題はあります。はい、そうです。知らないところに行くには最終的には聞かねばならないです。地元民のオージーだって、自分の行きつけていない場所のセクション番号なんか知りませんし、そもそもバスの運ちゃん自身の記憶がいい加減だったりもします(^^*)。だから、最終的には聞かないとならないし、それを素通りするわけに行きません。
ただ、大雑把な目安はいえます。シドニーの地図(オススメ地図であるGregoryのSuburbun Sydney, MAP216)を見てください。って、持ってないのでまずは買ってください(地図については次の項目に説明しておきました)。この地図にはシティを中心に半径5キロ、半径10キロの円が描かれています。これを見て、大体5キロというのはこんなもんという感覚をつかんでください。その距離感をもとに、5キロ以内の移動距離だったら大体ブラウン(2回打刻)で済みます。5キロを超えるとレッド(3回打刻)になるでしょう。この地図がなかったら、どんな地図でもいいですから、シティからボンダイジャンクションくらいの距離感を掴み、この距離内だったら2回だと思ってください。そして、1回打刻の範囲は狭いです。シティくらいの大きさ、タクシーの初乗り2キロ距離くらいです。
※バス当局のHPによれば、大体1.6キロあたり1セクション増えるらしいのですが、これは道のりであって直線距離ではないので、地図で見る場合にはやっぱり1キロプラスアルファで1セクションくらいに考えておいて良いのではないかと思います。もっと正確に知りたかったら、バスの系統図をダウンロードすればセクション番号が振ってあります。
次に、いよいよ運転手さんに聞く場合です。手ぶらで聞いたら沈没する可能性がありますから、それなりのギアが必要でしょう。例えば地図。どんな地図でもいいですから、目的地が書いてある地図を手にし、その地図を示しながら、「ココに行きたいんだあ!」と言えば通じます。"I want to go there"と。地図もないときは、目的地の住所なり町なりを書いた紙を用意しましょう。ライカードなら"Leichhardt"と書いた紙を見せれば発音の失敗は防げます。一種の筆談ですね。「ライカード」なんてカタカナで書いちゃダメですよ(^_^)。そして、トラベルテンブルーを示しながら、"How may times?"と聞けばいいです。"twice""three times"とか教えてくれます。慣れてきて、地名の発音も結構出来るようになってきたら、"Bondi Junction, how many times?"とカッコよく聞けるようになります。がんばろー。
あなたが最初シドニーの何処にいるかによっても違うでしょうが、とにかく一度はバスに乗ってみましょう。一回でも乗ってみれば、恐怖心は無くなります。要するに、日本と同じ普通のバスです。乗ったら、「あ、バスだな」とアホみたいな感想を抱くでしょうが、それでいいです。来たばかりの頃は、「未知の恐怖」に取り囲まれています。怖いのは「やったことない」からであって、そのこと自体が恐いわけでも、異様にハードなことでもないです。一回でもやりさえすれば「未知」という部分が消えますから、ぐっと精神的には楽になります。バスから降りる頃には、自分がバスに乗るのにビビっていたという記憶すらもなくなったりします。とにかく、やってみ、ってことです。
まずは練習。いきなりシェアのアポを取って、予定時刻までに知らない場所に行くのが最初のバス体験というのはちと厳しい。失敗が許される余裕のあるときに、失敗しても大したことのない距離を乗ってみましょう。
あなたがステイ先とか、バッパーにいるような場合、とりあえず分かりやすくシティまで行ってきたらいいと思います。シティから20キロも30キロも離れているとかなら別ですが、おそらくは10キロ範囲でしょう。トラベルテンブルーを買って、"I'm going to City, how many times"と聞きましょう。トラベルテンチケットの購入先が見つからなかった場合は、小銭で乗りますが、「シティ」という発音だったらそうそう聞き間違えられないでしょう(「すぃてぃ」「水ティ」と発音するとベター)。それにシティに向かうバスは、大体がシティが終着駅ですから楽です。もし、あなたが既にシティにいるのでしたら、トラベルテンなんか何処ででもゲットできるでしょうから、とりあえず何のバスでもいいから乗って、ほんの数箇所バス停を移動する程度でもいいですから(地図で自分の位置がフォローできる程度)進んでみましょう。
シティ外からシティに来る場合は、ここが大事なんですが、自分が乗ってきたバス停の位置を地図上で確認し、また風景を目に焼き付けておいてください。そして、停留所に記されているシティ行きのバスの系統番号をメモっておいてください。また、シティで降りた場合は、自分が降りた場所をこれまた地図で確認して置いてください。地図にシルシをつけるくらいに。そして、これらが帰ってくる場合の基礎情報になります。
一般にバスというのは、メジャーなところ(シティとかそのエリアで中心的な商業地)に行くのは楽です。マトが巨大だからですし、多くのバスはそこに向かうから、多少乗り間違えても大事には至らない。でも、メジャーなところからマイナーなところ(住宅地)に行く場合が難しいです。系統番号ひとつ間違っただけでとんでもないところにいくかもしれないし、目印になりうるようなランドマークもないですし、どこで降りればいいのかも似たような風景が続くからよくわからない。難易度高し。だから、先に難易度の易しい、メジャー方向の上り路線を利用し、バス初体験をし、難易度の高い帰路で地図とにらめっこしながら、「よし、○○地点通過、ああ、この場所は覚えてるぞ!」とやっていくと無理なくステップアップできるでしょう。行って帰ってこれたらもう大丈夫。
ちなみに、
一括パックというサービスでは、着いた翌日に学校めぐりをしたあとに、「APLaC名物、置き去りサービス」というのをやってます(^_^)。文字通り、シティのど真ん中にあなたを置き去りにします。そして自分の力だけでバスや電車を使ってウチまで帰ってきなさいと。その場合、バスの系統番号や「○○が見えたらベルを押せ」と細かく記した紙と家の近所の地図を渡し、トラベルテンを実際に買ってもらい、乗るべきバス停を示し、、と、必要な基礎知識を叩き込みます。