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2015年01月09日、2016年08月03日改訂


変更に伴い wh04 Life63 64 65を変更すること ★★★★★

OPAL CARDについて




 シドニーのあるNSW州交通局が鳴り物入りで宣伝している新製品がOPAL CARDです。日本のSuicaみたいなもので、「何を今さら」的な登場なのですが、「ようやく」って感じですね。2012年頃から試験的に始まり、2014年12月頃には全線使えるようになっています。

 Opal Cardのサイト
 シドニー交通局のOpal Cardのページ

発音

まず最初に発音です。
「オパール」ではなく「おぅパル」です。
「おぅ」にアクセントがきます。
しかも「おー」という長母音ではなく、「おう」という二重母音です。

「オパールカード」ではなく、日本人の耳には、

  おぅぱるかー

 に聞こえます。
 もっと極端に言えば、「ぱる」が「ぷる」ないし「ぷぅ」に聞こえます。

 交通局の広報ビデオをYouTubeから引っ張ってきています。開始22秒あたりで"...is the Opal Card"って言いますので、よく聞いて覚えておきましょう。


 このビデオ、シドニーの日常風景を見るだけでも面白いですよ。

 以下、「現場で通じる発音」を徹底するために、日本語での表記も「オパールカード」ではなく、「オーパルカード」と表記します。

利用方法

 日本語のパンフレット(PDFファイル)も出されています。ダウンロードしてこちらに置いてありますので、ご興味があればどうぞ。

 @カード買って→Aお金をリチャージして→B改札など出入口でタッチして使用、という意味では世界共通のパターンです。そんなに難しくはないです。

 気がついた点を幾つかあげておきます。

購入〜オンラインで買う

 オンラインで買えます。

 自分の情報を記入して、カードにニックネームをつけて(ここがユニーク)、クレジットカードにリンクさせて、ポチ書いをするだけですが、気のついた問題点は、、、
 ・届くまで5-7営業日だから一週間後となり、急場には間に合わない。
 ・クレジットカード支払いだから、リチャージを気にせずにいくらでも使えるのが便利な反面、紛失したりしたときに面倒。
 カードだけを無くすというよりは財布まるごとなくしたりして、そうすると急いで止めないといけないカードが沢山あります(クレジットカード本体とか複数のカード)。そのうえオーパルカードまで加わったら、、と。「ああ、あれもこれも」とパニック度を増すとか、つい忘れてしまって誰かに使われてしまうとか。

購入2〜お店で買う

 Find out Opal Card RetailerでGoogel Mapが出てきて、自分の近くの販売店を探せばいいです。昔ながらのNews Agency、最近増えた7-11などのコンビニ、ガソリンスタンドなどです。

 しかし、一番すごいのは駅で売ってないという点です。もう、何考えてんねん?って気がしますね。なんで駅で売らないんだろう?事務が面倒臭いし、そういうシステムになってないのかな?(Top UP or 一回ポッキリのSingle Ticketのための自動販売機は出てきているのだが)。

 なお、販売店で購入したカードに、あとで自分のクレジットカードをリンクさせることも出来ます。

トップアップ(リチャージ)

 ここでも大事なのは英語で、「リチャージ」ではなく"トップアップ/Top-up"ということです。発音が悪い人は、開き直って日本語で「突破!」っていうと通じるんじゃないかな。

 やり方はココに述べられていますが、クレジットカードによる自動トップアップ、電話してやる方法、さらに街の販売店でトップアップするなどです。クレジットなどの場合、ミニマム40ドルからです。しかしお店の場合は10ドルから出来ます。ちょっとだけ使うようなときは店の方が便利ですね。完全地元民のオージー通勤客はクレジットの方が楽でしょうけど。

使用(タップオン・タップオフ)

 そんな難しくないです。上の動画を見たらわかります。

 今度は「トップ」ではなく「タップ」です。

お得か?利用価値はあるのか?

 ここが最大に頭をつかうところですし、システムが複雑なところです。

 シドニーには、バスにおけるトラベルテン(10回回数券カード)、あるいはマイマルチ(万能定期券)など強力な既存のライバルがいました。日本の場合には、マイマルチほど割安で使い勝手のいいカードがないので、話は単に料金決済方法ということですが、シドニーはライバルがいるので、「どっちが得かよく考えてみよう」という問題が生じます。

 そこでまず、オーパルカードのお値打ちな点をあげていきます。
 

Weekly Travel Reward

 一週間の間に8回使ったら、その週内は9回目以降はいくら使っても無料なのですが、、、

 ※2016年9月05日以降は、無料ではなく単に半額になるだけに変更されちゃいます。

 これはマイマルチの「期間内使い放題」に対抗した処置だと思われます。
 ただし「週」の計算は、月曜→日曜を「週」とするようです。マイマルチの場合は、最初に使った日から一週間なのですが、オーパルカードは月〜日計算ですので間違えないように。「えーと、先週の金曜日からすでに8回トラベルしたから、、」とか胸算用やってても、日曜の終わりにリセットされちゃいます。

Off-peak train fares 電車のオフピーク割引

 シドニーエリアだったら週日の7-9 amと 4-6.30 pm のピークタイム以外の使用には30%ディスカウントされます。それはいいんですけど、カップリングして今まであった一般のオフピークリターンチケットが廃止になります。これは評判悪いですねえ。

Daily Travel Cap (1日の上限15ドル)

 一日の利用料金が15ドルを超えたら、あとはいくら使っても無料です。
 これは便利な機能で、数日だけの滞在予定の観光の方とか、ラウンドでちょっと立ち寄るような場合にはオススメだと言えます。今はマイマルチのDAYパスが23ドルだから、これはGJです。

週の上限60ドル

 一週間の上限は60ドルどまりであり、それ以降はいくら使っても無料です。これはマイマルチ3の63ドルに対抗しているのでしょうね。でもマルチ2は54ドルなんですよね。

日曜日は$2.50ポッキリ

 これは、Family Sunday Fundayへの対抗ですが、FSFが大人に子供というファミリー編成でないとダメだったのに対し、これは個人でもいけます。これもGJです。特に予算の厳しい留学・ワーホリの方は、日曜日に動いてください。だって、これ、ブルーマウンテンまで行って帰ってきても250円ポッキリってことじゃないのか?

途中下車60分ルール

 「3秒ルール」みたいなものですが、途中下車しても60分以内だったらノーカウントになります。例えば、北のホースビーからセントラル駅まで行く場合、途中ノースシドニーで友達と会って軽くお茶して、それからセントラルに行くという場合、まともに切符買ったら、ホーンスビー→ノースシドニー、ノースシドニー→セントラル駅の2枚買わないといけません。しかし、ノースシドニーのお茶タイムを60分以内に切り上げたら(=ノーシドニー駅でのTapOff時刻とTapOn時刻が60分以内だったら)、ホーンスビーからセントラルだけのワントリップ扱いになります。2枚分が1枚でいいんだから、ほぼ半額になるでしょう。だから60分ノーカン・ルールですね。これは電車だけでなく、バスでもフェリーでも適用されます(※マンリーフェリーはこれが130分になる)。

 2016年09月05日以降、電車・バス・フェリーなど違う種類の乗り物間においては2ドル割引になります。
 部分的に60分ルールが適用されるということで、これは9回目以降を無料→半額にする「改悪」を補填する意味もあるのでしょう。

料金体系

 オーパルカードの料金体系は、このページにあります。

 大雑把に書いておくと、いずれも移動距離レンジによって料金を決めるわけですが、

 電車:10キロまで3.38ドル(オフピークは2.36ドル)、20キロまで4.20ドル(2.94)、20-35キロ4.85(3.37)
  (オフピークというのは、月〜金の朝7-9時、夕方4-6.30時)

 バス:3キロまで2.1ドル、8キロまで3.5ドル、8キロ以上4.5ドル

 フェリー:9キロまで5.74ドル、9キロ以上7.18ドル

 ライトレール:3キロまで2.1ドル、3-8キロで3.5ドル(バスと同じ)

 すごい複雑です。総じていえば、現在のシングルトリップをするよりは安く抑えられ、且つかつてのトラベルテンやマイトレイン(定期)よりも低めに設定されています(そうでないと誰も利用しないよな)。

 なお、バスの料金はどうやって積算するのか?というと、バスに設置されているGPSシステムで距離を測るようですね。


 あと、言うまでもないかもしれませんが、空港線だけは別格です。あそこは常に別格。なんといっても空港にいくだけで15ドルという激怒プライスを、観光客ぼったくり用に設定(まあ色々な理由はあるんだろうけど、でも率直にいってそうだよな)してますので、地元民用にどんなチケットがどう発売されようが、聖域神域別格です。


登録アカウントの利便性

 オーパルカードの場合、登録(レジスター)して、自分の口座(アカウント)を作ることが出来ます。別に作る義務は無いんだけど、作ったほうがいいです。

 なぜなら、カードを無くしたり盗まれたりした場合にオンラインで届け出ることができたり(レポート)、紛失したカードにトップアップ(リチャージ)されていたお金を別のオーパルカードに移転(トランスファー)することができるからです。

 登録は、Help with your Opal cardにいき、「Activating an Opal card」というリンクをクリックすると、フレームが開いて登録出来るようになります(ならないときはサーバーが死んでる〜僕も最初はそうなった〜コンプレインしたら「13 67 25に電話しろ」というお返事 )。

 登録しちゃえば、あとはログインして、銀行口座のように過去の使用履歴を見たり、自動的にトップアップ出来るようにクレジットカードとリンクさせたり、そして盗難紛失、価値移転ができるようになります。

 スマホのアプリもあります。Opal Card App for your iPhone or Android参照。

2016年09月05日以降の改正について

詳細はWe’re making fares fairer for everyoneを参照。

 かいつまんで言えば、大きな改正点は、上に述べたように2点あります。
 (1)9回目以降は、無料ではなく半額にとどまる。
 (2)60分ルールが異種間にも適用になり2ドル割引きになる。


 (1)で結構がびーん!とくるのですが、(2)を含めると微妙になってきます。というのは(2)って結構お得かも?と思うからです。

 (2)異種間2ドル割引は、例えば(60分以内だったら)電車→バスなどの場合、従来電車3.38ドル+バス2.1ドルで合計5.48ドルになっていたのが2ドル割引きされて3.48ドルになるということです。
 多くのシドニーの通勤客の場合、ノースから電車やフェリーで来て、シティでバスに乗り換えるとか、家の近所からバス乗って駅まで行って電車に乗るパターンが多く、そこで2ドルづつ割引されると、8回カウントまで4回割引機会があり、合計で8ドル週予算から引かれます。9回目以降がこれまで無料だったのが半額になっても、月金の10回通勤だけ(土日はマイカーでドライブ)を考えると得になる場合が多んじゃないかな。

 これは人によってかなりパターンが違うので、勿論一概には言えません。シェア探しや営業廻りなどで週に50回くらい乗り降りする人にとっては半額化はそれなりに負担でしょう。ただ、9回目以降も2ドル割引きは適用になるので、トータルで幾らの損得になるかは、しばらくやって均してみないとわからないと思います。


Oapl Runner

 ちなみになんで半額化になったか(9回以降の無料ボーナスを廃止したか)というと、System change will tip ‘Opal runners’ out for a fairer systemという、16年03月の広報がありますが、ズルやってる人たちがいるからみたいです。近接する駅で集中的にやれば安く&早く8回カウントを稼げる。例えば、ライトレールでピアモントとスターシティ駅(300メートル)をジョギングしたり、チャリやスケボーで行ったり来たりしてタップして回数を稼ぐ。電車だったらマクドナルドタウン駅とアースキンビル駅とか。駅の改札でタップすればいいだけだから、実際に乗るまでも無いのですね。こういう人たちを”Opal Runnuer”

 そーゆーのがいるから、なんとかしなければと。その時点では5時間あけないとダメにするとかいろいろ考えられていたようですが、結果的に、9回目ボーナスの魅力を減らしてしまえってことになったのではないかと思われます。ただ、それだと一般の乗降客にとってはひたすら損ですから、バランスを取るために(多くの統計データーによって最適解を出したのかな)、異種間60分2ドル割引が出てきたのではないかと思われます。


 ちなみに僕のように車メインでたま〜にバス電車利用の場合は、完全にお得です。だって、週8回なんか行くわけないから全部払ってたわけですが、乗り継ぎ2ドル安というのは、事実上乗継前後の利用は無料になるようなもんですから。例えば、シティまで電車でいって、そこから近場までバスに乗る場合、そのバス2.1ドルですから、それが2ドル安なら10セント(8円くらい)ですもん。電車もオフピークだったら2.38ドルだし。

 一方ワーホリさんように激しく乗り降りする場合は損になる場合が多いでしょう。が、敢えて言えば、そこはケチるな!です。なぜなら、海外において、権力・財力・腕力・語学力・人脈力その他ナイナイ尽くしのミジンコみたいな海外在住の我々の場合、動いて動いて動いてチャンスを掴み取るのが正攻法であり、それ以外にない。待ってたって何も起きない。守りに入っても、ゼロ地点を守ってどうすんだ?です。ワーホリや移住など海外移住の本質は「殴りこみ」ですからね、攻めてなんぼ。だから考えこんだり、落ち込んだりするヒマがあったら動け、動いてなんか掴めでしょう。
 つまりは機動性こそが唯一の武器なのに、そこで交通費をケチって動かなくなるというのは、たった一つの勝機を自ら潰すことであり、こんな愚かなことはない。正しい攻めにかかる費用は正当な経費であり、それは投資でもあるから、惜しむなと。目先の損得にとらわれて中長期のリターンが見えなくなった時点で軍師失格でしょ。だから交通費をケチりだしたら、もうその時点で負け組確定だと思います。だって勝ち筋が消えるんだもん。
 大体、最低時給20ドル、平均年収800万のこの国で、この程度の交通費が痛く感じられる時点で、既に問題であり、抜本的にそれをなんとかしろと。また、交通費を問題にしていいのは、既に確固たる収益構造を作り上げた人(儲かる企業をもっているとか)で、集団的な固定経費のカッティングをどうするかってレベルです。んでも、儲かってる企業ほど投資を惜しまないです。数億規模の広告打って、数十億規模の新規開発研究をして常に攻めてますから。いずれにせよ経費削減というのは現状維持が大前提になっていて、現状「打破」にはならない。削減というのは、今ある(本来なら改善させるべき)現状をむしろ固定化する発想なんで、そこが問題だと。