ワーホリの部屋


ワーホリ9か月目リアルタイム・インタビュー



五十嵐さんの場合(その1)



 五十嵐さんは、大阪で競艇新聞の会社に勤めておられた25才の女性。
 ワーホリ開始半年くらい前からメールをちょこちょこ交換してましたし、一括パックで空港出迎えやら語学学校やステイ先選びなんかも利用していただきました。

 現在ワーホリ9か月目ですが、「ワーホリ」というには、一風変わった状況になっています。一つは見つけた仕事(日系会社)で朝の9時から夜までという日本のビジネスマンみたいな生活になってること。もう一つは、日本人家庭にシェアしているうちに、いつしかそこの息子さん(国籍はオーストラリア)と将来を誓い合うことになり、現在お二人で暮しているということ。「働くフィアンセ」というか、DINKSというか、ワーキングホリデーの「ホリデー」っぽくなくなってる珍しいパターンだと思います。

 関西人とは思えないほど物静かで、ニコニコしながらもしかし態度はハッキリしてるという、ある種の透明感が漂う方です。しかし、この「透明感」のために、インタビューは非常に難産しました。突っ込んでも突っ込んでも僕としては中々核心に辿り着けたという気がしない。後半は「ワーホリ」というよりも、人間学みたいな話になっていってしまいました。




あなたの性別・ワーホリした当時の年齢を。差し支えなければ




どうしてワーホリに行こうと思ったのですか?という質問なんですが、以前これについてメールをいただきました。引用しますと、

 "まずワーホリをしようと思ったきっかけは単にちょっとなにかしらしてみようと思ったからと言うのが一番しっくり来るような気がします。

 その当時確かに仕事でかなり精神的にしんどい思いをしていた事も関連しているとは思いますが、仕事をし出して逆にいい意味、悪い意味で自分の人生について考えるようになってまして、最高にプラス思考で判断した場合、まず自分の人生を4つに割ったら今25で丁度四半世紀だなとおもって(友人には百まで生きるんかといわれた)。じゃその都度何かやればそれなりに面白い人生が持てるんじゃないかと思いました。

 そう思うと結構気分的に楽なんで今の所この考えを柱に行動してます。だから別にワーホリじゃなくても良かったんですが、環境をガラッと変えてみるには、それとやってみたかった海外生活を実現するには一番てっとり早かった方法がワーホリでした。"

ということなんですが、この「人生四分割論」、これは後づけの理屈というか、まず「したい」という欲求が先にあって、次に「そーゆーことしてもイイのかな?」という自問自答の部分で、「それでいいのだ、なぜなら〜」で出てくる理論のような気がします。だから「なんで?」という最も原初的な部分については「単にちょっと何かしてみようと思ったから」ということだと思うんですけど。



「ちょっと行ってみようか」と。あは、何か近所に買い物に行くような感じですが、曲がりなりにも会社やめて、100万単位のお金と時間つかって知らない国にいくわけですから、それなりの決意とか希望とか、またそれにまつわる不安だとか葛藤だとか、そのへんのドラマチックな事情はないのでしょうか?


先程の引用で「精神的にしんどい」ということも一因と書いてますが、これまでお話しててそれがメインかというとそうでもないニュアンスですよね。補助理由というか。だからメインというか、トータルしていえば、「何となく来ちゃった」みたいな


じゃ逆にこう聞きますが、海外生活に(過大な幻想みたいな)強い憧れがあって「絶対いつかは行ってやる」と思ってたとか、日本での生活に見切りをつけたとか、自分自身の内面をもっと磨こうとか、そこらへんのある種「わかりやすい」理由というのはあまり無いんですか。


心機一転するとイイコトがあると


「本日限り」と言われて、つい買ってしまったというか(笑)


なんというか、日曜の昼に「ちょっと梅田にも出てみようかな」程度のノリみたいな印象を受けるのですが。つまり、「週末の晩にミナミに繰り出す」というほどの気合も入ってないというか。「ちょっと行ってみようかなあ」くらいの、非常にライトな感じ。リフレッシュにしても、「これで私は生まれ変わるんだあ!」という強いものではなく、「部屋のカーテンを替えたら気分が変わっていいかも」くらいの感じでしかないというか。パッと聞くと何となくそんなもんかと言う気もしますが、一個の人間のリアルな生活ということを考えたら、「それだけってこたあないだろ?」って気もするんですけど。



そうみたいですねえ。じゃ、これはちょっと保留にしておいて、先に進みます。
じゃあ、ワーホリ先としてどうしてオーストラリアを選んだのですか?




資金はどの程度溜めましたか?



それは全部自分で稼いで溜めましたか?


ビザ取得その他について業者さんその他に依頼しましたか?

ビザ申請について何か言いたいことは?


ワーホリに関して、周囲の人間(家族、友達、勤務先、恋人)の反応は?


行く前に1年間の大雑把な予定を立てましたか?


どうして最初シドニーにしたのですか?


語学学校は、ラリングアに1ヶ月でしたね。どうしてそこに行こうと思ったのですか?


渡航前の英語力はどの程度でしたか?不安を感じましたか?


事前の準備はどの程度?



五十嵐さんは、こっちきてすぐにIELTS受けて、reading 5、writing 6, speaking 7, listening 7という、これはかなりすごい成績だと思うのですが、やっぱり大学時代(英文科)の蓄積ということでしょうか。


現地に来たとき、ラジオ聞いてて天気予報は聞き取れましたか?


語学学校について、言いたいコトはありますか?不真面目な学生がいて不快だったとか。


英語できなくて大恥かいた話はありますか?


あ、それは分かる。そーゆーヤな奴いますもんね(^^*)。ワーホリ期間中に英語力は伸びたと思いますか? また、伸ばすためにどのような努力をしましたか?


ワーホリ生活の中で、英語力はどれくらい必要でしょうか?





ホームステイは、オタリーの一人暮らしのオバサマという所だったですよね。良かったですか?


ホームステイ後の宿ですけど、日本人家庭のところにシェアして、で、そこの息子さんと恋に落ちて、この先も一緒にやってこうという話になって、先日からお二人で独立してフラット借りられたということですよね。


いえいえ、お安い御用で。この日本人家庭というのはご自分で探されたのですか?


あ、なるほど、そういう経緯ですか。じゃ純然たるシェアというよりは、「友達の家」みたいな感じだったのですね。それがいつしか「嫁ぎ先」みたいになっていったという(笑)。


なるほど〜、と言っても僕には「それってどんな感じなんだろうなあ」と今一つ想像しにくい部分があるのですが、それはまた後でお聞きしますね。




 それと、確か五十嵐さんはこっちで運転免許を取られたのですよね。そのあたりを後から来る人への参考にちょっとお聞かせ願いますか。


 おお、それは結構トントン拍子ですね。


 いいですね〜。僕も福島も恵まれてなくて、福島なんかゴミ箱(ゴミ出し用の大きな容器)があちこちに散らばってるようなメチャクチャ細い路地裏走らされて、ゴミ箱に触ったから検定中止!とか言われてボツ。落ちた場合どこが悪かったかを言ってくれる制度になってるけど、"everything!(何もかもダメ)"とは吐き捨てるようにいわれてキレてましたね。「もう免許なんか取ってやるもんか」とかいって、それから1年くらい受験拒否みたいにしてました(^^*)。

 僕も、最初の試験官がえらく感じ悪くて、全然運転見てないで外ばっかり見ていて、そんで落とされたときは納得いかんかったですよ。二度目はまあまあ悪くないけど、道路のペイントが目茶苦茶で、車線が分岐してるわ、また何度も引き直してて何がどれだか判らん所で、「え、え、どの車線なの?」と迷った一瞬、対向車線をオーバーとか言われてそれで没。これもナットクいかんかったですよ。教習の先生がイタリア系の気のいいアンちゃんだったのですが、「なんだよ、こんな話ってないぜ!」とか彼の方がエキサイトして、「ここがダメ」という試験票をその場でクシャクシャに丸めてしまって。いまでも記念にそのクシャクシャなの取ってありますよ。でも、いい先生だったな(笑)。「なあ、世の中なんてこんなもんだぜ、Bloody Hell!! こんなんでメゲてちゃいけないぜ、次はバッチリだよなあ、なあ!」ってな調子で。3度目はフレンドリーないい試験官で、それで合格。しかも満点合格。3度目に満点くれるくらいなら、1度目にギリギリでもいいから通せよと思いますわね(^^*)。

 ま、僕らの話はともかく、教習はどんな感じだったですか?



 いやあ、ほとんどそのパターンじゃないでしょうかね。あとはもう友達同士で教え合うとか。


 いや、でも、日本の免許よりはお得ですよ。金銭的にも精神的にも。日本の教習所はね〜、運転してる横で「何やってんだこのバカ」とか罵倒されて、一回車とめて口論したこともありますし、思い出したくもないわ(笑)。

 日本の学科試験もね、僕ら法学部だったけど、純粋に法律的にいえば間違ってるのが正解になってたりするんですよ。「いかなるときも○○しなければならない」でマルだったりするのですが、そんなんカージャックされて後ろからピストル突きつけられてたらどうか?大地震が起きて前方の建物が到壊してきたらどうか?とか考えていったら「いかなるときも」じゃないんですよね。緊急避難が成立するでしょうが、とか。だから学科で満点取る奴はセンスないから司法試験やめた方がいいとか言われてましたし(笑)。


 右方優先が端的に出てくるのはラウンドアバウトですね。1万キロも運転してたら慣れてきますけど、それまでは一瞬パニックになったりしますよね。普段はいいけど、土砂降りの夜中に後ろからクラクション鳴らされつつ、同乗者から話し掛けられ、、、という忙しないときでも、無意識に右に注意を向けれるようになるまで、ちょっとかかるような気がします。





  →Part2に続く



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