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2012年01月16日


体験談(3) 畑中版: オーストラリア魚介と魚突きの辞典

hatanaka with fish
 畑中四部作の後半二本は、彼の趣味であるスピア・フィッシュング(魚突き)の詳細な記録(第三回)と、えび取り漁船の体験談(第四回)です。

 一般的な体験談というよりは、資料的な価値が高いです。
 オーストラリアでフィッシュング(特に魚突き)を考えておられる方には宝石のように貴重な資料になるでしょう。

 しかし、そーゆーことには全然縁がない僕が読んでもおもしろかったです。
 コメントがリアルであることに加え、当たり前のようにアザラシやイルカ、ウミガメが出てくるので、「え、そうなの?」と思ってしまった。

 それに獲れ立ての魚はめっちゃくちゃ美味しいんですよね(とくに刺身)。
 もう編集しててお腹が鳴ってしまって。


 ここでは私がオーストラリアで潜った場所とそこで確認できた魚の報告をかなりアバウトに書いてます。捕った魚と味の感想(ほとんど刺身で食ってます)、考察までも勝手にしちゃってます。シドニーからWAまで潜った順番に覚えている範囲で書いてます。特にWAのPERTH南西部の海岸線、とNSWのシドニー周辺でよく潜ってました。

シドニー(August〜November/2010)

場所 :アバロンビーチ(ABALON BEACH)

 オーストラリアに来て始めて潜った場所。NEWPORTから北に行った浜。始めてきた時は真冬だったのであまり人はいなかったが暖かくなってくるとサーファー、海水浴客だらけだった。日本人サーファーに会った。近くにBPがある。1kmぐらい沖に出ても水深は8m程。シドニーを出る前にも一回潜ったがシドニーでは一番魚がいた印象だ。

Spear Fishing Point

海に向かって右側の崖沿い海に入ってすぐのところ(波が発生する起始部)に魚群がいる。ヒラマサ、オーストラリアンサーモンの群れもその辺を回っている印象をうけた。

捕獲魚種と食味

ブラックフィッシュ(BLACK FISH)
日本でいうメジナ的な存在の奴で顔は日本のイズスミみたい。雑魚もしくは外道。でも捕るのは難しい。岩の周りにいっぱいいる。というかNSWの海ではどこに行ってもいるのだろう。刺身は毛細血管とかが黒っぽく見えてグロいけど味はあった。めぼしい魚がいないときは必ず獲るのでAUSにいる間はかなりお世話になった。
ヒラマサ(KING FISH)
ブリと見た目一緒。でも味は上。ちなみにブリは日本近海固有種なので日本にしかいないと最近知った。50〜80cm程、20体程の群れが波待ちをしているサーファー達の真下にいた。3、4Mの深度のため浅すぎて捕りづらい。泳いでてなんとな気配を感じ後ろを振り返ると彼らが付いて来てた。結局一個体(45cm?)しか捕れなかった。
シマアジ
20〜30cm、20個体程の群れを確認。回遊魚なのに岩下にずっと隠れて出て来ない。2個体捕獲。
コウイカ
2、3匹(胴長30〜40CM)が6Mの海底にいた。手銛をちかずけてもまったく逃げない。生命反応を全然感じない奴だった。捕るべきかどうか5秒ぐらい悩んでいたらゴムを持つ手が緩んでコウイカの小さい方を突いてしまった。突いた瞬間イカが「痛てっっ!」と目をつぶった(様な気がした)ので思わず「うわ!ごめん」て言ってしまった。急所にヒットしたのかまったく暴れずぐったりしている。一応絞めてから手に持って観察しているとでかいしグロいし気持ち悪い。とても食える気がしないが捨てるのも気がひけるのであとで他の魚の腹ワタを出しているときに寄ってきたネコザメとカスザメ(頭がエイで下半分がサメの変な奴)達にあげた。

その他の確認魚種

オーストラリアン サーモン(AUSTRALIAN SALMON)
ギラギラかがやく群れを一瞬だけ確認。たぶんこの種類と思われる。なんで海に鮭がいんの?て感じだった。
イルカの群れ
ビーチの沖にいたのが陸から見えた。

場所:ベースポイント(BASS POINT)

 シドニーから車で南へ1.5時間行ったとこにちょこっと出っ張ってる半島。
 海辺にBBQ設備と簡易トイレ(穴掘って便器置いただけ)もあって景色が良いので海部で毎週行っていた。午後6時以降はゲートが閉まる。ここは全部岩場なのでサーファーはいない。

Spear Fishing Point

 半島の北側の一番の奥の駐車場から海を見て左側に岩がえぐりこんだ地形があり、そこからエントリー可。地元ダイバーがよくいるのですぐわかる。

捕獲魚種と食味

ブルーグローパー(BLUE GROPER)

一言でいうと超でっかくなる青ブダイ。でも日本の青ブダイとは全然顔が違う。こっちの方が愛嬌がある。最大で80cmクラスを確認。
絶滅危惧種と知らずに捕ってしまい、めっちゃくちゃ怒られた件

 海の第1回記念として同じSCEの友達、愛媛の野生児、リュウジと一緒に考案した自作カニ篭でカニを捕って食おうと企画した。そのカニ篭のエサにするため70cm程の個体を捕獲。リュウジに写真を撮ってもらってたら傍でBBQをしていたオージー家族のお父さんになぜか怒られる。

 その後地元ダイバー夫婦がやって来て魚を見るなり「オーマイガ!ザッツマイフレンド!」と言われる。このブダイ系の魚は日本ではいっぱいいる為まったく意識はしていなかったのだが絶滅危惧種だったのだ。レジャーフィッシングマニュアルNSWには捕っていい最小のサイズとともにこの魚が載っていたので捕ったのだが今は絶滅危惧種に指定されていたらしい。

 友達を殺されたダイバー達の気持ちはわかるが捕ってしまったものはどうしようもないのでとりあえずその場を去った。魚を捌いて(うまそうな身の色だった)カニ篭に詰め岩の間にセットして帰って着替えているとレンジャー(海上警察?ダイバーが通報した)の人たちが来た。「魚はどこだ」と聞かれたのでレジャーフィッシングのライセンスカードを見せ、魚はリリースしたと伝えていると「これはなんだ?」とアワビの殻のサイズを測りだした。私が潜っている間にリュウジがアワビを3つも捕っていた。しかもすでに食って殻だけ。3つの内2つは小さすぎるとのことを言われたので罰金を覚悟したがなんとか許してくれたみたいだ。「エンジョイ オーストラリア」と言ってアワビのサイズを測るメジャーをもらい事なきを得た。

 後日私のところに届いた書類にはこのときの詳細な現場の状況が記録されていた(ABALONE COOKED EDITIONとか書いていた)。あと日本語版のレジャーフィッシングマニュアルが同封されていた。
翌週カニ篭を確認しに行くと波に流されたのか無くなっていた。しかも二つとも(泣)。重しのために篭にいれた岩が少なすぎたみたいだ。ヒモで岩にくくりつけるべきだった。

*NSWで釣り、魚突きをするにはライセンスが要ります。ガバメントのページから購入可。ちなみにWAでは貝類、ロブスター、マロン(でっかいザリガニ)、レジャーフィッシングのそれぞれにライセンスがあり採補の際はこれらを購入する必要があります。ライセンス1つ$40でネット、釣具屋、ポストオフィスにて購入可。まとめて買うとお得。他の州は未確認ですが似たような感じだと思います。
オーストラリアン サーモン
40〜60cmぐらいの50体程の群れを確認。銛が当たらなくて逃げてもしばらくするとまた群れが戻ってくる。ほぼ同じところを何回もぐるぐる回っているみたいだった。結局この日6回群れを見たが45cm、1個体しか捕獲できず。身はヒラマサと一緒の色。オレンジではない。脂がのって非常にうまかった。

その他の確認魚種


 フライングフィッシュ  結構大きいしいっぱいいるが不味そうなので捕らない。

 アジ(TREVERY) いっぱい。でも回遊魚だから捕るのむずい

 スズメダイ、ヤッコダイ でかい、いっぱい。ダイビングでおなじみ。

 エイ でっかい。

 ネコザメ いっぱい。

 アザラシ めっちゃ泳ぐの早い。


SA州 (November/2010)

場所:GREAT AUSTRALIAN BRIGHT

 海沿いのキャラバンパークから歩いてビーチまでいった。魚ゼロ。

 ブルースイマークラブ(極小)数体のみ確認。持ち帰えろうとするもオージーのおじさんの目があったため断念。
 この人からWHITE POINTER(メジロザメ系?)に食われるぞと脅かされる。ハエがいっぱいいてとてもうざい。SAから以西から何故かハエがむちゃくちゃいる。ブッシュや薮のところにいると体中ハエだらけになる。


WA州東部(November/2010)

場所:エスペランスのビーチ

 エスペランスに来た人は皆行くであろうビーチ。オーストラリアで一番海が蒼かった。でも見た目とは違い透明度はいいとこ8m程度。ここでもシマアジの群れ(すげー小さい)を確認。全然魚いないと思ったらビーチ左サイドのつるつるの大岩先端に魚群発見。ビーチ周辺にはハエがいっぱいいる。

Spear Fishing Point

ビーチサイドの大岩の先端

捕獲魚種と食味

バンデッドスウィープ(BANDED SWEEP)
菱形の変な魚(以後「菱形」と呼ぶことにする)。日本にはいない。35cm、1個体を捕獲。
刺身は石鯛に似て美味、っつーか脂がのっててAUSサーモンとかなりいい勝負。
魚がピュアすぎて全然逃げない。銛先にキスされた。
黒いイズスミ
35cm、1個体を捕獲。普通味。

その他確認魚種

銀色イズスミ 波が発生する付近にいっぱいいた。

シマアジ 小さい20体程の群れ。

アザラシ? 
このビーチのひとつ町よりのビーチの桟橋の下で確認。桟橋の釣り人のおこぼれを狙って住み着いてるのかも。最初はでかいオスと思われる一匹だけだったが突いた魚のアラを投げてたら2匹のメスと思われる奴らが現れた。


WA州 Perth南西部沿岸(November/2010〜April/2011)

場所:AUGUSTA

 透明度5m。下が岩場で引き潮の時だったからか川のように速い沖出しの流れだった。ハエがいっぱいでうざい。

Spear Fishing Point

灯台から少し道なりに戻った湾になってるところ。結構海まで歩いた。かなりはやいリップカレント(沖へでる流れ)がおこっていた。

捕獲魚種と食味

ローズ アバロニ(ROE'S ABALONE)
日本でいうとこぶし(小さいアワビ)みたいなん。いっぱいいる。バター焼きがうまい。
コイ
日本にいる黒い鯉のめちゃでっかい奴。1m程の個体を入水後すぐに水深3mで発見。何で海にコイがおんの?この後80cm程の個体を捕獲したので、ボンデン(手銛と15mのラインでつなげているブイ)の下につなげて手銛を沈めてとこぶしを捕っていた。ふとボンデンのほうを見ると、、、あれ?ないぞ?沈めた手銛を拾ってラインを手繰り寄せていくとラインには途中で斜めに噛み千切られたような痕跡があった。辺りにでっかいエイを2体確認。辺りを見渡し沖合いに浮かぶボンデンを発見して取りに行くもコイはいなかった。なんか怖いのでその後すぐ帰った。


場所:グレイスタウン(GRACE TOWN)

 マーガレットリバーの西2kmのPREVERYの北10kmのビーチ。ビーチにはサーファーが結構いた。やっぱハエがいっぱいいる。

Spear Fishing Point

ビーチの右側の岩場。ビーチに行く道の途中で二ヶ所駐車できるところの2つめ。湾になっているのでここは波も穏やか。船が入水できるように整備されているため水泳禁止やったかも。

捕獲魚種と食味

菱形
25cmを捕獲。エスペランスで捕った奴の方がうまかった。っつーかエスペランスの奴以外は少しくさいかも?時期的な問題か?これも小さいサイズならどこでも見る。
銀色イズスミ
30〜60cmぐらいの群れが岩の周りにめちゃくちゃいっぱいいる。ぶっとくてぎゅんぎゅん寄ってくるのでミサイルみたい。45cm、1個体を捕獲。刺身は黒い、くさい、おいしくない、もう捕らない。
ブラックフィッシュ(BLACK FISH)
西の奴は色が違う。西は茶と黄のストライプ。東は黒と黄緑のストライプ
ローズアバロニ(ROE'S ABALONE)
ここでもいっぱいいる。つーか西は岩場があればどこでもいる。基本貝類は全部バターソテーにして食った。
コイ
こいつも西ならどこでもいる。リベンジの意味合いで80cm程の個体を捕獲。フィッシュ&チップスにして食った。よく揚げればあまりくさくなかった。
グリーンリップアバロニ(GREEN LIP ABALONE)
アワビは他にブラウンリップ、ブラックリップとあるがこいつは一番うまいとされている。
APLAC仲間のミカが捕獲。コイのフィッシュ&チップスを食って腹いっぱいだったので後でバター焼きで食おうと肝と身に分けて冷蔵庫に入れておいたのがまずかった。肝がくさい。甲殻類、貝類は死んだらすぐ臭みが出るというからかな?すぐに調理すべきだった。

その他確認魚種

ロブスター(でっかい)
岩下で目があった(様な気がする)。手で髭をつかんだが二回とも千切れて海老ダッシュされた。

エイ(でっかい)
刺身用にブラックフィッシュと菱形を2,3匹捕って波の穏やかな湾内に帰ってくるとミカが水深50cm程の穴の中にタコを発見していたので棒でつついて捕ろうとしていたら後ろにいた。ってか私が捕った魚に覆いかぶさって食おうとしていた?手銛で額を小突いて追い払おうとするもまったく逃げない。さらに強く小突きまくるとエイの額が割れた。しかしまったく逃げるそぶりがない。死肉のにおい(魚)のせいかと魚を岸に投げて私も逃げる。その後魚を回収し、腹ワタを出しているとまたやって来て腹ワタをくっていた。2体のトビエイと一緒に。

場所:ルーウィン岬周辺

 バッセルトン(BUSSELTON)の西にあるルーウィン岬。この岬を挟み北東部にミルナップナショナルパーク(MILLNUP NP)、南西部にルーウィンナショナルパーク(LEEWIN NP)がある。ミルナップナショナルパークは波も穏やかで人も少なく隠れたビーチ。ハエがいっぱいいるが気にしないほうが良い。

Spear Fishing Point@

ミルナップNP内の西の端のビーチ。イーグルベイ(EARGLE BAY)からは東。そのビーチから500m程沖合いの隠れ根。

捕獲魚種と食味

ブラックフィッシュ
 2個体捕獲。こいつらも岩場はどこでもいる。
ブレイク シー コッド(BREAK SEA COD)
中型のハタ科の魚。35、45cmの2個体を捕獲。薄造りをS&Bもみじおろしと田村さんのサイトで知ったレモンポン酢で。ハタ科の魚はこれで食うのが一番好き。
ウエスタンオーストラリアン・デュー・フィッシュ
(Western Australian Dhu Fish)
NSWのマニュアルにはパールパーチと書いていた。刺身で食ったが日本のヒラスズキに似た味。40cm、1個体のみ捕獲。

その他の確認魚種

シマアジ(SILVER TREVERY) こいつらの小さいのはどこでもいる。

カンパチ(SAMSON FISH)50cmを1個体のみ確認。

カワハギ(LEATHER JACKET) 40cmくらいを確認。

ヤッコダイ 水中でボーっとしてる。結構泳ぐのはやい。


Spear Fishing PointA

ルーウィン岬の北側で一番岬先端に近いビーチ。ここの沖でレジャーボートに轢かれた。

捕獲魚種と食味

ブラックフィッシュ
1個体捕獲。ボンデンの下にキープしているとサメ?かなんかにかまれて手銛ごと引っ張られた。翌日塩焼きで食ったがこの歯形のおかげで火の通りが良く美味だった。
菱形
1個体捕獲。全然おいしくなかった。マロン(でかい淡水ザリガニ)の時期だったためマロン捕獲用のエサにした。


場所:ヤリンガップ(YALINGUP)からひとつ南のビーチ

 ビーチサイドの岩場まで車でいける。ビーチにはサーファー、レジャー客いっぱい。ヤリンガップより人が少ない。ここはドニーブルックにいた時はよく通っていた場所。PERTH南西部では2番目にいいと思うポイント。ちなみに北のヤリンガップはパースの南西部では一番波がでかいように思うのでサーフィンにはいいかも。サーファーいっぱいいたし。ハエもいっぱいいる。

Spear Fishing Point

沖合いに見える2つの岩の手前の岩の手前の隠れ根周辺。この隠れ根周辺にピンポイントで魚がいる。

捕獲魚種と食味

ブルーモーロング(クイーンスナッパー)
 45cm1個体のみ捕獲。日本でいうタカノハダイという下魚(と私が思ってる)の種類だろうけど完全に名前負け。全然おいしくない。
ウエスタンオーストラリアン デュー フィッシュ
このポイントで45、55、57.5cmの3個体を捕獲。食味良く、銀色で目のクマドリ(捕った後は消えてしまう)がかっこいい、しかも捕りやすいためお得な魚。水深15mの根の周辺で捕獲。毎週1体ずつ捕っていた。毎回潜るたびにこの魚がいなくなってるなという感じがしたのでなんか怖くなった。この3個体目以降は捕るのをやめた。

その他の確認魚種

ロウニンアジ(GIANT TREVERY)
 もしかしたらゴールデントレバリーかも。沖合いに見える岩の遠いほうの岩周辺で50cmの2個体を確認
ヒラマサ
 1mオーバーの2個体を水深15m程で確認。やっぱヒラマサは捕るのむずい。
イルカ
 一瞬だけ通り過ぎるのが見えた。超泳ぐのはやい。


場所:ルーウィン・ナチュラリステ・ナショナルパーク(Leeuwin-Naturaliste N.P.)

 ルーウィン岬の先端に行く一本道の途中に左拙すると駐車場がある。人生初のメーターオーバーの魚を捕った記念すべき場所。数分泳いでメーターオーバー、まさに日本からすると常識はずれのオーストラリアの自然。その意味からパース南西部で一番熱い場所。ひとつ文句を言うと、いついってもカンパチしかいねえ!なぜ他の回遊魚がいないのかは謎。

Spear Fishing Point

駐車場から海へ降りれる道が展望台をはさんで二つある。カンパチポイントは巨大な立岩の右側。なぜかいつもここの10mラインで待ってると私を確認しにやってくる。

捕獲魚種と食味

フライングフィッシュ
ついに捕ってしまった。帰って捌いてみると白身ではなくむしろ黒身。墨汁に浸したような色だった。Aplacのコウタに進めたが奴は食わなかったので捨てた。
アオリイカ(SQUID)
胴長25cm1個体捕獲。刺身はおいしくなかった。味がうすい。内蔵を洗い出すときに銛で刺した傷口から真水が入り込み身が真水に触れすぎた為であろうか。
ブラックドラマー(BLACK DORAMER)
40cm1個体捕獲。どう調理してもくさかった。
カンパチ(SANSON FISH)
 85、95、108cmと2週間ごとに1匹ずつ捕獲。オーストラリアの魚はマジでピュアすぎる。95cmの個体を刺して手銛のラインを手繰り寄せていると他のカンパチ達がそいつをつつきに私のすぐ近くまでついて来た。こいつら人間怖くないんか?ちなみにこの日95cmを捕る前に1mオーバーのカンパチをばらしている。まじでカンパチだらけ。
食味は85cmはふつう。95cmは美味。108cmは不味かった。

その他の確認魚種

クエ(BLACK COD)
20cm1個体を2mの岩下で確認。やっぱハタ科の魚はかわいい。岩下でとこぶし捕ってたら匂いがするのか何度も目の前まで邪魔しにやって来る。翌週韓国人の子達と一緒にここに来た時に彼等の一人に釣り上げられてた。最初水中で見た時は茶と紫の混じった模様でわからなかったがこの時良く見るとクエだとわかった。
イルカの群れ
エントリーポイントのすぐ近くを泳いでいた。水中で見たかったのでダッシュが着替えたが間に合わなかった。

WA州 PERTH北部

場所:エクスマウス

 えび漁船に乗り込むためカラサ(KARRATHA)に向かう途中だったので1本しか潜ってない。半島の先端は東から西にむちゃくちゃ速いリップカレント(沖出しの流れ)が出ていた。今まで潜った海の中で一番流れが速かった。ロングフィンで本気でフィンキックしてもどんどん流される。ここまで北に上がると亜熱帯の種類の魚ばかり。流れがきつ過ぎてまともに泳げないので東のビーチサイドまで歩いていってそこからエントリーし、流されながらの魚突きとなった。沈没船の残骸のところまで流れていこうとしたが帰ってこれるか不安になって途中カイワリ1体捕れたのですぐ帰った。ここにはハエはそんなにいなかった。

Spear Fishing Point

エクスマウス半島の一番北の先端のビーチ。駐車場から歩いて1分でビーチ。沈没船の残骸が海から突き出ている。

捕獲魚種と食味

カイワリ?
いわゆる日本のカイワリという種類の回遊魚に似ているがよくわからない。35cm1個体のみ捕獲。刺身は淡白。

その他の確認魚種

ウミガメ 40cmくらいを確認。

ブダイ  熱帯地方特有のカラフルなブダイたち。すれ違っただけなので種類の判別不可。

ゴールデントレバリー
 ロウニンアジの仲間。半島の西側まで流されたときにふと振り返ると50〜70cm、10体ぐらいの群れが後ろにいた。水深3m。

クイーンフィッシュ(QUEEN FISH) 10〜30cm、2,30個体の群れを確認。水深3m。
ジャイアント・クイーンズランド・グルーパー(GIANT QUEENSLAND GROUPER)
 ついに発見。「美味しんぼ」にも登場するオーストラリアを代表する巨大魚。
 最大で2m、300kgまで成長するらしい。こいつの大型の奴に何人も人が殺されてるとブルース(エビ漁船船長)が言ってたがホンマかいな。40cmのウミガメを飲み込んで消化不良で死んでたというニュースは見たことはある。でもこいつは50cm程度のまだ子供、水深3m、捕ろうかどうか5秒ぐらい悩んだがビーチには釣り客もいたしスルーした。

QLD州ケアンズ周辺(October/2011)

場所:ケアンズの北

 ケアンズ近郊でもリアルにクロコダイル目撃情報もあるので安心できない。
 ビーチにはクロコダイル注意の看板が普通に立ってる。
 11月からはBOXジェリーフィッシュの時期なのでさらに危険がいっぱいだ。

 ケアンズでは下記のPOINTでしか潜っていない。クロコダイルの生息域は河口付近半径2km以内だと本で読んだので唯一下記のPOINTが川と川の間が5km程ありその中間でさらに泳いでいける範囲にリーフ(珊瑚の地形)が見えたのでそこで潜ることにした。BOXジェリーフィッシュ対策で肌を全く露出しない完全防御の装備で挑んだ。海にエントリーする為崖を下りる直前に地元の若いオージー達がやってきた。海パンに手銛一丁で潜ってた。クラゲもクロックス(クロコダイル)も関係ない感じだ。奴らはまじですごい。

Spear Fishing Point

ケアンズ北30km?、オークビーチ北の崖下。崖を下りてのエントリー。岸から500m程先にリーフが見える。透明度がずっと2mでリーフまで行ったが何も見えない。

捕獲魚種及びその他確認魚種

 なし

NSW州北部バイロンベイ(November/2011)

場所:ライトハウス(灯台)の西側のビーチ

普通にビーチ脇からのエントリー。たぶん東側の外洋に面したところの根(海から突き出た岩)方に魚がいると思われる。東側は全部岩場だし。潜ってないけど。
ウエットスーツ着て灯台のある岬への遊歩道を歩いているとすれ違う観光客に見られまくるので少し恥ずかしい。

Spear Fishing Point

灯台の西側のビーチの300m程沖にある根の周辺

捕獲魚種 

なし

その他の確認魚種

ブラックフィッシュ 20cmぐらい?

シマアジ

コロダイ  英語名不明。50cmを確認。日本のコロダイにそっくり。見た目刺身がおいしくなさそうなので捕らなかった。


番外編 WAでのマロン(Marron、淡水ザリガニ)捕獲体験談

 マロン捕獲は1年の内1月(2月だったかな?)の1ヶ月間のみ採補が許可されています。マロンは基本WAの川だったらどこでもいると思います。その地域(河川ごとだったかな?)ごとにマロン捕獲の手段(スネアもしくは網)が決められています。レジャーグッズショップの店員さんが詳しく教えてくれます。

 私はマーガレットリバーの公園内の川の橋の上で釣竿と糸にスルメを引っ掛けてザリガニ釣りの要領でマロン捕獲を試みたことがあります。マロンは非常に警戒心が強く結果一匹も釣れませんでした。公園内で遊んでいた親子連れに話しかけられしゃべっていると彼等のうちの一人が「ここでのマロン釣り禁止。FINE$5000」の張り紙をみつけ、釣りは終了となった。

 その後、後に同じエビ漁船に乗ることになる北斗氏とドニーブルックで働いていた時、カニ網とスルメを用いてマロン釣りを試みたこともあった。そこでもマロンはやはり警戒心が強く網にまったく近づこうとせず失敗に終わる。

 ある時シェアハウスマネージャーのブライアンが家の裏にあるドニーブルック川でカニ篭(Kマートで売っているヤツ)を発見したと教えてくれた。一緒に川に行ってそのカニ篭を引き上げてみると中には4匹ものマロンがいた。ブライアンと一緒に「食おうぜ!」ということになったので篭からマロンを取り出し持ち帰ることに。篭内のエサはまだ残っていたため元あった場所に篭を戻した。2時間後もう一度確認しに行くとさらに3匹のマロンがかかっていた。

 ブライアンが彼の友達にカニ篭を二つ借りてくれたので裏の川に仕掛けたこともあります。夕方に仕掛けて夜になってシェアハウスの皆とマロンがかかっているか確認しに行った。篭を仕掛けた場所に近づくと車が急発進する音が聞こえた。急いで見に行くと何者かによってカニ篭は二つとも盗まれていた。現場付近にはビールの空き瓶が転がっていた。

 ハウスオーナーのグラハムがマロンを持ってきてくれたこともありました。ダムにいたマロンらしく5匹すべて頭長20CMもありめちゃでかかった。その日はたべれなかったので私が釣具屋で購入したカニ篭内にマロンを入れ、裏の川に隠して沈めておきました。仕事が忙しかったため4日間放置してその後確認しに行くと何者かによってマロンは篭ごと盗まれていた。


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APLaC/Sydney(シドニー多元生活文化研究会)


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