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ワーホリ・留学の実戦原理


03 .「失敗」の美味しすぎる効用

 

成功への過程は必ず最初に「失敗」という形をとる

 失敗を恐れるな!
 というのは誰でもいいますが、誰だって失敗するのはイヤです。僕だってイヤだ。失敗なんかしたくないです。

 でも失敗しないと成長しないというのも、悲しいかな事実なのですね。
 この関係は、歯医者に行かないと虫歯は治らないけど、歯医者に行くのはイヤだというのと似てます。

 ここでは、なぜ失敗が成長の役に立つのか、そのメカニズムを考えてみましょう。

 成長といっても色々な局面がありますけど、まず話を見えやすくするために筋力アップを考えてみましょう。腕立て伏せをやる。今、30回出来る人がいます。ここで30回だった人が31回出来るようになったら、それを「成長」と呼ぶとしましょう。30回出来る人が20回しかやらなかったら筋力UP(成長)はありませんね。毎日30回だけやってても、維持はできるけど、これも成長(筋力UP)はしにくい。やっぱり35回とか40回とか回数を増やしていくことになります。

 30回しか出来ない人が31回目にチャレンジすること、自分の限界ギリギリまでもっていって、さらにその限界を押し上げようとする、まさにそこが練習になるのでしょう。29回目まではそのための手続きみたいなもんです。さて、そんなに簡単に限界が伸びるんだったら誰も苦労はいらんです。何度か限界にトライしているうちに徐々に地力がついていって、ついにある日31回目が出来る。「成長した」ってことになるのでしょう。

 はい、ここで分かるのは、自分の限界ギリギリあたりで頑張ってないとなかなか成長にならない、ということです。

 ここまではいいですよね?

 じゃあ、さらに一歩進んで考えてみましょう。すごい真理に突き当たります。
 それは、30回から31回に伸ばそうと頑張ってるプロセスは、ぜーんぶ「31回目に失敗した」という形で出てくるということです。

 何度も何度も31回目にチャレンジし、失敗を重ねること、それがすなわち練習であり、成長です。限界ギリギリで頑張る=実のある練習をしている=ときというのは、それが限界周辺であるからこそ、頻繁に失敗します。めちゃくちゃ沢山失敗する、殆ど全敗に近いくらい中々上手にできないからこそ、それが限界周辺なのです。簡単に出来ちゃったら、そもそも限界ではない。31回目の失敗を恐れて30回でストップしてたら、いつまでたっても成長はせんよと。

 以上のことを定式化するなら、

 成功への過程は必ず最初に失敗という形をとる、ということです。

 失敗は成長の別名でもあり、それは「オタマジャクシ」と呼ぶか「カエルの子」と呼ぶかの違いでしかないです。
 原理は以上。
 以下、この原理を実際の場面に応用しましょう。


失敗の分析

 現実においては、「腕立て伏せ31回目」のように分かりやすくはありません。何をどう失敗したのか、何が原因だったのかの分析と、ではどうすれば良いか?の対策と細かく考えていく必要があります。

 例えば、シェア探しでアポを取り、見に行ったら聞いた住所とは違っていた!とします。さっそく失敗の分析をします。この場合、「住所をちゃんと聞き取らなかったから失敗した」と簡単に済ませてはいけません。もっとじっくり味わうように分析しましょう。

 まず、なぜ聞き取れなかったのか?ですが、「英語力が未熟だったから」という分析に留まらず、さらに突っ込んで、何をどう間違っていたのか、です。

 @、"16 George St"なのに"60 George St"と勘違いしていた。→シックスティーンとシックスティの間違い
 A、"Jersey St"と"Geroge St"を間違っていた
 B、"George Lane"と"George Street"を混同していた

 など、ヒアリングに関するありがちなミスが発見されるかもしれません。
 これは、
 C、アポの時点で十分な確認作業を怠った
 というミスに遡っていきます。「英語力が未熟だった」なんてことは、多くの場合改めて失敗しなくても分かっていたことです。問題は未熟であるなら未熟であるで、それを前提にして十分な対応策を講じなかった、という点にあります。あるいはその限りにおいて「自分の英語力を過信した、英語を舐めていた」という点があるでしょう。

 ちなみに@の対応としては、sixteenなどのティーン系の数字はよく間違えるので、これが出てきたら「16か60か?」を確認するクセをつけるといいです。つまり、"one six or six o?"(イチロク、それともロクゼロ?)と。Aの対応としては、スペルを確認することです。GかJか聞き取りにくいので、"G for Government? J for Japan?"と確認することで防げます。Bとしては、ジョージで安心してその後の道路名称の種類(St, Rd, Ln, Ave, Drなど数多い)まで気をつけなかったことです。

 いずれにせよ、これらの分析によって、住所を聞き取るヒアリング・スキルが格段に向上します。
 しかし、それだけに留まりません。

 D、相手がなんだかうるさそうだったので、じっくり何度も聞き直すのが気が引けてしまった
 これもありがちなことなのですが、ここも考えどころです。「そこで引いてしまう自分の押しの弱さはどうなんだ?」というのが一点あります。「そんな気の弱いことでやっていけるか?」と反省するならそれも良しですが、あんまりそればっかり思い詰めると暗くなるので、対応策としては、「次回にはあと一回だけ多く粘ってみよう」くらいにしておくのも良いでしょう。心配しなくてもやってれば段々と図太くなりますし、自分が思ってるほど相手はうるさがっていないというのもわかってくるでしょう。いずれにせよ、それが一点。

 さらに、聞き取ったけど正しいかどうか不安になったら、携帯電話のSMSで送ってくださいとお願いすることも出来たでしょう。住所の聞き取りに手間取っていると、「いいよ、あとでテキストしてあげるよ」と言ってくれる人も結構多いです。それはあまりに厚かましいお願いだなと思ったら、こっちから確認SMSを送る手もあります。「では、今日の5時にあなたの家にいきます。16 George Stでしたよね?」とか。それで間違ってたら、「あー、違う!」と向うから修正SMSが送られてくるかもしれませんし。

 ところで「何度も確認してうるさがれる」のもシェア探しでは大事なポイントです。なぜかというと、シェア探しというのは見つかれば良いというものではなく、これから一緒に住んでいく人なので、英語力も含めてありのままの自分を受け止めてくれる人かどうかを見極めることが大事です。いちいち面倒くさがって相手をしてくれないような人とは暮らすべきではありません。そんな奴と住んでも毎日が針のムシロです。したがって「英語の不自由な自分」を相手にぶつけてみて、その反応を探るというのも大事なことであり、こちらから逆に相手をテストしているくらいの気構えでいるといいです。だからここは聞いても良いということで、ここで導き出される教訓は、

 E、今、何のために何をやっているのか?という全体的な位置づけがわかっているか?
 ということにも繋がります。
 これが一回ポッキリのつきあいで、とにかく無事に電話を終了することが最大の目的ならば、迂闊なことを言って電話を切られないようにすべきでしょう。ケースバイケースであり、いま行ってる事柄の本質を良く理解することが大事です。


 なお、結局正解の住所が何番だったすら分からず、会えもしなかったというケースもあるでしょう。その場合には、すぐさま電話して「今、Geroge Stにいるけど、わからなくなっちゃいました」と言うなど、現場においてなすべきことをしたかどうかが問題になります。これをやらなかったとしたら、これは問題で、

 F、現場対応力が足りない
 という課題が出てきます。一本電話すれば、すぐに家からでてきてくれて会えたかもしれなかったのに、それもしなかったというのは大きなミスと言っていいです。せっかくここまで苦労して辿り着いたのに、あと一歩の手間を惜しんでゼロになってしまうのは、あまりにも勿体ないです。以後の人生でこの種のミスをし続けるとしたら、その損失は計りしれません。超勿体ないです。「現場でなんとかする力」というのは、鍛えておけばおくほど、世の中渡っていく大きなパワーになります。

 また、電話したけど出なかった、という事例もあるでしょう。その場合にはどうするか?留守電があるならそれに残し、5分に一回電話をする。同時に、SMSで「今、Geroge Stにいるのだけど家がみつかりません」と打っておく。とにかくほっておいたら、相手から「アポをすっぽかした奴」としか思われませんから、「約束通りここまではやった」というのを伝えておくことが肝要です。で、それもシカトされたらどうするか?そんな冷淡な奴と暮らす必要なんかないです。仮に見学できても結果は同じだから、手間が省けて良かったくらいでいいです。


 以上のことを全部やったのにそれでもダメだった場合には、いかなる学習ポイントがあるかというと、

 G、そーゆーこともある、ということを知り、その対処法を知る

 という巨大な利益があります。「んな馬鹿な」と思うかもしれないけど、これって結構デカいですよ。
 なぜなら、世の中、計算通り物事が進むことなんかマレです。なんだか分からないけど上手くいかない、何もミスってないのに何故かダメダメであるということは、頻繁にあります。それが世間というのものであり、運不運のピッチ差(波の高さ)です。社会に出たら誰しも経験することです。

 こんなことでいちいち腐っていたら世の中渡っていけません。どう腐らないで気持ちをポジティブに持ち続けられるか、自分のメンタル管理能力が問われますし、世間に対する漠然とした甘さも少なくなるでしょう。「ふふん、ま、そーゆーこともあるさ」と肩をすくめて、ナニゴトも無かったかのようにクールに次に進みましょう。


失敗したらラッキー!と思え

 上の事例に限らず、何かに失敗した場合、それは必ずどこかであなたの能力限界を超えていたということです。限界ギリギリまで頑張ったけど、限界を超えてしまったので失敗したということです。冒頭に述べたように、成長というのは限界ギリギリ領域での頑張りを通じて果されるものですから、失敗=限界領域にいるということは、かなり正しく進んできているということでもあります。自信を持ってください。

 失敗したら、むしろラッキー!と思ってください。
 そして、嬉々として失敗の原因を探してください。失敗の原因こそが、あなたを成長させる美味しいポイントなのですから。

 人間の成長ポイントなんか、普通にやってたらわかりません。一生懸命努力していたとしても、ぜーんぜん的外れなポイントだったりすることも良くあるのです。手首の柔軟性を鍛えるべきなのに、必死になって筋力UPをやっているとか。これは大いなる無駄です。「どこをどうすべきか」、これが分かったら苦労はしません。お金を払っても知りたいくらいだし、実際にお金を払って、検査やらコーチやらコンサルティングやらを受けているわけですから。

 それが僅か一回の失敗でわかるのですから、こんな美味しい話はないじゃないですか。



ワーホリ・留学の実戦原理

01:はじめに 意外と役に立つ精神論 英語は気合だっ! 
02:修行のススメ 〜ひどい目にあおう! 
03:「失敗」の美味しすぎる効用 


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