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708


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今週の一枚(2015/02/02)



今週は一枚オマケね。遠くから見ると二枚目の写真。
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Essay 708:戦争の「利得」性

〜誰がどうやって得をするのか?
 写真の撮影場所はノースのCremorne/クレモーン。
 空気感というか、清澄な感じがいいなと思って。

 ホワイトバランス変えて青っぽく写してますけど、現場の空気のひんやり清涼感は見たまんま同じか、それ以上。真夏の薄暮に撮ったんだけど、生き返りますね。

 右の縦長は、二枚目の写真を撮った場所で、カメラ縦にして空まで入れたもの。もちろん現物はもっと空がぶわっと広がっとって、お〜「天」とはこれかあって感じ。気持ちい〜い。


 クレモーンって行政区画が変な形してるのですね。Googleの地図標示みたらわかるのですが、大通り(Military RD)の北側だけにおさまっててくれたらいいものを、南側にもちょっとだけニョロって突き出ているから、クレモーンって聞いただけではそれがどこなのかよく分からないという。

 写真に写っているのはPrimrose Parkで、海は内海のMiddle CoveのWilloughby Bayです。このあたりは車がないとしんどいけど(坂もきついし)、でも場所的には意外に近く、都心まで車で10分くらいでいける。

 シドニーの湾岸線はリアス式だから、ギザギザが多く、この種の入江はやまほどあります。いいよー。



 前回は、戦争というものが感情(怒りや憎しみ)という本来パーソナルな情動で生じるわけがない、ということでした。「自分の命とひきかえに誰かを殺したい」とまで思うことは滅多にないし、ましてやそれを実行してしまうなんてことは一生レベルでまず殆ど無い。そんなレアなことが数百数千万人規模で一致することなんか絶対ありえない。あるとしたら、虐げられた人達の瞬発的な暴動や百姓一揆、あるいはちょい規模が大きくなって内戦、独立戦争くらいでしょう。

 感情ではなければ何が戦争の機動エネルギーになるのか?といえば、「利得」であろうと。儲かるからやる、何かと都合がいいからやる。大体規模が大きくなるに連れて利得がらみになる傾向があり、内戦だって独立紛争だって実は結構利権がからまってたりします。百姓一揆や労働争議でのドンパチだって、年貢を安くしろとか待遇改善という利得がそれに絡まる。100%感情だけでやってるのは、個々人の喧嘩や、不良グループの抗争くらいじゃないかしらん。

 ということで、今週は、戦争にはいかなる利得がからまっているのか、逆に言えば、戦争をどう有効活用すればウハウハ儲かるかという観点で書きます。

軍産複合体という一般話の復習

 軍需産業や国策産業が儲かるというのは、もういいですよね?そんなの今更の議論だから。

 一応復習のためにやると、世界で軍備作ってる大企業のナンバー1、2位は、ロッキード(・マーティン)とボーイングが双璧です。飛行機だけ作ってりゃいいものを。以下ズラズラ並ぶんだけど、大体が米英系。英語喋ってる系ですね。日本では三菱重工と川崎重工。でも、三菱でも世界26位かそのくらいです。

 で、軍需産業だからめちゃくちゃ巨大かというと、売上高そのものでいえば特筆するほどでもない。軍需一位のロッキードでさえ、世界企業ランキングにすれば50位以下。売上年間45ビリオン(ドル)といっても、トヨタなんか200ビリオン以上で桁が違う。ちなみに三菱重工も総売上でいえばロッキードよりも多少低いくらいで、それがランキングでギャップが生じるのは、思うに三菱は兵器ばっかり作ってるわけではないからでしょう(タンカーからプラント、交通システムまで手がけている)。

マーケ的特徴

 軍産複合体など世界を支配する悪の結社みたいに(笑)言われる軍需産業ですが、規模そのものは大したことないです。ただしビジネスとしては美味しい。なんせ顧客が国家にほぼ限定されている。支払いに不安はないし、単品単価が途方もなく高い。1000億かけて開発して、3000億の儲け〜ってダイナミックに儲かる。一つの商談の規模が数百億レベルだから簡単。「簡単」っていったら語弊があるかな?それなりに苦労も熾烈な競争はあるだろうけど、でもね、一枚1000円のTシャツや1冊千円の本を世界中に売って儲けを出すことに比べたら、楽なんじゃないの?

 次にランニングコストで儲かる。プリンター本体を30ドルで売って、でもインクやトナーを60ドルで売ってるようなもので、軍備というのは弾薬系は使えば減る。演習1分間一億円だっけ?ものにもよるだろうけど、途方もなくお金がかかる。それだけ浪費してくれたら売る方も楽だよな。Tシャツなんかランニングコストで儲ける術はないもんな。で、性能が日進月歩だからすぐ陳腐化する。また新型車が売れると。

 そこにいくと一般企業はしんどい。大量生産で大儲けっていっても売れなかったら大損だから、いかに売れるものを開発リサーチするかが死命を制する。品質が優秀なら良いってもんでもない。無限ともいえる消費者の選好によって、優秀でも高かったら売れないし、安くてもテイストが受けなかったらダメ。また世界に売るために資材・製造・販路・金融・諸手続まで鬼のように手間暇かけて組織を作らないとならない。多種多様な膨大な人手もいるから労務管理だけで大変。

 軍需関係は、とびきり品質が優秀だったら売れるわけだから開発も楽なでしょう。てかロッキードの場合、ほとんどが国からの受注生産らしい。そうなると受注があるかどうか、「国の偉いさんと話をつける」ことが企業活動の要諦になります。軍部系官僚と軍事村の政治家とロビイストですね。実際調べてみたら、アメリカにおけるロッキードは、政治献金を行う資金団体である政治活動委員会(political action committee)を持っていて(Lockheed Martin Employees Political Action Committee)、従業員3000人から50万ドルを募り、アメリカ中の260人の立候補者に寄付している。これは統計が古く(US: Lockheed Martin Lobby Group Audited)、また公的なものだけであり、実はもっともっとありそうですけどね。それでも国防関係の重鎮議員には堂々と惜しげもなく献金してます。ま、当然だろうけど。

階層産業、利権産業

 この種の単価が法外に高いビジネス、それが原発であれダムであれ、一件あたり動くお金が天文学的に巨額でありながら、しかし、登場人物=”消費決定者”が少ない。それは国防装備の決定権者であり、軍部官僚の上層部や防衛族の政治家などです。ということは、膨大な不特定多数の「消費者のニーズ」を探るという商売で一番難しい部分をスルーしやすいのでしょう。普通の企業はここが大変で、だからマーケティングや商品企画などで死に物狂いになって頑張る。でも、軍需系は少数の人間関係を良好にしていけばある程度なんとかなるので、そこが美味しいと思う。まあ本当に美味しいのかどうかやったことないので分からないですけど、結局、一定の人達と仲良くやればいいわけじゃないですか。つまりは、利権の温床になりやすい、、、つか、温床にならないとダメなくらいで。

 そして、これが大きな特徴になるのですが、既得権者やエスタブリッシュメントでないと新規参入は非常に難しいという点です。今書きながら思ったんだけど、軍需産業というのは一種の階層産業なのかもしれないです。なんせ事柄が国家機密に関わるだけに、いくら製品が優秀だろうが”由緒正しい””毛並みが良い”ところしか仲間に入れない。絶対無理かどうかは分からないけど、入れたがらないんじゃないかな。その昔はトヨタですら経団連でも新参者で格下扱いされてたんだから、彼ら国策産業の敷居の高さは相当なもんだと思いますよ。政財界のパイプの太さがものをいい、個人レベルでは学閥や閨閥ですね。家系図書いたら皆が縁戚関係あったり、自分の結婚式に普通に首相が出席してたりって感じの。

 でもって、そんな「機密」なんて殆ど「言い訳」で、実際には政・官・財・学のカルテット、これに大手マスメディアが加わって五大利権集団が、オリオン座みたいに構成されているのでしょう。あーやって儲けて、こーやって分配してってシキタリがちゃんと出来ている。たまにその仲良し秩序をかき乱す奴が現れると、縄張り荒らされた猿のように集団で排除しようとする。かつてリクルートの江副氏が、近時ではホリエモンがそうされたように、ほとんど因縁つけられるように犯罪者にさせられてしまう。そういう構造がアメリカだってあるだろうし、そのフランチャイズのような日本にだって出来ている。マクドナルド・ジャパン社みたいな。

 ま、ここまでは一般的な常識論です。

戦争の移り変わり

 過去に何度か書いているけど、人類の歴史はキューバ危機をケネディとフルシチョフが回避した時点で、さらなる高みに行けたと思います。大戦後の米ソの覇権争いで行き着くところまでいって、これ以上意地張ると全面核戦争になって人類滅亡かって崖っぷちまでいった。そこでさすがに気づいた。こらアカンわと。こんなことやってても意味ないわと。以後、先ほど述べたように武器があるからあかんのだろ?と、今の日本社会のように刀狩りして銃砲規制(軍縮)やればよかったんだけど、そうならなかった。

 なぜなら全面軍縮だと軍部が困る。失業するもんね。このあたりが戦勝国の弱点で、軍部が英雄になっちゃってるから、平時の国家としてはアンバランスになるのでしょう。軍事的勝利で成立した国は大体そうです。「戦争なんか勝つもんじゃない」って言葉があるけど、下手に勝っちゃうと旧体制がそのまま温存されてしまうから、ドラスティックな改革が出来ない。負けた場合、とりあえずは大変な目に遭うけど、同時にそれまでの体制が全部ご破算になるから、革命が起きたのと同じ効果になり、ゼロから新体制に組み上げられる。戦後の日本がそうです。

米ソ冷戦

 ということで米ソも、キューバ危機回避でそのまま一気に軍縮平和になるかっていったら、そうはならなかった。ケネディは暗殺されちゃうわ、フルシチョフは失脚するわ。歴史年表をみると60年ベトナム戦争勃発→61年ケネディ大統領になる→62年キューバ危機回避→63年ケネディ暗殺→64年フルシチョフ失脚になってます。ケネディ暗殺の理由はいまだに明らかになってないけど、ケネディがベトナム戦争意味ないんじゃないの?と言い出したから邪魔になって殺したという説があります。真相は闇の中だけど、さもありなんと思います。要するに戦争を減らそうと頑張った政治家は、それがケネディクラスであろうとも「排除」されてしまう。そして、その次に出てきたリーダーが、アメリカはジョンソン大統領、ソ連ではブレジネフと先代に比べたら凡庸な、角の立たない、すなわち操りやすく、言うことをききそうな人達。なんかありそうだよね。

 思うに、このあたりに米ソ内部の軍産業界に深刻な失業危機があったんでしょうね。米ソ覇権争いがシャンシャン和解で終わってしまって、あとは文化、経済、スポーツの分野でお互い正々堂々やろうじゃないか星くん、望むところです花形さんってやってられたら、困るあるね。だから、以後は、米ソガチの東西横綱の取り組みじゃなくて、代理戦争の全面展開になった。東軍西軍で世界中に陣地取りゲームをせっせとやった。

 このあたり今さらながら微妙に不思議なんですよね。ベトナム戦争も東西冷戦構造だし、南ベトナムにアメリカ軍が参加しているんだけど、北ベトナムにソ連軍は参加してないのですよ。キューバではそうなりかけて(米ソガチになりかけて)ヤンピになったんだけど、ベトナムではそうなりかけてすらいない。もちろんソ連は北に軍事援助はするし、軍事顧問団は派遣するけど、ソ連軍そのものは参加はしてない。実は3000人ほどソ連兵が頑張っててしかし歴史から抹殺されていたらしいんだけど(元ソ連兵 やっと口を開く 参照)、歴史から抹殺されているという。つまりガチ対決は避けられている。

 後年のソ連のアフガン侵攻も、ソ連軍は参戦したけど、アメリカ軍は正式参加はしてない。だからガチ対決は避けられている。まあ、ガチやったら地球の終わりだから出来ないかもしれないけど、でもアメリカも数十億ドルを反政府ゲリラや義勇兵に支援しているし、その絡みでアルカイダもビン・ラディンもいる。でもガチはなし。

 さらに中南米は「汚い戦争」とまで言われるくらい(冷戦ではなく「汚戦」)、ダーティなことばっかやってた。Wikiあたりで一般解説をチラとみたらいいけど、ひどいもんです。もう人間のやることじゃないねってくらい。でも米ソのガチ対決はなし。

 つまり--、これは思いつきの暴論なんかもしれないけど、あいつら(米ソの軍産連中)は、本気で自分らで戦争なんかするつもりはないんでしょ。よその家の中でイザコザがあったら、戦争っぽく仕立てあげて、いろんな名目をつけて軍事援助や支援をする。要は、企業としては兵器が売れたらいいんだし、軍部やCIAなどは自分らが首にならないで人がましくやってられる程度の「世界の緊張」があればいいんだから。米ソの「覇権争い」とかいうけど、本気で「争って」たの?って疑問はありますな。

90年代以降のトレンド〜テロという新商品

 次のポイントは89年のベルリン壁崩壊で東西融和時代。
 世界のスーパーパワーになってしまったアメリカとしては、いよいよもって軍備を増強する言い訳がなくなった。覇権争いが終わったんだから、軍縮でもいいよね、お金ないしって流れになりがちなんだけど(実際軍備予算は削られていってる)、それじゃ困るから、なんだかんだデッチあげるようになったんじゃないかなあ。

 で、最初は「世界の警察」みたいなキャッチフレーズでやってたんだけど、それじゃどうも盛り上がりにかけるぞ、やっぱ強烈なヒール(悪役)がいるよねって、プロレス業界の企画みたいになって、可哀想にフセインが抜擢されてしまって、ほとんど無理矢理に湾岸戦争。この頃はまだカタヤオ(片八百長)でもまだ世界は騙されてくれた。

 しかし、ブッシュ・ジュニアになってくると、もうネタが尽きてくる。
 そこで2000年代に入ってから考え出された画期的な新商品は「テロ」でしょう。もうアメリカに対抗しうる巨大パワーはないし。あるとしたら中国だけど、あそこを本気で怒らせたらヤバイし、話が通じてるんだか通じてないんだかだし、アジア人顔が同じだから何考えているのか分からないよって思ったかどうかは知らないけど、国対国ではやりにくい。だったら国じゃなかったらいいじゃん、少人数でも、軍備がしょぼくても、要するに「緊張」が演出されたらいいんだからさ、「緊張」とはなにか?といえば人間のメンタルなんだから、メンタルに直接訴えかければいいんだよねって、頭がいいんだか悪いんだかのやり方になって、それがテロ。テロを仮想敵国に仕立てあげたのだと思う。

 でもテロと名がつくものなんか昔っからある。彼我の武力に格段の差がある場合に、弱い側が行う定石が、不意打ちの奇襲、ゲリラ、そしてテロなどの攪乱戦法だもん。幕末の志士の天誅なんかまんまテロだし、生麦事件なんかテロそのものだし、信長の桶狭間の奇襲だって、やられた今川君からしたらテロみたいに思えたでしょう。要するに珍しくもなんともない。また、強い側(権力者側)がやる「白色テロ」だって、フランス復古王政下とか、血の日曜日事件とかいくらでもある。新型どころか、埃をかむっている骨董品とも言っていい。それをさも新製品であるかように売り出しているところに、商品開発力の低下があるんじゃないかなあ。

 正直言って、最近、僕は「テロ」という言葉にうんざりしてます。だってさー、嘘臭いんだもん。こないだのシドニーのカフェ事件でも、別にテロでもなんでもなく、イカれた親父が猟銃もって銀行強盗やってるのと変わらない三面記事レベルの話なんだけど、政府からメディアから「テロ」って文脈に乗せようとしている、その「必死感」が逆に胡散臭いのよね。その論理でいけば、コンビニ強盗があってもテロだし、身代金誘拐事件があってもテロだし、飲み屋で取っ組み合いの喧嘩があってもテロじゃん。

 微妙に、というか白々しいというか、論理のすり替え(ってほど高度でもないけど)、「テロ=恐怖」ってフォーミュラ(公式)にしてしまえば、「怖い」と感じられるものは全部テロになってしまう。だとしたら、犯罪は全部テロですよ。怖くない犯罪なんかないもんさ。さらにウィルスメールもテロ、ネットストーカーや晒しもテロ、怖い上司同僚はテロリスト、いじめっ子もテロだし、いじられっ子が逆ギレしてアメリカあたりで銃を乱射したらテロですよ。ましてやデモ=テロみたいな文脈でポロリと漏らしたどっかの阿呆がおったけど、そこまでいっちゃうと政府や当局に逆らうこと、異議申立や疑問を抱くことも全部「テロ」になっちゃうし、せんばかりの勢いですらある。かくして自分の気に喰わない奴や行動はおしなべて「テロ」ね。

 これって要するに「レッテル貼り」です。「えんがちょ」と同じ。気に入らない奴はえんがちょだとレッテル貼って皆でいじめて排除する。戦前の”シュギシャ””非国民”、戦後の”アカ”、今の”反日”、そしてテロ、なんでも同じ。小学校の頃のプラクティカルジョークで他人の背中に「馬鹿」と書いた紙を貼ったりするけど、社会の知能レベルが小学生レベル以下にまで低下すると、「そうかこいつは馬鹿か」と鵜呑みにする奴も大量に出てくる。

 でもさー、そのあたりが頭が悪いなって思うのだけど、テロを商品化するなら、もっと出し惜しみして、ここぞというときにドカンとやって、本物の恐怖感を与えないとダメでしょう。こんな水増し大安売りみたいにやってたら、テロといっても恐くなくなるのだ。君らは付加価値というものを何だと思っているのだ?と。大体ですね、地下鉄サリン事件があった翌日にも、同じ地下鉄に乗って黙々と出勤している日本人、世界中から「命知らずのカミカゼ民族」と理解不能視された日本人にとって、起きるんだか起きないんだかわからんような、起きたところでしょせんは銀行強盗かガス爆発程度の威力しかないようなことが、本当に心から「恐怖」なのか?というと疑問ですね。「今そこにある危険」という意味でいえば、地震だって噴火だって放射能だって怖いし、交通事故だって鬱だって怖いし、親の介護やリストラなんかもっと怖いよ。皆さん恐怖に囲まれて暮らしてるんだからさ、もっと真剣にビビらせてくれなきゃ乗れないよ。

 ちなみに、そのあたりの矛盾に気づいてもらっては困るからか、あるいはテロ=メンタル=洗脳なのか、「怖いですね」「恐いですね」「死ぬほど恐いですね」と連日連夜言い続ける体制にすること=メディア支配&ネット工作が結構大きな意味を持ってるんじゃないかって気もします。ほんでも、ここでも「頭悪いぞ」と思うのは、これだけネットが広がりをもってきている逆境状態で、馬鹿みたいな連呼操作したら「なんか変だぞ」と気づく奴が増えるだけって気もするわけですよ。


 ちなみにテロだけではやっぱ役不足で、国対国にしないとアカンのとちゃう?って話になったのかもしれません。昔懐かしい代理戦争方式で、大国の近くにある小国を焚き付けて歯向かわせて、火のないところに煙は立たせるというか、熾火状態になってるのをフイゴでフーフー吹いたり油かけたりして燃え上がらせようとする。考えてみれば、アメリカさんはその種のことをチョコチョコやってるよね。ロシアの近くのグルジア焚き付けて、燃やそうとして、ロシアが本気で怒ったら、アメリカぴゅ〜っと逃げて梯子外して、可哀想なのはグルジア。石原慎太郎焚き付けて尖閣炎上させようとしたりさ。でも中露に本気になられると、これもマジにヤバイんで、そこらへんは適当というか逃げ腰というか。

 ウクライナだってそうなんじゃないの?でも、なんか知らんけど彼らも劣化してるから、思った通りことが進まないのでしょう。民間航空機まで撃墜してるのに、何がなんだか結局よくわからなくなっている。

 昨今流行のイスラム国だって、一夜にしてあんなもんが出来る時点で嘘臭い。あのあたりだったら、昔ながらのクルド民族が自治宣言をして武装独立するとかいうなら話もまだわかるけど、イスラム国って何よ。ISISあるいはISILかしらんが(違いは最後のS=シリア、L=レバント地方)、わざとらしく「イスラム」というネーミングがダサいし。そもそもテロを有効化しようと思ったら、アルカイダや、その昔の「大地の牙」なんかもそうだったけど「どこにいるんだか分からない」という神出鬼没性が大事でしょ。それを「ここにいまーす」と領土まで宣言したらあかんでしょう。敵に攻撃目標教えてどうする?そのあたりを根城にして実効支配を及ぼすならいいけど、そんなの黙ってやればいいだけで、わざわざ宣言する必要なんかないだろ。

 それにアメリカもおっとり刀で参戦しているんだけど、やってることは逃げ腰、及び腰。空爆だけ。その空爆も2000回もやって領土の1%程度の効果しかないという(イスラム国、空爆開始後に失った支配地域はわずか1% 米発表)。これ、あからさまに真面目にやってないでしょ。無駄に弾薬ばら撒いてるだけじゃないの?農薬散布みたいに。でも一回の空爆だって費用1億円位するんじゃないの?数百万で済むとは思いにくいぞ。

 もともとイスラム国については、イチから十まで全部ウソ、やらせに過ぎないって見方も根強い(スノーデンが暴露した資料にあるとか)。まあ、本当かどうかは永遠にわからないだろうけど、でもあっこらへんの中東エリアは昔っから宗派だの部族だのがごちゃ混ぜでしょ?途方もなく長い歴史がある。

 遡れば古代オリエント。キリストが生まれる2000年前に古代アッシリアという大帝国があったり(それが現在の「シリア」の国名の語源という説もある)、古代バビロニアがあり、紀元前5世紀にアケメネス朝ペルシャがあり、その1000年後にようやくムハマンドが出てきてイスラム教を作って、さらに下って世界史最長期を誇る偉大な帝国オスマン・トルコが統治し、それが末期老衰状態になったときに、新興勢力だったイギリスとかそのへんの連中がアラビアのロレンスあたりを使ってグチャグチャにして(第一次大戦)、第二次大戦後はさらに新興のアメリカも出てきてイスラエル作って、ユダヤと石油という新しい混乱要素をブチ込んでかき回して、手に負えなくなっているという。紀元前9000年から端を発し、優に1万年以上の歴史と伝統を誇るメソポタミア文明の継承エリアが、昨日今日ポッと出てきた新参者の英米チンピラ連中にどうにかなるようなところじゃないと思うよ。

 さらに直近では中東戦争、ソ連のアフガン紛争、湾岸戦争、またアフガン、、ってやってるうちに、ほとんどなんでもアリみたいになってるんじゃなかろか。イスラム国にしたって、アメリカが武器弾薬を供与して最初から仕組んでるのか、あるいはそこにいた連中に八百長やってくださいよって頼んでいるのか、あるいは内部派閥のどこかと手を結んでいるか、手を結ぶにせよここまでは援助してもらえるからやるけど、そっから先は自分らでやると思っているか、狐と狸で騙し合いやってるのか、そもそもそういう意思統一が内部で出来るのかどうか。

 まあ、このあたりの話は日本語でもた〜くさんあります。陰謀論が多いけど、論者によってグラデーションがあり、一概に排除出来ない部分もあります。英語で検索した方がもっと沢山出てくるし、日本のメディアはガン無視かましているけど、世界メディアではその可能性を示唆するものも結構多いです。

利得構造〜金融経済

 さて、このような戦争やらせ疑惑あるんだけど、でもそんなことに国家あげて皆が協力するのか?って話もあります。そりゃ儲かるんだろうけど、でも兵器売ってるだけだったら知れてるでしょ?軍隊が〜とかいっても、国家経済全体からしたら大した比重は占めない。みなに利益をばら撒いて仲間に引き込むにしても原資が足りないだろう。

 何を言ってるかといえば、戦争利得といっても、軍産系の利益だけではないだろうと。じゃあ、軍需産業が儲かる以外の戦争の有効活用方法ってあるのかな?と思ったのが本稿の出発点です。でもって、考えてみたら、ああ、あるな、と。

 「地政学上のリスク」とか今更ながら言われるようになったけど、紛争やら緊張というのは、相場の上下にかなりの影響をあたえるでしょう。その昔中東戦争で原油価格があがってオイルショックが日本を襲ったけど、理屈は同じで、湾岸戦争はブッシュ家が石油屋だったこともあって、自分らが儲けるためにやったんじゃないの?という推測が語られてます(あるといわれ、それが戦争の理由になった「大量兵器」なんか結局無かったんだし)。

 もっともココは、えらく入り組んでいるので専門解説を参照してください。中東原油利権でいえば米英自体が産油国でもあり、安定供給したら値が下がって長期的には損だとか、トルキスタンの天然ガスパイプのルートにタリバンが絡んでるからアフガン侵攻をやったとか、いやそうじゃなくて〜とか、いろんな説があり、とてもじゃないけど紹介しきれないです。僕自身よく咀嚼できてないし。

 ただ、ここで言えるのは、単に兵器が売れて儲かりましたってケチな話(敢えてそういう)ではなく、もっと巨大な経済が連動しているんだろうなってことです。戦争にはディスインフレ型とリフレ型があって、前者は物不足を解消するために他国からぶん取るもの(資源国を襲って資源を独り占めにするとか、昔ながらの方法論で最近は廃れている)、後者のリフレ型は端的に景気活性策です。事実の問題として言うならば、アメリカのナスダック総合指数は、911テロがあった年の3月頃には最盛期を迎え、9月の911のころにはドカンと下がっていた。しかし、アフガン侵攻になると、株価は急激に回復してます。アフガン戦争が一応終了した2001年末になると、エンロン社破綻など不正疑惑が広がり、株価はまたドカンと下がってバブル崩壊後の最安値になるけど、イラク戦争をすると再び上昇している。

 ほんでもって、株や先物相場が上下して儲けるのは誰?それも事前にそうなるという予測が立てられたら(自分でやるんだから確実だよな)誰が儲かるの?といえば、投資家であり、ファンドなどの金融業界でしょう。

直近15年で誰が儲かった?

 翻って、2000年から直近15年くらい、世界はどうなってるの、どこが儲かってるの?といえば、アップルだ、アマゾンだ、グーグルだ、ユニクロだか出てくるけど、そのあたりはまだ健全に商売をやっている。商品が良質だから売れて儲けるという(まあ裏では色々やってるかもしれないけど、基本)正統派。

 でも、そんな個々の企業ではなく、業界全体でどーんとやってるのは金融(投資系)業界でしょ。ありとあらゆるものを投資対象(博打の対象)にして、高等数学を駆使して高速取引やって、ガンガン儲ける。でもってリーマン・ショックでコケそうになったら、各国政府が乏しい国庫から救済する。緊急的な対症療法の筈だった麻酔薬か覚醒剤(QE=量的緩和=バズーカ(笑))が常用化し、先日はEUのドラギ君がまたバズーカ打ち上げて、まるで隅田川の花火大会みたいにやっている。それだけ国家の借金は積み上がり、もう考えたくないから今日も麻薬を打つという中毒患者状態。それも、ここまできたら今更麻薬を断ったらそのショックで死んでしまうから、もう打つしか無いという末期症状ですね。でもって市場にジャブジャブ金が投下されるから、またそれで博打打つんだけど、もう相場張るところがないよって感じ。

 ピケティさんに言われるまでもなく、この15年で世界(先進国)では貧富の二極分化が進んでいる。それはリストラが盛んだからとか、非正規が増えたとか、アウトソーシングだOA化、ロボット化だからだと言われるけど、それは中流階層を貧乏にする効果はあっても、富裕層がますます富裕になる効果は少ないでしょう。富裕層がますます儲かるとなると、金が金を生む投資だろうと。それしかないんじゃないか。

 つまり、この15年ほど見てると、911以来、なんだかよく分からない戦争だか紛争だか延々行われている。もうなんだか意味の分からない道路工事のように「いつもやっている」って感じ。片や、この15年で格差は広がり、金融投資系がひすたら伸びている、と。

 これを乱暴につなげてみると、金融ビジネスを活性化させるためのネタとして戦争らしきものをやってるんじゃないの?ということです。メカニズムは違うけど、地元土建業界を潤すために公共工事をやってるようなもので、戦争も一種の公共工事なのだ、オリンピックみたいなものなのだ。ただ違うのは、とばっちりを受けて本当に死んじゃう現地のお母さんや赤ちゃんが山ほどいることであり、現場に送られた兵士の皆さんが帰ってきてから自殺したりPTSDでおかしくなってしまうことです。やっぱ人間のやることじゃないよ。

利得構造〜国家体制そのもの

 まあ、それでそのへんのお金持ちのおじさんたちが儲かるのは分かるにしても、それに国家を切り回している人らが同調しているのは何故?って気もしますね。君らも儲かるのか?と。

人間ピラミッド

 まあ、儲かるんでしょうね〜。ただ、お金がドンドン入ってくるって感じじゃなくて、「儲かる」というよりも、現行体制の維持保存というか。彼らが権力なり美味しい思いが出来るのは何故かといえば、それなりの地位、高いところにいるからでしょう。でもそこが「高い」ためには、火の見櫓みたいに階層を組み上げていないといけない。高度を勝ち取るためには、まずピラミッドを作らないとならないってことでしょう。

 ところが、その火の見櫓だかピラミッドだかが崩壊しそうなわけですね。日本に限らず、アメリカだって欧州だって、誰が国家仕切ったってしんどいですよ。戦争の有無にかかわらず、失業者は増えざるをえない。なぜなら、商品市場に価格競争というものがあり、世界規模で部品や組立やサービスの調達が出来る以上、なにもかもがクソ高い本国(だからこそ豊かな先進国なのだが)ではなく、より安いところに動くのは当然だからです。またグローバリズムを抜きにしても、この世に価格競争があり、コストカッティングという手法が論理的にありうる以上、カットされた分だけ誰かが貧乏になるのが道理。つまり先進国はどこもジリ貧が宿命付けられている。これに加えてどこも少子高齢化。

 これを抜本的に解決するためには、もう画期的な新発明やイベントがないとダメでしょう。タイムマシンが実用化されましたとか、重力遮断装置が出来たので航空技術や建築構造が抜本的に変わりましたとか、宇宙人が攻めてきましたとか。でも、そんなもん期待するだけ虚しいですわ。だから、ジリ貧確定でしょう。てか、もともとが思いっきり不公平に地球の富が偏在してたのだから、今はゆっくり正常化しているだけでもあります。

 でも、「そうね、仕方ないわね、人類全体にとっては福音なのよね」と納得して餓死する人はいないだろうから、国民と呼ばれる人達は不満たらたらになるよね。景気対策をなんとかしろとか、あれをしろ、これをしてくれないとブーブー言われる。でもって、火の見櫓は、北朝鮮のマスゲームのように人で出来ています。民衆の支持によって成り立っているという建前があるし、また実際にもそうでしょう。あまりにも人心が離反したらコケるしかない。

 そうなると櫓そのものが倒壊したり、部分的に足場が崩れてあーって転落するしかない。お偉いさんも、落ちてしまえばただのジジババですからね。それが怖い。でも皆文句を言うのが目に見えている。でも抜本策なし、やろうと思ったら厳しい現実に目を据えるしかないのだけど、もうそんな度胸はない。もうロッカーに入れっぱなしにしていた古い弁当箱みたいなもので、どんだけカビが生えて腐っているのか想像したくもない、触りたくないってな感じじゃないか。

戦争の効用

 そういった状況で戦争というのは有効活用できます。タイガーバームのような特効薬。

(1)話をそらす効果
 なんかヤバイ問題が出てきて、あれはどうなったんだ?と火が出るように追求されて内閣総辞職ってなりそうなときに、戦争は使える。「この非常時に何を言っておるか!」と一喝して済ませられる。誤魔化せる。

 しかし、子供だましだよな〜。夏休みが終わって新学期になって、宿題やってない子が学校に放火したりするのと基本的には同レベルに稚拙な手。でも稚拙なだけに通用するという話もある。

(2)批判を封じる効果
 (1)と殆ど同じなんだけど、微妙に違うのは、難局なので皆で心を一つにして〜、一致団結して〜って気色悪いファシズムに出来る。

(3)国家機密を増やせる
 戦争してんだからしょうがないだろって理屈で、あれもこれも国家機密に指定してまえば、トンデモ大失敗をしても、証拠がないから誤魔化せる。秘密保護法ね。

(4)国家(弾圧系)権力を増やせる
 テロなんか格好の言い訳だよね。「厳戒態勢」とかいって、通行人の荷物調べたり、立ち入り禁止を増やしたり、昔なつかしいローラー作戦やったり。発禁処分も出来る。ま、日本の場合、一声鳴いたらしーんと自粛するだろうから簡単だろうな。

(5)パラダイムを変える
「国家が君に何を与えるかではなく、君が国家に何を与えられるのかだ」という有名なセリフのパクリ的な。あれをしろ、これがダメとか言われまくるから、そうじゃなくて君が何をするかだろ?というパラダイムを変えてしまうわけですね。こんなクソ幼稚な手にひっかかる奴いるんか?って思うけど、いるんだろうなあ。ちなみに、「君は国家に何を与えているのか?」って言われたら、「だからー!税金払ってんじゃん、年金とかいろいろ、沢山、これでもかってくらい!」って答えるのが正解ちゃいますか?でもって、払った分だけやってくれてんの?って聞いてるの。聞いてるのはこっち。金返せ馬鹿野郎って言ってんの。やることやらねーで開き直ってんじゃねえよ!って感じすかね。

(6)失業対策
 非正規→ブラック→超ブラック→完全失業→餓死って段階があるわけだけど、どんどんそっち方面に流れていくとまずいので、軍隊という就職先を用意するね。あるいは暴動対策のライオットポリス(機動隊)。以前、世界の動画を紹介したときに、ギリシアの失業デモ現場のがあったけど、大学生が答えていて、「仕事なんかないよ、全然。あるとしたら警察に入って自分の仲間を叩く仕事だけだよ」という。

 戦争には「間引き」という凄い効能があるんだけど、昨今の戦争ではそこまでは期待できない。てか本国がそこまで全面火の海になるほどの大戦争なんかやる金がない。せいぜいが、集団的自衛権やらで(事実上殆ど)大義名分もないまま自衛隊派兵「しうる」という状態に持っていくだけで、それを口実に型遅れの兵器を大量に、しかもクソ高く買わせていただくということくらいっしょ。ただ、軍隊とかそのへんが失業者の救済窓口化していくと、そこで貧困若年層を吸い上げ、別に戦場じゃなくても被災地とか、福島除染現場とかに派遣して、使い回しをすることができるし、10年後に病気で死のうが知らんもんねという、結果的に間引き効果はあるかもです。

(7)自分が殺されない
 もしかしたら、お偉いさんの中には、民衆の怒りに触れて自分に危害が及ぶかも、、という不安にかられている人がいるかもしれませんね。アメリカのジョークで、貧富格差のてっぺんとボトムが塀の中で暮らしているってのがありましたね。ボトムは犯罪に走らざるを得ず刑務所の中。トップは襲われるのが怖いから私兵を雇って自宅を城塞のようにしていると。本当にどれだけしているのか分からないけど、この調子でやってたら、いい加減ブチ切れてくる人も出てくるかもしれない。その昔は2.26事件もあったわけだし、似たようなことがないとも限らない。東電幹部がさっさと海外に逃げているように、その種の恐怖があるのかも。そして「テロ対策」の名目で、警護を増強できるとか、不満分子を探して叩き潰すとか。

現状維持願望という心理的利害の一致

 いずれにせよ、これだけ借金こさえて見通しも暗かったら、どんな人が国家切り盛りしてもやることはたった一つ。「やらずぼったくり」でしょう。国民から出来るだけ収奪して、払うものは極力カットするしかない。違いは、そこで一応所得再分配があるので、それをどれだけ公平にやるかやらないかです。政治の意味は今やその一点にだけかかってるような気がしますね。

 でもって、国なんかアテにならないよねって認識が広まっていくから、だんだん国家というシステム自体がうざったがられるようになり、気の利いてる奴から先にどんどん”離脱”していくでしょう。てか、もうしてるし。

 んでも、大多数の人達は、「明日も今日の延長」って感じで現状維持を望むでしょう。そこで図らずも国と心理的な利害が一致する。変えたくない、できれば変わらないでほしい、変わらないでいいよねって感じ。それを確認しあって、なんとなく心の安心を求めて、、ってのが、いわゆる保守の実体だと思うよ、僕は。

 超巨大な人間ピラミッドを作っているんだけど、だんだん地盤が軟化してあちこちで崩れてきてるし、満潮になって水位が上がってきて一番下の層から順番に溺死してるんだから、ピラミッド組むのやめたらいいのに、でもじゃあ明日から何をしたらいいのか分からないって。そのピラミッド強化材としての戦争、だからピラミッド上層部は高度を維持できるという、それが「有効活用」なんかな〜って思います。


 なんか、全然救いのないような話ばっか書いているけど、救い、あるじゃん。僕がごとき、市井の石ころみたいな奴でも、今はこのくらい色々考えられるわけでしょ。合ってるかどうかはともかくさ。それが巨大な救いです。

 僕なんか、一昔前だったら、何も考えずに田んぼ耕してさ、一生懸命働くとか皆に言われてそれでいい気になっててさ、ある日村長さんが珍しい洋服着てやってきて、名誉なことだよといって赤紙渡されて、「はあ」とか間抜けな答をして、駅で皆に万歳されて、馬鹿だから悪い気がしなくて、自分でも盛り上がって、どっか飛ばされて、海の底に沈んだり、ジャングルで死んでたりしたんじゃないの?それに比べたら、これだけ情報がふんだんに広まってるってのはイイコトですよ、救いですよ。

 それだけ見えてたら、やり方や対抗策なんか山ほどあるよね。
 気づくか/気づかないか、創造するか/しないかの差で、それは結局自分次第ってことで、それで十分。操縦桿握らせてくれたら、あとはこっちの問題。適者生存の淘汰圧は、地球上いかなる地域、いかなる時代にも重力のようにあって当然であり、そこで頑張ってサバイブするのが地球上の生物の掟でしょう。その掟には従いますよ。それに頑張ってサバイブすることが「生きる」ってことの実体だと思うしね。唯々諾々と、命ぜられるまま四つん這いになってピラミッドやらされてるよりかはよっぽどええわ。


 蛇足ながら、なんでこんなにやり方が下手くそなのか?という疑問はかねがねあって、わざとヘタにやってんじゃないのか?という疑問もあります。が、これはまた改めて。


 

文責:田村