このコンテンツは、1990年代に中高生留学を調べていた時に作成したものです。以後、全く更新しておりませんので10年以上古いコンテンツです。今後も更新する予定はありません。

したがって、リアルタイムにこのとおりである保証はないし、それどころかまず「違う」と思ってください。

「古文書」的な意味しかないので、バッサリ全部削除しようとしましたが、敢えて残しておきます。
かなり詳しく調べましたので、現在においても尚も「参考」としての資料価値があるからです。
 いわゆるハウツーマニュアルとしては無価値ですが、ものの考え方、システムの成り立ち方という原理部分、あるいは日本人的に盲点になるような部分などは、そう変わるわけもないし、今でも十分通用します。ご自身であれこれ考えたり、調べたりする参考にはなると思います。




APLAC/STUDY IN AUSTRALIA 4-4

第4章 留学プランの具体化(4)

4−4.現地視察敢行に際して


    実際に現地視察をお考えの方のために、現地視察をする際に有用と思われる情報をまとめてみました。尚、現地視察を自力でする場合には、相当の英語力が必要になります。英語力に自信がなければ、通訳を依頼するなり、留学斡旋業者や在住の知人に頼るなど、英語力が壁となって折角の現地視察の価値を半減させてしまわないような準備を整えてください。

◆現地視察に適した時期

    まずは現地視察のタイミングですが、留学生側の都合でいえばどうしても長期休暇中となりましょう。同時に受入校が休暇中では視察もままなりません。オーストラリアの学校は4学期制をとっており、12月下旬から1月末まで、4月上旬から中旬まで、6月末から7月中旬まで、9月中旬から下旬までが学期間休暇となっています。来豪のチャンスとなるのは、日本の春休みにあたる3月下旬、及び日本の夏休みにあたる7月下旬から8月いっぱいくらいが適しているといえます。

◆現地視察のタイミング

    英語力養成を目的とした学校(ESL、英語学校、インテンシブスクール等)には原則的にいつからでも編入できますので、現地視察のタイミングについてもあまり神経質に考える必要はありません。学校を決定してから渡航手続きが完了するまでに3ヵ月〜半年はかかるとして逆算すればよいでしょう。但し、気に入った学校に空きがなく、どうしてもその学校に編入学したい場合には、1年くらい待たねばなりません。

◆学校訪問スケジュール

    学校訪問の際には、校舎をながめるだけでなく、校長先生と面談し、生徒の様子をうかがい、できれば近所の人にも話を聞きたいですし、寮があれば寮長さん・寮母さん、また留学生担当のカウンセラーがいれば、その方にも会っておくべきですし、可能であれば授業を見学させてもらいたいところです。
    短期間にこれだけの情報を仕入れるためには、やはり前もってアポイントをとっておくべきでしょう。おそらく先生方は午前中は授業や準備等忙しいと思いますので、放課後にかかる2時半〜3時半が訪問に適した時間となるでしょう。訪問したい学校が近くに固まっているか、現地の地理に詳しい人が車で案内してくれれば、1日2〜3校くらい見学できるかもしれませんが、公共交通機関を利用しての移動となると移動時間もかかりますので、1日1校くらいになってしまうと思います。 ですから、おおまかにいって訪問したい学校の数だけ現地で滞在する必要があります。事前に学校とアポイントをとり、効率的に計画すれば、1週間滞在すれば5校くらいは見学できる計算になります。尚、土日はオーストラリアの学校はお休みですので、生活環境のチェックを兼ねて観光するのもよいでしょう。

◆現地視察チェックポイント

    学校訪問時のチェックポイントは次のようなことです。
    1. 校舎、学生たちの雰囲気は好きですか?
    2. 学校施設、設備は整っているようですか?
    3. 校長先生と面談し、留学生受入について詳しく聞きましたか?
      ----・受入条件 ・必要な英語力 ・英語力養成コース(ESL等)の有無 ・他の留学生受入状況 ・英語学校に通う必要がある場合には、どこが入学許可書(Confirmation of Enrollment)を発行するのか ・寮は空きがあるか、ホームステイは手配してくれるか ・いつから何年生に空きがあるか ・教育方針 ・用意されている選択科目 ・卒業後の進路 ・日本語教育 ・規律は厳しいか ・アクティビティ ・費用
    4. 寮長さん、寮母さんは信頼できそうな人ですか?
    5. 留学生カウンセラーは信頼できそうな人ですか?
    6. 授業は見学できましたか? 授業中の雰囲気はどうですか?
    7. 学生に話し掛けてみましたか?
    8. 近所の人の評判はどうですか?
    9. 周囲の環境はどうですか?
    10. 「この学校に行きたい(行かせたい)!!」と思いますか?

    学校訪問以外に現地でチェックしておきたいことは沢山あります。
    1. 学校の近所の様子をよく観察しておく。治安は大丈夫か、どんな人たちが住んでいる地域なのか、交通の便はよいか、銀行や郵便局など近所にあるか、日本語情報(特に本は日本語学習の上で重要)は入手できるか、日本食を扱っている店はあるか(留学生も時々日本食が恋しくなります)等々。
    2. 現地の留学斡旋業者を訪ねて「信頼できるカウンセラー、親権者代理人探し」をしておく。この時点で既に留学斡旋業者に依頼している方は必要ないかもしれませんが、万一に備えて「他に頼れる人」を探しておきたいところです。地元の新聞(日豪プレス等)の広告欄を参考にして、親権者代理業務を行っている団体を訪問すれば、雰囲気は掴めるでしょう。
    3. オーストラリアの教育関係資料を集める。州の教育省”ボードオブスタディ(Board of Studies)”を訪問すれば、指導要領(Syllabus)やHSCの問題集など様々な資料が用意されています。この冊子もBoard of Studiesの情報をもとに作成していますが、自分の目で事実を確認することも意味あると思います。
    4. 物価をチェックしておく。特に留学当初に親同伴で現地生活を試みる予定の方は、学校近辺のアパートの賃貸料をはじめ、物価に目を光らせておきましょう。

◆渡航ビザ

    編入する学校が決まっていない段階で学生ビザを取得することは不可能です。ビザは観光ビザを取得してください。留学生以外は今後も渡豪する可能性がありますから、4年間有効の数次査証(Multiple Visa)を取得した方がよいでしょう。このビザは3ヶ月以内の滞在であれば4年間に何度でもオーストラリアを出入りできる便利なものです。(申請料3000円)

◆交通手段

    シドニー市内であれば公共交通機関を利用することも可能ですが、郊外となるとかなり交通の便が悪くなります。日本の自動車運転免許証をお持ちの方は、レンタカーを利用された方が便利でしょう。日本出国前に「国際運転免許証」を取得しておけば、オーストラリアのどこでもレンタカーを借りられます。レンタル料金は1日60〜100ドル程度。オーストラリアは日本と同様左側通行なので、感覚はつかみやすいと思います。が、若干日本とは異なる交通ルールがありますので、RTAで交通ルールハンドブック(日本語版もある)を入手して、一通り理解してから運転に臨むことをお勧めします。

◆滞在先の手配

    せっかくの視察旅行ですから、観光パッケージツアー客が泊る一流ホテルではなく、もっと現地の生活臭漂う街中のモーテルや、長期滞在者用マンションなどキッチン設備の整った宿泊先を利用して、自炊に挑戦してみてはいかがでしょうか。地元のスーパーで食材を購入すること自体、現地の生情報と触れるよい機会となることと思います。
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