愛知県出身の堀江沙代さん、2007年、大学三年時にワーホリにて渡豪。
体験談(236頁以降)+メール もいただいています。
右の写真はワーホリ時のもの(ビビリながらラウンドに旅立つ前に撮影)→
来た当初の堀江さんの悩みは御多聞に洩れず「お金」。バイトに励むがあまり冷雨の中を一人で歩き回って肺炎をこじらせるなど、根性があるというか不器用というか、どこにでもいる愛すべきワーホリの一人でした。しかし、1年間のラウンドを終えて帰ってきたときは、素敵な彼氏を伴っており、彼女の課題はお金なんかよりもっと大きなものになっていました。
ラウンド先のバッパーで知り合ったオーストリア人(”ラリア”ではない)Govinda君と恋に落ち、残る2か月のワーホリ期間を彼と旅をし、さて帰国という段になって、「これからどうする?」問題が出てきます。ある意味、出会いをされた皆さんにとっては普遍的な悩みでしょう。
とりあえず帰国した堀江さんは大学に復学、求職活動をし、見事地元の大手メーカーに就職。仕事も法務部で英語を使うもので(帰国時にはTOEICも900点に伸びてたし)、大変だけど楽しく、充実していといいます。
が、その楽しい仕事を2年も経たずに退職したのは、ひとえに、その間ずっとなされたいた彼の求愛活動のタマモノでした。就職と結婚(それも国際結婚)を同時に目の前に突きつけられた堀江さんは、「あ”〜!!」となります。そりゃなるわな。しかし、2年間の超遠距離恋愛における地道な彼の説得が徐々に彼女の心を一つにしていきます。
いまどき「国際結婚」など珍しくもないし、APLaCの卒業生でも国際結婚をしている人は優に十指に余るし、特に国際都市のシドニーではそちらの方がメジャーなくらいで、特に「国際結婚」なんてジャンルが意識されることもないです。そして、このクリップも「珍しいから」載せようと思ったのではありません。
かといって、国際結婚ってオトギ話のように、夢のように語られるけど、現実はそんなもんじゃないよというギャップ論を言いたいわけでもない。そんなの人それぞれだし。
じゃあ何か?というと、逆にすっごく普遍的な「愛のかたち」や「人間のありかた」があるからです。数万年前から人類がやっていた普遍的なイトナミ。「この地球のどこかで伴侶と巡り会い、二人で生活を築いていく」ということ。まるで「火の鳥」みたいな普遍的な形です。
旅先で出合った二人が意気投合して、恋に落ちて、、というのはよくある話です。しかし、それぞれが日本と欧州に帰国したあと2年間も続き、しかも一方が他方にほぼ連日電話をしつづけ、、というのは凄い。「押しの一手」とはいうけど、2年は出来ないよ。よほど何か確信がなければ。だから、よくぞそこまで「この人だ!」と思い定めることが出来たものだと。
また、決意された堀江さんにしても、その後の人生は全く知らないオーストリア。英語すら通じず、ゼロからまたドイツ語(オーストリア風の)をやらねばならない。先のことなど全く分からない恐さという意味では、普通のワーホリやラウンドの比ではないです。
堀江さんとは、ワーホリに来る前からメールのやりとりをしていますが、至って普通の学生さんでした。就活にそなえて渡豪期間も最初から半年だけと区切るという(最初はそんなこと言ってたんですよね)。もともと地元LOVE度が高い愛知県出身で、そのなかでも地元愛が強い、どちらかといえば保守的な堀江さんは、日本人の中でも日本人度の高い人、つまりはあなたと同じ普通の人です。ワーホリ体験談(メール編)でも「WH始める前、オーストラリアにいた頃の自分は本当に傲慢で子供で自分勝手で恩知らずで、それすらわかってない人間でした」など、「そ、そこまで言わんでも」というくらい自省癖も強い、いい意味でも悪い意味でも普通の日本人です。その「普通の人」である堀江さんが、旅先で恋をし、後先見ずに(見てるけど)英語も通じない国に行き、しかも婚前に二人で世界一周貧乏旅行をしているというぶっ飛んだことをやっているという。
これらは、ある意味では常識外れのハードシップと言えるのですが、なんでこんなことが出来るのか?といえば、理由はこの上なくシンプルです。「その人が好きだから」。「愛」という人類普遍の原理でしょう。ほんと、それだけしかないです。このおはなしは、いわば「普遍」が「普通」を乗り越えるおはなしなのかもしれません。やっぱ「火の鳥」は強いよ、と。
編集作業をしていて思ったのですが、やたら二人で見つめ合ってる時間が長い。付き合ってもう4年目、世界旅行を始めて数か月目だというのに、見てて微笑ましいくらいに初々しい。ばーっと見てたら、単にカップルがイチャイチャしてるだけって感じなんだけど(^_^)、ちゃんと見れば小さな画面からもオーラは感じられると思います。尺の関係で、見つめ合うシーンはバサバサカットしちゃいましたけど、本当はそのシーンだけでも十分なのかもしれないな。
彼氏(ゴヴィンダ君)も一緒にやったので、会話は英語と日本語のチャンポンです。