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CLIPS 〜Fragament of Gems/宝石のカケラ

CLIP NO.07:北山義久さん
30歳になって、生まれて初めて勉強してみようと思った(半年留学終了)




 1年間のロンドン語学留学を終えて、さらに「まだやるか?」という感じで半年のシドニー留学をされた北山さんです。

 北山さんの留学生活はストイックで、学校の勉強の後、日課のプールで泳いで、地元のパブの厨房でバイトして、、の繰り返し。でも、すっごく迷いがないというか、「忙しくて友達が出来ない」とかそのへんの思いも全然ない。

 北山さんの目的は「看護師になりたい」というのがまずあり、留学も看護学校の受験科目に英語があったからだと。しかし、受験勉強だけだったら別に留学なんかしなくて(それも1年半も)、適当に予備校やら過去問潰せば良さそうなんだけど、そこを貯金はたいて留学しちゃう。そして苦行僧のようなストイックな日々を送る。

 なんでそんなに削ぎ落とした日々が送れるのか?そんなに勉強ばっかりしててイヤにならないのか?と聞くと、「いやあ、勉強、楽しいです」と満面の笑みを浮かべます。本当に心から楽しそう。

 色々お話しをしているうちに「30歳の転機」が語られたのですが、裕福な家庭に育った北山さんは、それゆえに「お金と幸せは関係ない」というのは子供の頃から感じておられ、20代は仕事をしつつもクルマ(”頭文字D”の世界とか)や服に凝って遊び廻ってたそうです。本人曰く「馬鹿ばっかりやってましたね」と。それが30歳のときにお父様が亡くなられ、またいろいろな人と出会うにつれて、「もっとちゃんと生きたい!」という想いが勃然として湧き起こったそうです。「自分の為だけじゃなくて、もっと世の為人の為」と。

 30歳過ぎて看護師を志したのも、働いている姿をみて「ああ、素晴らしいな」と真剣に感動したからだそうですし、そのための長い道のり、留学も勉強も、彼にとっては至福の時間なのでしょう。

 でも、20代散々遊び倒して、そして吹っ切れた彼だからこそ言える境地なのだと思います。だから上達まで時間がかかろうとも「楽しい時間が増えた」くらいにしか思わないのだろうし、いわんや友達が、お金が、ステイタスが、という迷いもない。そんな悩みなど、自分を高めたり、他人のためにズシッとした充実感のある人生を歩む快感に比べれば取るに足らない。

 「ちゃんと生きることの楽しさ」について、僕も改めて教えていただいた感じです。勉強がツライとか言ってるうちはまだコドモというか、目的が澄んでないというか、原点になる鮮烈な感動がないというか、それに至るための長い試行錯誤の期間〜「遊び」が足りないのかもしれません。

 収録日:2011年8月01日


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