r APLaCシドニー雑記帳:近況/更新が進まないイイワケ



シドニー雑記帳




近況/更新が進まないイイワケ




     ここのところ引越騒ぎにかまけて更新を怠っておりました。いや、個人的に引越は二十数回を数えるので慣れているハズでしたが、今回は、二軒が一軒にジョイントするという特異なパターンということもあって、難儀しております。

     二軒が一軒にジョイントするというと簡単なようですが、冷蔵庫も洗濯機もテーブルもソファもおまけにピアノまで二台あります。細かに数えていくと、食器やら筆記具、ドライバーに至るまでいちいちダブったりして、置き場や始末に頭を使わされるわけです。さらに引き払う家の掃除も二軒分だし、電話回線についても新たに引込線を一つ増設するなど、いろいろややこしい問題が生じるわけですね。

     新居は家が広いので、収納それ自体は楽勝にできるのですが、なんでもかんでも置けばいいというものではないので、配置にも頭を使わされます。現在、未整理のダンボール(特に資料類)がまだまだ山積しており、「うーん、これはこっちにまとめて、あ、そうするとコレが置けなくなるか、うーん」とかやってると、それだけで一日が過ぎてしまいます。




     また、家が広いのもよしあしで、「あれ、車のキーどこに置いたのかな?」とか、なにやら一日中物を探しているような気もします。電話が鳴っても奥の部屋だと聞こえないとか、全力で椅子を蹴り倒しながらダッシュしても間一髪で切れてしまったりとか。それなりに悩みはあります。

     これに加えて、この家、適当にボロくて気をつかわないで済むのは好都合なのですが、家のアチコチにガタがきてます。やれシャワー扉のレールがすぐ脱線するとか、インターホンがぶっ壊れているので新しいのを調達しないとならないとか、カーテンレールが不安定ですぐ落ちてくるとか、ドアのキーが閉まりにくいとか、水道の蛇口が良くないとか、光量可変式のシーリングライトのツマミが断線してるとか、、、、。

     さらに庭の手入もいい加減で、せっかくの藤棚も繁茂しすぎてジャングル状態になってるわ、芝生かと思えば殆ど雑草だったり、枯れ葉が死ぬほど溜まってたり。

     で、大量にゴミも発生するわけですが、なぜかこの地区のガーベージ・ビン(ゴミ収集用の大型ゴミ箱)は、通例のゴミ箱よりもひと廻りスリムで容量が小さい。だから全然おさまらない。んでもって、先日、市役所まで相談に出掛けて、もう一つ余分にゴミ箱を手配して貰ったり(年間56ドル取られました)。

     そんなこんなで、やってもやっても雑務が湧いて出てきて、その処理に追われているうちにいつのまにか真夜中になってしまってたりします。またタイミング悪く、相棒福島がニュージーランドに親孝行かたがた出掛けてるもんだから、尚更であります。メールのお返事を書いて燃え尽きてしまって、なかなかホームページまで手が廻らないというマズい状況が続いています。これではアカンとおもって、今せっせと言い訳かたがた書いてるわけですけど。もう、「長野オリンピック?どこの世界の話じゃい」てなもんです。




     このあたりの引越段取マニュアル・費用をきれいにまとめて、生活マニュアル上級編に載せればいいのでしょうね。そうなんです、よく分かってるのです。生活マニュアルもほとんど基礎編で燃え尽きてしまっていて、応用編は、職探しと食生活、あと申し訳程度にドライブガイドがあるだけですから。

     こんなの全然足りませんよね。銀行口座の開設の仕方とか、賃貸物件の探し方や契約の仕方とか、必要なことが沢山あるの分かってるのですけど遅々として進みません。語学学校でも、あともう少しで完成というところで新規訪問が出来ないでいます(もうあとちょっとしかないけど)。

     家と同じで、ホームページもあまりにも手を広げすぎるとメンテがえらいことになりますね。今になって後悔していても仕方ないのですし、まあ後悔する必要もないのでしょうが、「あそこももっと情報追加して充実したページにしなきゃ」とかいう部分があちこちにありすぎて、精神衛生上よろしくないです。多重債務状態。





     それなのに、新しい企画はいろいろ思い付いてしまうのですね。例えば、英語。英語講座というほど大それたものではないけど、「これ知ってるとなにかと便利よ」という言い回しを集めるとか。これ。前からやってみたいのですが、なかなか着手できないでいます。

     例えば、"actually"という単語があります。辞書では「実際には」とか訳されてますが、現場の会話でよく使われますし、使い方を覚えておくと重宝します。

     ところで、この単語を「実際には」という訳で覚えていると、そんな日本語フレーズ、意外と日常ではあまり使いませんから(使わないでしょ?)役にたたないのですが、「実は」と訳しておくといいです。「実は」という言葉なら、様々な場面でよく使う言葉なので、それに連動してこの英単語を思い付き、使う機会も増えます。お店や窓口で、「実は、こないだここでこれを買ったんですけど、サイズが合わなくて」とか「○○はありませんか?いや、実は、僕が買うのではなくて、友達に頼まれたのですけど」など、話のつなぎや切り出しにもってくると、「通例パターンではなくて、ちょっとばかり事情があるのよ」というシグナルを相手に送ることになるので、その後の会話との連結がスムースになります。

     より意訳するならば、これは僕の私見ですが、actuallyにある意味一番ハマる日本語としては、「〜ていうか」だと思います。日本語で、「〜ていうか」と言いたいときに、actuallyって言っておくと結構間に合うのではないかとニラんでいます。「それじゃ、あんまり良くなったですね」「〜ていうか、もう全然ダメだったんですよ」、という具合に「〜ていうか」は日常非常に良く使うでしょ。相手の思ってることに対して「あ〜、そうじゃなくて、ちょっと違ってて、よりぶっちゃけて言うならば」という、より深い事情説明なり情報付加の場合に「〜ていうか」というフレーズは使われるわけですから、actuallyと使うシチュエーションや雰囲気がよく似てるなと思うわけです。

     ただし、「〜ていうか」の最適英訳が常にactuallyかどうかは分かりません。or rather(むしろ)なんて言葉もイイかもしれません。しかし、「実際には」「実は」「〜ていうか」「むしろ」で、どの言葉をどの場面に使い分けているか、使用範囲の違いはあるのか等を考えていくと、よくわからない。母国語であっても、いや母国語だからこそ、ほとんど無意識に使い分けているから、改まって使用場面や定義を考えると分からなくなります。日常よく使う言葉であるほど、使用範囲が曖昧だったりします。これは英語でも同じでしょう。このあたりが語学の難しさでもあるのでしょう。

     このように、辞書に載ってる訳というのは、キチンとした日本語ではあるのですが往々にして日常生活ではあまり使わない日本語だったりして、その訳の堅苦しさ故に、せっかく使える英単語も使い方が分からない、なかなか自然に出てこないという例は結構あると思います。そういう場合は、訳を自分なりに使えるようにカスタマイズしていくといいと思います。




     他にも、オーストラリア英語の場合、イギリス英語に近いので、Do you have〜を"Have you got〜"という場合がかなり多いです。お店にいって、「○○はありますか?」と聞きたい場合、「〜がある」という日本語に引っ張られて"Is there〜?"と聞いてしまったりしますが、これはちょっとヘンかもしれません。僕なりの理解では(合ってる保証はないですが)、There isというと「この近くに郵便局はありますか」のように客観的なある/ないの場面にもっぱら使われ、店員さんに店の品揃えを聞くような相手のテリトリー内の場合は、Do you have〜?の方がハマると思います。で、Do you haveとは言わずに、have you got〜?という言い方をする場合が多いので、ここらへんの事情を知らないと、現場で「はぶゆがっ?」と言われてもよく分からんということになりがちです。

     このように日々英語に苦労している身としては、英語に関して言いたいことは沢山あったりします。で、書きたいな、書かなきゃなとか思いつつも(以下同文)。




     他の企画でいえば、シドニーの各町の特徴を写真入りで紹介するという野望もあります。これは、これまでのトビラ写真で、あるいは語学学校やホテル紹介でその地域地域の紹介はしているのですが、それをまとめてみるということですね。でも、作業量考えるともうウンザリしてしまうという。




     もっと簡単に出来るものとしては、「シドニー難読地名辞典」とか。これ、ほんと最初は苦労しますし、未だに何と読むのか確信が持てない、あるいは間違って読んでる地名も沢山あると思います。McMahons Pointは、マクマンズポイントであって、マクマ"ホ"ンではないとか(hは発音しない)、Tempeはテンピであってテン"ペ"ではないとか。ヒドいのになると、Foveaux Stで、フォーヴォウ・ストリートと読むとか(フランス語系だとか)。こんなん知らなきゃ一生分からんですよね。

     まあ、しかし、難読という意味では日本の方がスゴイでしょう。京都の烏丸を「とりまる」(本当は「からすま」)、大阪の十三を「じゅうさん(本当はじゅうそう)」と読むあたりは笑い話ですけど、これが京都の「糺ノ森」とか大阪の「野江内代」「喜連瓜破」あたりになると笑ってばかりもいられないでしょう(順番に「ただすのもり」「のえうちんだい」「きれんうりわり」と読む)。

     そういえば、最高のヒット作は、京都での学生時代、下宿の友人が、受験シーズンに付き添いに来たとおぼしきお母さんから道を聞かれたときです。「このバス、”からすまるまるふとまち”に行きますか?」と聞かれ、「は?まるまる?え?」と目が点になったそうです。何のことはない、「烏丸丸太町」と言いたかったらしいのですけど、そういえばそう読めますね。どちらかといえば、その方が素直な日本語かもしれない。大体「烏丸」も「丸」と書いておきながら、なんで「ま」で終わっちゃうだろうか。「丸」を「ま」と読むことがあるなんてのは、普通知りませんよね。

     関西在住経験のある方なら、「あはは、そうそう」と余裕で読んでおられることでしょうが、これが自分の知らない地方になれば、そんな余裕も吹き飛ぶでしょう。大体、東京だって難読地名が沢山あります。全国区でマスコミその他で取り上げられるから、自然と皆知ってるから特に「難読」とは認識されないだけで。

     そもそも誰もが知ってる「渋谷」だって、普通に音訓統一して読めば「しぶたに」「じゅうや」でしょう。「しぶや」なんて湯桶読み、ちょっとヘンですよね。「高田馬場」だって素直に読めば「たかだばば」でしょう。間に「の」の字を入れたいなら、「お茶の水」のように「高田の馬場」にすればいいではないかとか。「築地」だって「ちくち」と読めないことはない、というか(actually)「建」の字一つ頭にかぶせて「建築地」とすれば誰だって「けんちくち」と読むでしょうに。「日暮里」だって、知らなきゃ「にっぽり」とは思い付かず、「ひぼり」と読んでしまうでしょう。また、市ヶ谷、阿佐ヶ谷、千駄ヶ谷は「ケ」の字が入ってるから「がや」と無理なく読めますが、だったら世田谷区も「世田ヶ谷区」にしなければ筋が通らんではないか、とか。そういえば外人さんが「井の頭線」を「いのあたません」と読んで全然話が通じず苦労したと言いますが、そうですよね。分かるわけないのだ、こんなの。

     それに比べればシドニーの難読なんていっても大したことないのですけど、それでも困るものは困る。だったらホームページ作りに邁進すべきなんですけど、だからこんなところで油売ってる場合じゃないのですけど、はい、分かってるんですけど。いざ、正式のページにしようとすると、自分でも構えちゃって、なんか敷居が高くなっちゃったりして。

     おお、もう夜中の2時になってしまいました。明日も早いのでもう寝ましょう。

     そんなこんなの近況報告でした。



1998年2月26日:田村

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