ACE体験記
01年6月25日補充
ACE体験記(小原さんの場合)
僕は2000年9月から翌年1月まで約4ヶ月半、オーストラリアに語学習得を目的に滞在しました。
訪豪直後はオリンピックを観て回り、その後年末までの12週間ACEで英語を学び、新年の1ヶ月間を旅行に当てました。
ビザはワーキングホリデービザでしたが、特にワーホリとかラウンドとかいう生活はしなかったので、僕がお伝えできるのは語学留学についてのみです。
特になぜACEを選び、その成果はどうだったか、を中心にして書きたいと思います。
語学学校としてACEですが、大体において満足のいく選択だったと思います。
僕は渡豪前に語学学校を選ぶ際、
1、授業の質が高い
2、日本人比率が高い
の2点を念頭に置きました。
(1)授業の質、内容
午前のクラス(これが基本クラス)は文法のテキストに従って進められます。
今日は過去完了の使い方、今日は未来形の使い方、という感じで、結構しっかり教えてくれます。
僕は大学受験で英文法はみっちりやっていたので、難しいとは感じなかったのですが、英語で習う文法はまたひと味ちがって面白かったですよ。
会話練習もその日の文法テーマに沿っているので、それほど実践的ではないかもしれません。結局日常的なスラングやカジュアルイングリッシュはあまり覚えられなかったなあ。ですので、全然英語が喋れなくて、でもラウンドに出るために最低限の会話表現を身に付けたいという人には、他に相応しい学校があるように思います。
ACEの教師陣は結構いいんじゃないでしょうか?曖昧な言い方になってますが、他校と較べたわけではないのでここまでしか言えないですよね。僕を受け持った担任は2人いましたが、どちらも教え方の上手な人だったからそういう印象を持っています。
ただ教師全員が素晴らしいかというと勿論そんなことはないです。ひどく退屈な教師だっていましかたら。
またクラスメイトとの相性も授業に大きく影響するようです。
やはり日本人や韓国人は口数が少なくクラスを盛り下げがちで、ブラジル人はじめ南米系は一般的にクラスを賑やかにしてくれます。
僕のクラスは入学当初ブラジル人が大半を占め、すごく賑やかでした。彼らは文法的にはそれほど素晴らしいとは言えないんですが、それを恐れずバンバン喋るので会話練習が非常に楽しくなります。反対にアジア人は文法においては滅法強くて、南米系の生徒に教えてあげたりなんかしてましたね。いいバランスだったのではないでしょうか。
期間の後半になると、偶然か意図してかクラスに日本人と韓国人がほとんどを占めるようになるとクラスの勢いというのがなくなったように感じました。僕のクラスの担任ではないのですが、ある教師が「うちのクラスは日本人と韓国人がほとんどで、彼らは静かすぎて困っちゃう」と言ってました。ステレオタイプな情報のようですが実際真実でもあります。後で詳しく述べますが、アジア人比率が低かったというのは僕にとっては、英会話を伸ばすという意味で、ありがたいことでした。
さらにクラス内の生徒の語学レベルのバランスも重要だと感じます。
僕は一度午後の選択クラスでビジネスを選んだ際、超上級+上級クラスに放り込まれたことがあります。ぼくのレベルは中の上にあたるクラスだったのでマジ辛かったです。ほぼリスニングの練習と化していました。先生も非常に優秀で授業の中身も充実したものだとは思ったのですが、それは超上級+上級レベルの生徒にであって、僕にとってふさわしい授業および教師であったかと言うと疑問です。
生徒の語学レベルのバランスに触れたついでに、クラス編成について説明します。クラスは全部で6つに分けられており、入学初日の担当教官によるインタビューによって振り分けられます。そしてそのクラスは4週間を一期間とし次期間になると一つ上のクラスに自動的に持ち上がります。因に僕は「TOEICの点数が平均で600点後半から700点前半あたり、日本で英会話学校に通ったりで、伝えたいことはシンプルながらなんとか伝わる」ぐらいで、上から3番目、中の上のクラスに入れられました。
僕が問題かなと思うのは、この入学当初のクラスがずっと変わらない点です。インタビューする側も人間なので、その人にまさに相応しいクラスを当てるとは限りませんし、生徒のその後驚異的な進歩を遂げる場合だってあるかもしれません。逆に長く学校にいれば全然喋れなくてもアドバンスクラスに行けるわけです。4週間めには実力を計るためのテストもあるのですがスコアが良くても悪くてもレベルの調整は行われません。もしレベル的に物足りないものを感じたり、限界を感じたら、自分で学校側に交渉しなければならないでしょう。定員を理由に断わられたりすることもあります。
(2)日本人比率の低さ
確かにACEは日本人率は低い方だと思います。
国籍の比率はスイス人3割ブラジル人(とコロンビア人)3割、日本人、韓国人が2割ずつぐらいだったでしょうか。他にはフランス人、ベルギー人、ドイツ人、パラグアイ人が数人いました。
やはり欧米人はアジア人と較べて英会話が断然にうまいのでクラスが上に行けば行く程、欧米人比率が高くなり、下に行けば行く程アジア人比率が低くなります。英会話を鍛えたいなら、アジア人同志でいるより欧米人、南米人と一緒につるんでいた方が絶対にいいと思います。日本人と一緒にいれば英語を喋らなくなるのは当然のことですが、韓国人といても、彼らの英語も日本人同様つたないものなので、あまり英語の上達にはつながりません。
日本人の比率が低いといっても、初級レベルのクラスに入ればどちみちアジア人比率が高くなるから関係ないんじゃないか、という意見もありますが、それでも全体として欧米人比率が高ければ日本人以外の交友関係も拡がる可能性は多少とも大きくなるわけで、メリットは十分あるんじゃないかなと思います。
ついでですが、僕ら日本人はグループに一人でも外国人がいるときには英語を使うようにしなければならないですね。よく日本人は日本人同士で群れていると言いますが、それは日本人に限りません。
しかしスイス人にしろブラジル人にしろ彼らは僕が仲間に入った途端英語を使ってくれます(もちろんいつもとは限らず僕を不機嫌にさせたこともしばしばですが)。彼らにはそれがマナーだという意識がすごく高くて、一人でも違う言語を持つ人がいれば彼の前で自分達の言語を使うことはすごく失礼に当たると考えています。マジョリティ側が彼らの言葉で話し出してマイノリティー側が「Englsh please?」と言う場面もよくありました。
その点で日本人は鈍感です。目の前に日本人を喋れない友達がいるので僕は一生懸命英語で話すのですが日本人の友達は気にせず、日本語で話しかけてくるので困ってしまうことがしょっちゅうでした。
以上、冒頭に挙げた2点について述べてみましたが、その他気が付いた点に付いても書いてみたいと思います。
ホームステイのすすめ
初め僕は、金がないこともあり英語に慣れる最初の数週間はホームステイをして、その後は友達とシェアを探そうと考えていました。そして周りの友達もそのような選択をしていました。
しかし、ホームステイはシェアに較べて多少割高なので1年に及ぶ留学とかマジで金がない!という人にはちょっと辛いかも知れませんが、そうでないなら是非ホームステイをお薦めします。というのもシェアに較べて生の英語に触れる機会というが格段に違うからです。
多くの日本人留学生のシェアメイトはやはり日本人である場合が多く、そうすると自宅では英語を喋ることを放棄したということだし、たとえ新聞などでオージーとのシェアを見つけたとしても友達は「結局お隣さんて感じで、時間も合わないし顔をあわせることはほとんどない」って言ってました。
お金の点でも、僕はそれほど大きな違いがあるとは思えません。
ホームステイ料金は大抵は週$180〜190で、シェアの方はばらつきがありますが平均的なところで&120。ホームステイが朝食晩飯込みなのを考えるとお金的には大差はないと思います。
ホームステイで気を付けなければならない点はホストファミリーの当たり外れがあるということです。
せっかくオージーの家庭で生の英語に触れられるって思っていたら、ロシア人移民の夫婦の家で彼らはほとんど英語を喋らなかった、とかホストファミリーが移民家庭だったいうことはよくあります。それでも彼らは何十年オーストラリアに住んでいるので英語はペラペラですけど。
また彼らの生活はすごく質素で日本人の感覚でいうと「それってスゲーけち!」と思うことがよくあります。
僕の場合だと1日カップ一杯の牛乳をコーヒーに使ってたら「今度から自分で買ってくれ」と言われました。友達の話ですと、食パンをカリカリに焼くのが好きなのでトースターで2回焼くと「電気代がもったいない!」と言われたとか、「今日は僕ら外食に出るから晩御飯は冷蔵庫にあるもので適当に作って」と言われたので冷蔵庫開けてみたら何もない、ということがよくあったとか。
ホームステイを空いた部屋を利用しての副収入と考えている人たちにとっては学生というのはファミリーというより居候がいるって感じなのかな、と感じさせられることがよくありました。
まあ、こういうのは結局人と人の相性の問題もありますから、一概には言えないところなんですが。
「本当に最高のホームステイだ」という友達もいます。僕は結局シェアをせずに、2回ホームステイを変わりましたが、2回目のホームステイは(フランス人のホストマザー)他にも3人ブラジル人とベルギー人の学生がいたりで非常に楽しかったです。
最後にACEボンダイ校の立地についてですが、これは最高ですね。
シドニー市街より落ち着いて、かといって20分も歩けばシドニー指折りのボンダイビーチがあって、そこにいけば朝までやってるパブもあるし、昼も夜も遊べる素敵なところです。シティにも電車1本でいけるし。おすすめ2重丸。
もうひとつ最後に、語学留学した効果についてですが、随分と進歩したと思います。
語彙が増えたとか、冠詞の使い方を覚えたとか技術的なことよりも、とにかく「慣れた」という感じです。
以前は喋り出す前に、「これってどうやって伝えようか、どの訳語が相応しいか」等考えて、結局しゃべれないということが多かったのですが、慣れてくると、自分の持っている語彙の範囲内で言葉が口をついて出ていくようになりました。
また、帰ってから受けたTOEICではリスニングが100点以上アップしていました。
語学の進歩だけじゃなく、今まで出会ったことのない国の人たちと出会って仲良くなるのも大きな経験だと思います。チャンスがあるうちに無理していっといた方がいいですよ。
補充(01年6月25日追加)
ありがとうございました。折角の機会ですので、2点だけ補充でお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか?
@ACEではスラングとか実用会話についてややツッコミが足りないということでしたが、学校での南米や欧州の学生と遊んだり、ホストファミリーなどのオーストラリア人と会話をするときに、そのスラング不足・カジュアル不足については特に問題になりましたか、それともあまり関係なかったですか?
結局生活の中心は学校で、そこで話をする相手は同じようにカジュアル表現を知らない留学生ですので、あまりそういう表現の不足を感じることはありません。また、ホームステイメイトも留学生でしたので同様です。ホームステイファミリーも年輩ということもあり、あまり聞いたことのない表現というのはありませんでした。
一番困る状況というのは、やはりネイティブの若者と話すときです。(それほどたくさんオージーの友人は多くはなかったのですが)
アメリカ人が"See you later"の代わりに"catch you later"と使ったときとか、オージーの友人に"What are you going to do later?"の代わりに"What are you up to later?"とか聞かれたときは、は?ってかんじになりました。
まとめると、普段の生活は伝えることができればそれほど支障はないんですが、サンドイッチを注文するにせよ、自然な表現がしたいと思っていた僕としては物足りなかったかな、という感じです。
Aボンダイというところは日本人ワーホリが(他と比較すれば)非常に多く済むエリアであり、小原さんのように英語がある程度できて他国の友達をつくれる方ならともかく、そこまでいかない人は、日本人ばかりとつるんでしまって、全体にぬるま湯的な雰囲気が覆っているという意見もあります。この点についてはどうでしょうか?
確かに日本人同士がつるんでいるというのは多いと思います。それをぬるま湯的と呼ぶかどうかは個人の価値観と言えそうですが、少なくとも英語を学ぶにはマイナスかもしれません。日本人の多い学校を選んでしまって、しかもクラスレベルが低く日本人がさらに多くなるという、ダブルの条件が揃ってしまうと本人が望むと望まざるとに関わらず、そういう環境になってしまうのではないでしょうか?
ただそれがボンダイだけに特有かというとそうでもないような気がします。シティで草サッカーをしたときに会った友達など、他地域に住む日本人を見ても、やはり日本人といるほうがメインだという人が多かったですし。
結局は本人の意識とキャラクターの問題であり、十分コントロール可能な環境だと思います。
意識というのは、如何に英語をしゃべる機会をみつけるかということで、ホームステイしてみたり、同じクラスには日本人以外だって必ずいるわけですから彼らと積極的に話すとか、ボンダイに日本人が多いということを考慮して日本人比率の低い学校を選ぶとか、いろいろあるかと思います。
また、英語がしゃべれなくてもガンガン英語で友達をつくれるキャラクターを持っているやつもいました。
ただひとつ最後に付け加えておけば、日本にいるうちに出来うる限り自分の英語レベルを上げておくと、その分だけあっちの生活がより有意義になるのは間違いないです。
上です。
ありがとうございました!
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