2010年4月03日更新
シェア探し入門




シェア探し入門(その4)




5.シェア探しTIPS



1.シェア広告はどこにあるのか?

 現在ではインターネットで探しのが主流でしょう。
 定番サイトは、DOMAIN(ドメイン)のサイトhttp://www.domain.com.au/?mode=share)。これは新聞に載っているものがインターネットにも転載されているもので、土曜日を待たずに調べられますし、検索機能が充実しているので便利です。

 NSW州をクリックして、お好みのエリアを指定します。半径10キロ圏内のシティ直近エリアを指定したかったら、Eastern Suburb、Inner West、North Shore Lower そして Cityを指定しておけばいいでしょう。他にも沢山のエリアの名称がありますが(St Georgeとか)、それぞれのエリアの位置関係は、生活マニュアル土地カン/サバーブ編をご覧下さい。

 次に価格帯や特別な条件を入力してクリックするとダーッと広告が出てきます。最初はサバーブ名称のアルファベット順に出てきますが、価格順などにソートできます。オススメのソート条件は、Latest Linstingです。「新着順」という意味で、新しい広告から先に潰していった方が、また決まっていないシェア広告である確率が高いので効率的です。

 ちなみに、あまり知られていないのですが、広告の中のサバーブ(町)名をクリックすると、そのサバーブの統計情報も出てきます。住民数、平均売買価格、年齢構成、海外生まれ比率、出身国別比率などを見ると、「ほー、ここは比較的若い人が多いんだ」「ここはギリシア系の人が多いのね」ということが分かります。

 もう一つのサイトはGUM TREEというオーストラリア地元民用の無料掲示板です。シェア探しの項目はここです。 GUM TREEは無料掲示板だけあって、安目のルームシェアが多い傾向があります。しかし、同じ広告が何度も登場するうえ検索機能がショボいので探していて鬱陶しい部分もあります。玉石混淆。掘り出し物もあるが、つまらないものも多い。

 さらに補助的に Realestate com auを利用することもあります。エリア別に分類されていないし、広告量は少ないのですが、時々掘り出し物があったりします。

 伝統的に新聞で探す場合は、毎週土曜日に刊行されるシドニーモーニングヘラルド(Sydney Morning Herald)の週末版にあります。ちなみにオーストラリアでは土曜日はインスペクション(見学)の日で、シェアに限らず、賃貸、売買、あるいは車の売買など沢山のオージーがインスペクションのために東奔西走する日です。

 SMHの週末版はメチャクチャ分厚くて数百ページあり、目当ての広告欄を探し出すにはコツ(tip)がいります。大体は住宅情報版(Domainと名付けられた分冊)の中にありますが、時々誌面の都合上、別の分冊に押しやられているときもあります。見つからないときは、トップないしは二番目の分冊の最初の方のページにあるClassified Index(分類分けされた広告の目次)を探し、"Share accommodation"の項目を見てください。例えば『Business share Accomodation 87 』と記載されていたら、これは「ビジネス分冊の87頁」という意味です。なお、"DOMAIN"というのはSMH社(Fair Fax社)の不動産情報部門のブランドネームで、上記のインターネットのdomain.com.au と連動しています。


 あるいは、語学学校の掲示板や街の掲示板、お店の中の掲示板、電柱の張り紙などにもシェア広告はあります。最初は中々見つけられないかもしれませんが、慣れてきたら「あ、ここにも、あそこにも」と目に付くようになります。

 「どうしても日本人と一緒に暮らしたいんだあ」という人は、日本人用の掲示板サイトがいろいろあります。
 その昔は”おーっす”とかいろいろあったのですが市町村みたいに統廃合しているのか、今時点ではJAMSが一番大きいでしょうか。Cheersも健闘していますが。

 当然ながらその殆どが日本人同士のシェアで(何も書いてなかったらそう思っていい)、そのまた多くはシティなどの日本人密集エリアの物件でしょう。とくにここ数年の日本人学生・ワーホリのシティへの”一極集中”はかなりのものがあるように思います。日本人云々を抜きにして、物件的に見ても「狭い、高い、環境悪い(実は統計的には治安はシティが一番悪い(治安の項目を参照))」の三拍子揃っていて、なんでそこまでしてシティに住みたいのかようわからんのですけど。それか、逆にものすごく遠いかです。オージーと結婚した日本人の方や、日本からの駐在員さんなどの場合、Blacktownとかパラマッタよりもさらに遠いエリアが多いですから。

 広告の殆どが日本語で書かれてますが、たまに全部英語で書かれていたとしても、純粋ローカルと思うのは早合点です。純粋なローカルオージーはこんな少数民族(日本人はシドニーですら数百人に一人で超マイノリティー)のサイトを知りませんし、仮に知ってたとしても彼らのPCでは日本語が表示されないし、されたところで読めません。あなたがタイ語で書かれたタイ人コミュニティサイトに行くようなものです。したがって、そこにオージーが書き込んでいたとしても、どこかで日本人の関与があったと思っていいでしょう。例えば、純粋ローカルシェアを見つけた日本人がシェアを出るにあたり、オーナーのオージーに頼まれて掲載しているケースとか。それは問題ないのですが、なかには僕が「ババ抜きシェア」と名付けているパターンがあって、シェアしたのはいいがかなり居心地の悪いシェアですぐに出ていこうと思ったら、「後釜を連れてこないとダメ」と言われてしまい、日本人が他の日本人を探しているパターンです。比率は少ないでしょうが、僕個人、幾つかそういう相談を受けたことがあります。

 非日本系のローカルを探したいんだったら、そんなまどろこっこしいことをせずに、最初からDomainなど純粋ローカルサイトで探したらいいです。量も質も桁違いですから。


2.数撃った奴の勝ち

 シェア広告には大した情報が載ってません。料金とエリアと電話番号くらいでしょう。それでいいです。結局は見ないとわかりませんから。ガンガン電話してアポを取って下さい。逆にあれこれ延々と書かれていても読むのが大変ですよね。僕は毎週のように皆さんのお手伝いをしてるから、「ははあ」と見当がついてくるけど、それって数百件単位で見ないとなかなか分かりません。

 電話する数は、何件電話すればOKという客観的な基準もありませんけど、2−3日で50-100本は電話するくらいのつもりでいてください。電話したところで、不在だったり、留守電だったり、電話口に出てくれても"It's gone"たったりしますから、10本かけて1本アポがとれたらラッキーくらいに思ってください。だから広告の段階であれこれ目移りして悩んでもいても殆どが無駄です。過去最高は41連敗(それだけかけてもアポがとれない)という人がいましたが、めげずに42本目のかけることです(実際その人は42本目にドンピシャがきました)。

 しかも電話は集中豪雨のようにかけてください。一本電話してまた広告を見て、、じゃなくて、もう広告片手に片端からかけるくらいに。なぜかというと、すごい無愛想な人にガチャ切りとかされることもあるわけです。かなりヘコみます。そこで終わってしまうとトラウマになります。トラウマになる前にガンガン掛けつづける。何本かかけていればオーストラリア人は優しいから必ず優しい人に出会い、アポが取れたりします。一回とれてしまえば、トラウマなんか吹き飛びますからね。

 このあたりのリアルな実戦状況は、付録/実録サポート詳細に事細かに書いておきましたので参考にしてみて下さい。

3.何で選ぶか

 結局は「人」です。人以外で選んだらダメです。
 これは皆さん口を揃えてそう言います。綺麗な部屋とか便利なところとか最初は客観条件で選びたがりますが、豪邸に住んで人を見下したようなイヤミな奴と暮すくらいなら、多少ボロでも親切な人と暮らした方がいいでしょ?その方が居心地いいですし、会話も弾むでしょうし、結果的に英語も伸びます。シェア探しは物件探しのようだけど、究極的には「人探し」だと思ってください。

 それと異様に綺麗な家は、あなたが異様に清潔好きでないと止めた方がいいです。シェアはホテルではないです。あなたにも掃除の義務はあるし、綺麗にする義務が発生します。靴に泥がちょっとついてただけでカーペットを弁償しろと迫られるかもしれないし、シャワータイルの目地を完全に拭わないでおくと(カビが生えるから)叩き起こされて掃除させられているうちにノイローゼになった人もいます。あなたの実家の部屋と同じ程度に散らかってる家がいいんじゃないかと思います。

 距離なんか毎日通えばすぐに慣れます。レント(家賃)の高低もありますが、10ドルの差だったら1日あたり100円の差でしかなく、コーラ一本ほどでもない。わずかなお金をケチって針のムシロのようなシェアでオドオド暮し、しまいには卑屈な性格になってしまうくらいなら、コーラの一本や二本我慢した方がいいとは思いますけどね。大体においてシェアのトラブルは人間関係によります。夜遅くまでバイトするようになって通勤環境が変わったというようなケースなら別に普通ですけど、「トラブル」レベルまでいくのは人間関係でしょう。人で選べというのは、あなたと波長が合う良い人とだったら生活もしっくりいきますし、何かあっても話し合えます。また、出ていくときもボンドの返還を巡ってトラブることも少ないです。

 一般的にいって日本人同士のシェアの方がトラブルになりやすいです。同じ民族だから相手への要求水準が高いのですね。ちょっと自分と生活方式が違うだけで、「なんて非常識な奴だ」と腹が立つという。これが外人だと、「ふーん」とか感心してしまってあんまり腹が立たないとか(^_^)。また、日本人同士だとお互い気を使うから、それが良いと言えば良いのですが、逆に気疲れを生むことにもなります。結局、まあ、日本で暮しているのとあんまり変わらないんだから、日本にいた頃のようなストレスがまた生じるのは当然の話だと思います。


4.できればオーナーと一緒に住む方がいい

 シェアの中には、家作を何件も持っていて学生アパート経営のようにやってるところもあります。広告で見抜くのは難しいですが、部屋がいくつもあるよな書き方、つまり "fr $120"のように fr =from=「120ドルの部屋からあります」という場合は要注意かも。

 こういう居住形態は気楽といえば気楽ですが、オーナーと一緒に暮らしていないので、@ホームステイのようなオーストラリア人の生の暮らし振りが見えない、Aタチの悪い住人がいてもオーナーが一緒に暮らしていないので対処が遅れる。特にAは実際のケースでありましたが、奥の部屋に住んでるオージーの女の子がタチが悪くて夜中の3時に帰宅してから大音量でステレオを聞くのですね。眠れたもんじゃないし、オーナーに文句を言っても「あとで注意しておくよ」くらいのぬるい対応になりがち。オーナーが一緒に住んでたら、オーナーも被害をこうむるから、即座に叩き出すなりなんなりしてくれるでしょう。

5.長期契約はするな

 「最低半年は住んで欲しい」などといわれた場合は、まずやめておいた方が無難です。結局は住んでみないと分からないし、シェアに対する意識のニーズも月日とともに変わります。特に最初のシェアは、シェア自体どういうものか分かっていないから冒険的要素が強すぎます。ミニマム3か月でも微妙ですね。

 着いた当初は友達もいないしやることもないのでシェア=「自分の城」のように完璧なアメニティを求めがちです。でも、学校が始まり、友達も増え、連日連夜パーティーだバーベキューだとバイトだとなってくると、シェア=寝るところ、ベッドがあればそれでいいってなります。せっかく海が見える部屋だったとしても毎晩遅くに帰ってくるから真っ暗で何も見えないってこともありえますし、そのくらい活発に交流したほうが英語は伸びます。また慣れるにしたがって距離感も変わります。最初とんでもなく遠く思えた場所も「すぐそこ」に思えるようになりますし、足腰も強くなります。ですので、シェアへの要求水準は下がってきます。だからルームシェア、ラウンジシェアなどが成立する余地があるのですね。

 このようにシェア意識はどんどん変わってきますので、最初の段階で決めたことに長期間拘束されるのも良くないと思います。ですので、ミニマム3ヶ月とか言われたら、よほど確信がある場合の他は敬遠した方がいいかも。

 じゃあ、どのくらい住むつもりなの?と聞かれた場合ですが、「わからない」と正直に答えたらいいですよ。ただそれじゃあんまり無愛想なので、「まだオーストラリアに着いたばかりで正直わからないんです。どういう展開になっていくか、バイトもどこで決まるかもわからないし。居心地がよければずっと居るかも知れないし。でも、学校だけは3ヶ月いくつもりですから、少なくともその期間はシドニーにいますよ」とでも答えておけばいいでしょう。このあたりの答え方英文は、シェア探し入門その6に書いておきました。

6.super quick

 あまり考え込んでいると、他の人に取られてしまうってことがあります。実際、シェア先の前まで送っていったら、『実は、、、』といわれてドタキャンされたことも一再ならずあります。3分差で取られてしまったというケースもあります。そのとき言われたのが、「いいと思ったら、スーパークィックにしなきゃ」ということです。

 しかし、初めてのシェアでどういう所があるのか、どんな人がいいのか、多くの事例を見て目を養い、じっくり考えて決めたいところでもあります。早く決めなきゃいけないけど、早く決めてはいけないというジレンマです。

 このジレンマを解消するのは、結局は上記の2に戻りますが、集中豪雨のように電話かけまくれ、できるだけ短時間に多くの物件を見て廻れということに尽きます。一日に一軒とかのんびりしたペースだと、1週間7件見て「ああ、最初のがベストだな」とか思っても、とっくに他人にとられてしまっているでしょう。あなたがいいと思った物件は他人もまたいいと思うだろうし、人気のあるシェアは、見ている間に次々に他の人が入ってきたりします。

というわけでビビッたり躊躇しているヒマはありません。探すと決めたら一気呵成にことを進めてください。


7.かき入れ時=土曜日の午前中


 土曜日の朝に新聞広告が出ると書きましたが、その日は広告主も電話の前で頑張ってる確率が高く、ビシバシつながり、アポも取りやすいでしょう。

 オーストラリアと日本の生活時間差は2時間くらい、オーストラリアの方が朝は早く夜も早いから、朝の7時にかけても日本でいえば9時くらいです。そんなに失礼ではない。また夜の9時過ぎにかけるのは日本でいえば11時過ぎに相当するので結構失礼です。ですので、土曜日に速攻で新聞をゲットして、どんどん電話をかけまくるといいです。

 それ以前の平日は、仕事をしてる人も多いし、なかなか電話がつながないとか、アポの日取りが合わないとかいうこともあるでしょう。それでも見つかるときは見つかりますので、頑張ってください。ただ決戦の土曜日に備えての予行練習的な部分もあろうかと思います。

GOOD LUCK!


→6.シェア探しのための実戦サバーブ別解説 (シェア探し入門その5)へ進む

付録
 シドニーの交通機関については、生活マニュアル土地カン編を参照ください。
 シドニーの土地カンについては、生活マニュアル交通機関編を参照のこと。

有用なリンク先としては、
(1)地図系だったら、Google Mapで十分ですよね。オーストラリアはストリートビューも見えますから、あらかじめビューを見ておくといった後で迷わないし、「なるほど海が近い!」ってこともよく分かります。結構便利です。
 ただし、Googleも微妙に間違ってるときもありますので、「あれ?」というときはWhereisなど他のサイトで確認するといいでしょう。

(2)シドニーの市バスのサイト
 左コラムのTimetables & route mapsをクリックすると、系統別の時刻表やバスのルートを示した地図がダウンロードできます。あるいは左コラムのクィックサーチでも出来ます。
 左コラムの二番目のNetwork & interchange mapsでは、エリア別の全系統図や、各ターミナルの乗り場案内などがダウンロードできます。


(3)シドニーの電車(City Rail)のサイト
 全ての路線の時刻表が載っています。
 また、年がら年中修理工事で特定の路線が止まったりしてますので、Trackworkのページで事前に確認しておくべし。特に週末はどっかの路線がメンテのために運休してますので。