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2008.10/24初稿
2012年05/05改訂


2011年 世界経済の動向とオーストラリアへの留学、ワーホリについて (その3-3)





3.どう対処すれば良いか?(承前)

3-3.世界と日本のメガトレンドと将来のキャリア

 直近1〜2年の就職状況などという近視眼ではなく、「死ぬまでの数十年の見通し」というライフスパンでモノを考えた方がいいです。さもないと目先のことに振り回され、右往左往させられた挙句、何も始まらないうちに人生が終っていくというトホホなパターンに陥りかねない。

 これから数十年の見通し=大きな潮流といえば、第一章で書いたグローバリゼーションという大前提があります。
 グローバリゼーションの解説はもう第一章の繰り返しになるのでタックしておきます。
 →それでも一応見てみたい人はクリック

 しかし、グローバリゼーションを前提にしても、僕個人は日本の将来はバラ色だと思ってますし、アナタの将来もバラ色だと思ってますよ。チャンスの多い時代になって良かったね、と。


 何を根拠にこんな能天気なことを言っているかと言えば、確かに「日本で作って日本で売る」という従来のパターンにしがみついている限り展望は乏しいけど、日本よりもはるかに巨大な市場が世界に出現しつつあり、単純に「客数」は激増しているからです。

 客の数が増えてるんだったら、売りまくればいいだけのこと。世界デビューを果したばかりのそこらへんの新興国に比べれば、日本は「JAPAN」という黄金のブランドを持っているし、その神通力があるうちにどんどん進出していけばいい。

 何がなんでも海外に出ていかねばならないものではありません。日本に居たままでも”輸出”は出来ます。ブツは持って行けなくても客として来日させれば同じことです。現にオーストラリアは、大学や語学学校などの教育産業を重要な「輸出産業」として国策上位置づけています。タイの高級医療やブラジルの整形外科などは有力な輸出産業になっているじゃないですか。インドのヨガも実はそうとか言われてますし。自分が行かなくても来させれば良いのです。新興国相手にネット通販という手もある。

海外ネット販売〜県、企業を本格支援2011年9月7日 読売新聞(岐阜県版)
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 そして、既にGDPでは日本を追い抜かした中国をはじめとする世界の人達が、”ミステリアスJAPAN!”とかいって遊びに来てくれたり、投資先としてどんどんお金を注ぎ込んでくれます。2010年以降の日本の高額商品市場や不動産価格はチャイニーズによって支えてもらっているようなものでしょう。オーストラリア人投資家によってニセコや長野が賑わい、日本で居酒屋の心地よさを知ったオージーがオーストラリアで居酒屋を、その名も”IZAKAYA"として開店させるのが流行っています。このまま居酒屋というジャパニーズ・ブラッセリー形式がオーストラリアのみならず海外に広く定着したらいいですよね。だって、仮に今あなたがどっかの居酒屋でバイトしていたとしたら、そのバイト歴は履歴書に「本場の居酒屋キャリア」として誇らしげに書けたり、高く評価されるかもしれないわけですから。つまり、現状においても日本はグローバリゼーションによって恩恵を被っているわけです。外人さん達が勝手に盛り上げてくれているという。

新しい成長パターン

 かくして実際にも先見性のある企業はどんどんそうしています。これまでのように自動車と家電だけを売るのではなく、日本の全産業が海外に向き合っていく。再編成であり、第一章で述べた環境「適応」です。

 こういった流れにおける企業の動向、それに伴う人材・雇用の基本パターンは以下のようになるでしょう。
パターン1:日本企業は海外に出ていく
パターン2:日本人社員を海外にいかせる
パターン3:優秀な外国人を雇い入れる

 おそらくこのパターンが新しい成長パターンになっていくでしょう。、、と初稿には「でしょう」と未来形で書いたのですが、書いたそばから現実化しあっという間に広がって、「何を今さら」みたいな感じになっています。br>

 以下、目についた新聞記事をスクラップしておきます。常時チェックしているわけではないので漏れも多いでしょうが、それでもかなりの数になってきました。ムダに多い印象を持たれるかもしれませんが、僕の経験では「世の中の流れ」というのは一つ二つの解説記事を読むくらいではダメで、1年以上のスパンをおいて、且つ100個以上の現象をバーッと並べてみて、そこからなんとなく浮き上がってくるものを見た方がハズレが少ないです。

日本企業の海外シフト

国内生産にこだわると衰退する(2011年07月28日 読売新聞「グローバル化維新(16)」
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大手銀行、中小企業の海外進出支援を強化2011年07月14日 日本経済新聞
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「中小企業海外展開支援大綱」をとりまとめ〜中小企業の海外展開を総合的に支援〜2011年06月23日 中小企業庁
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ソニー銀行、高成長求め豪進出 住宅ローン取り込み、来年中にも展開(2011年07月29日 Sankei Biz
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大企業 海外設備投資49%増(2011年08月12日 Sankei Biz
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海外進出ラッシュも… 中小企業 内憂外患(2012年1月18日 東京新聞
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きめ細かくアジア進出 学習塾などサービス業 増える高所得層狙う2012年01月24日 Sankei Biz
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海外展開を進めるONE-UP、その狙いとは―マーケティングマネージャー島嵜氏に今後の展望を聞く2012年01月31日 OnlineGamer
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【〜3/31】「海外展開資金(企業活力強化貸付)」融資受付中 2012年02月06日 NetIB News
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海外展開、強化の方向に 県内企業7割が方針(福井) 2012年02月09日 中日新聞
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トヨタ:SUV生産移管 続く円高、海外進出加速 国内の空洞化懸念2012年02月10日 毎日新聞
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外資の日本離れが加速 対日投資、11年は流出超 2012年02月18日 日本経済新聞
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2011年直接投資収支 資金流出額8割増 海外進出、外貨の日本離れ加速2012年02月23日 SankeiBiz
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大垣共立銀、ベトナム事務所14日開設 全国の地銀で初2012年03月02日 SankeiBiz
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日本企業の73%、海外で事業展開意欲 ジェトロがアンケート調査2012年03月02日 SankeiBiz
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コンビニ、海外が国内超す 今年度5万店突破2012年05月02日 日本経済新聞
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海外勤務の増加

パナソニックの2011年度新規採用 海外比率8割(2010年3月25日付の読売新聞)
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新入社員半数「海外で働きたくない」一方、積極派も増加 (2010年8月15日付朝日新聞)
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海外での就業意欲、「働きたい」が過半数に (2010年12月8日 〜『日経就職ナビ2012 学生モニター調査』(2010年11月)結果より〜)
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パナソニック、2012年度グループの国内採用3割減 海外は前年並み(2011年3月29日付SankeiBiz)
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事務系は全員海外赴任 日立、12年春入社から (2011年9月04日付の日本経済新聞)
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「40歳以上の日本人男性はいらない」イオン人事担当者の本音2011年9月8日 日本ビジネス ONLINE
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トヨタ、内定者向けに「短期海外留学プログラム」を提供2011年10月6日 朝日新聞
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全若手、海外経験100%に ヤマハ発動機2011年12月21日 静岡新聞
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国境なき就活 若者、片道切符で成長市場アジアへ 2012年01月23日 日本経済新聞
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昭和電工、若手に国際感覚を−海外留学年20人に、現地採用も拡大2012年01月24日 日刊工業新聞
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イオン新人1000人 いきなり海外勤務2012年02月02日 日刊スポーツ
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ユニクロ“国籍関係なし 随時採用”2012年02月03日 NHK NEWS web
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留学経験ある新卒、給料2倍も 車部品のユーシン グローバル化へ人材確保 2012年02月08日 日本経済新聞
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「海外」経験者雇用に補助金 (広島県)2012年02月13日 朝日新聞
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海外に逃げる若者 ギリシャ・日本それぞれの事情2012年05月02日 日本経済新聞
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外国人採用

外国人の新卒採用−全体の3割が前向き 従業員数が5000人以上の企業で78.6%(2011年06月28日 日本経済新聞プレスリリース
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「日本人だけでする仕事」は急減か(2011年06月29日 JCAST 会社ウォッチ
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日本への研修生派遣、震災以降に急増(2011年07月13日 日刊ベトナムニュース
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新卒外国人の「本社勤務」本格化 企業風土や競争意識を変革/外国人新卒採用を拡大する主な企業2011年07月01日 SankeiBiz
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外国人留学生採用、引き続き拡大傾向に 来年度は4社に1社が「採用する」予定 (2011年8月調査)結果より〜2011年09月15日 読売新聞
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埼玉県内の中小企業、外国人の定期採用広がる 2011年10月05日 日本経済新聞
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高島屋、外国人留学生を積極採用 新卒の1割 アジア店舗のリーダー育成 2011年10月22日 Sankei Biz
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武田・第一三共、海外で新卒採用拡大 事業展開加速に対応 2011年10月26日 日本経済新聞
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外国人留学生参戦で「新卒採用戦線異状あり」 〜東商の合同企業説明会より2011年10月28日 MSN産経ニュース
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外国人の年収などを点数化 「高度人材」には優遇措置2011年12月28日 朝日新聞
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主要122社アンケ:23%が新卒採用で外国人増2012年01月03日 毎日新聞
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りそな、中小企業に留学生紹介 海外展開の参考に 2012年01月16日 日本経済新聞
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外国人集住都市、国際連携で課題解決 浜松市長提唱「東京宣言」採択2012年01月19日 中日新聞
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外国人の居住、望ましい 県民アンケート(愛知)2012年01月19日 中日新聞
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外国人採用 さらに増員40%2012年02月04日 NHK NEWS web
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就活一層厳しく 企業の外国人留学生採用が活発化2012年03月24日 MSN 産経NEWS
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二つの流れ

 おそらく、今後、日本の中でも新しい成長パターンに乗っていく企業(個人)と旧来型にしがみついてジリ貧状態になるところとで分かれていくでしょう。

 後者はまさにグローバリゼーションのマイナスの部分であり、人件費削減→リストラ、非正規雇用の増大、実質賃金の目減りなどなど、川上がジリ貧ならば川下はもっと割を食らうでしょう。日本企業は2007年には史上最高益を出したところもあるのに、日本人の給与水準はここ20年上がっていません。別項のオーストラリア留学/ワーホリ/移住の新しい局面(別窓)でも触れましたが、90年までの賃金上昇度をあてはめれば、2010年度には初任給50-60万円になってないと嘘なのですが、全然そうなってない。

 また全体がジリ貧になると賃金以外の部分もしょぼくなっていきます。例えば、仕事のやり甲斐とか、感動とか、プロとしてのスキルや誇りとか、人間に対する深い洞察力とか、老後の約束とか「お金以外に得られるもの」も減ってくる。

 「右肩上がりの時代は終わった」とか言われて久しいし、僕もそう思ってた時ときもありますが、でも考えてみると、人間って何らかの形で「右肩上がり」でないと生きていけないですよ。それはすなわち「希望」ですから。別に就職とか、年収やステイタスでなくても、どんなカタチであれ「明日はもっとイイコトがありそうだ」と思えなければ生きててしんどい。それを個人の才覚で見つけなければならない時代になってきたのでしょう。

 といっても誰でも直ちに見つかるものでもないし、グローバリゼーションに誰もが立ち向かえるわけではない。普通ビビりますよね。「内向き志向」とか言われますけど、まあ、それが普通の反応でしょう。でも、それが避けられない進路であるという認識が段々と深まるに連れ、したかかにそれに対応していこうという人の層も徐々に増えていくでしょう。二極分化ですね。

海外対応型の人材の養成


日本人留学生も「売り手市場」 就職イベント、出展社5割増2011年06月28日 SankeiBiz
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日本人留学生の求人活況 中堅・中小も海外展開に備え(2011年07月27日 日本経済新聞)
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グローバル人材育成へ留学促進 政府が中間まとめ (2011年06月23日 日本経済新聞)
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海外留学離れストップへ 経団連、大学生に奨学金 (2011年06月14日 日本経済新聞)
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海外留学を考えていますが、就職に不利になりますか? 2011年07月06日読売新聞
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東大、世界競争に危機感 春入学見直しには課題 2011年07月01日 日本経済新聞
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「大学の秋入学に賛成」79%〜東大が「国際標準」に合わせることを検討2011年07月13日 日経ビジネスON LINE
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海外留学:268名の奨学生決定 さいたまで壮行式 /「埼玉発世界行き」2011年8月6日 毎日新聞 
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短期留学 広大が支援2011年8月12日 読売新聞 
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海外留学に再び脚光 採用枠拡充・円高で脱「内向き」〜登録・相談2〜3割増 大学も後押し2011年8月19日 日本経済新聞
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留学費用は、就活で取り戻せるか〜大手企業4割が「海外留学経験者採用したい」2011年08月21日 MONEYzine
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若者に留学志向が再燃 語学力+異文化体験で強み2011年09月01日 MSN産経ニュース
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海外留学支援で大学に100億円 交渉力育成、文科省2011/09/29 共同通信
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若者よ、世界の舞台へ 東京都が留学支援の新組織 2011/12/23 日本経済新聞
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大学からの海外留学2%どまり 小規模校は熱心2011/12/23 朝日新聞
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東大、秋入学に全面移行 5年後めど 春入試は維持2011/01/18 msn産経ニュース
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大学秋入学、企業が評価 東大全面移行へ提言(2012年1月19日 日本経済新聞 )  
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海外留学6万人割れ、2009年5年連続減 「不況や内向き志向」で (2012年1月21日 日本経済新聞 )  
→続きを表示させる (ツッコミあり)

若者が海外留学をしたがらない原因は、 日本企業の内向き体質にある 2012年01月31日 ダイヤモンド・オンライン -
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世界各国、広がるシニア留学 リタイア、子育て一段落… 2012年02月06日 msn産経ニュース
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8月に留学者限定就職説明会 経団連、グローバル人材確保を支援2012年02月17日 Sankei Biz
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東大9月入学論議はコップの中の嵐 問われるべきは教育の密度だ 2012年02月22日 DIAMOND IT&BUSINESS
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教育の国際化:世界から完全に取り残された日本 どうすればグローバル人材の育成ができるのか(2)2012年02月27日 JB Press
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ここが違う日本と中国(19)―内向きと外向き 2011年03月15日 サーチナニュース)
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海外ボランティア経験者、95%が「人間的成長を実感」……7割が 「就活に役だった」 2011年03月21日 RBB TODAY)
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大学生が見た「日本式が勝てないワケ」(上・下)“グローバル化”に受け身では… 2011年03月25日 Sankei Biz)
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英国留学1年目の悲惨な経験を話そう 「覚悟」があれば誰でもグローバル人材になれる 2012年03月28日 DIAMOND ONLINE)
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海外留学の経験は就職に有利か 「採用企業」増えるきざしも 2012年04月20日 JCAST-NEWS)
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海外適応力検査、日本人の弱点 (注釈アリ)(2012年04月26日 マイナビニュース)
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「内向き」学生には旅をさせる? 大学が留学を後押し2012年05月01日 日本経済新聞
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内定者6割「グローバルな人材に」変わる就活戦線 大学生「外向き」 企業、語学や留学経験重視2012年05月05日 MSN産経ニュース
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 ちょっと視点は違うのですが、面白いので。海外でビジネスを考えている人のためのヒント

海外でヒットする日本製品の条件とは?〜 『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』 2011年08月04日新刊JP
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これじゃあ、日本のモノが売れないはずだ!『イシューからはじめよ』著者と出版記念の大放談2011年7月29日 日経ビジネスONLINE)
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英語で交渉することで尊敬を勝ち取る〜中国人の“欧米崇拝”を逆手に取る2011年10月27日 日経ビジネスONLINE)
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留学・ワーホリで得るべきもの


 ということで、将来キャリアの蓄積という意味では、海外リテラシー(言語能力+外人と上手くやっていく能力)の重要性は今まで以上に高まってると思います。

 さて、「海外リテラシー」のデフォルト装備としての言語ですが、中国語、ヒンドゥー語、ポルトガル語(ブラジル)などの現地語が望ましいのですが、既に「ここじゃ!」というターゲット国が決まっている人は格別、まだ行き先も分からない段階で闇雲にやるのもロスが多い。まずは英語でしょう。国際取引になったら英語標準ですし、当事者が3カ国以上になれば英語を使うしかないですし、どの国でもバリバリのビジネスマンだったら当たり前のように英語を喋れますから。というわけで工場出荷設定として英語は当然、その上で現地カスタマイズとして現地語って感じでしょう。ただ言語習得は時間がかかりますので、使い物になるまでそれなりにタイムスパンをみておくといいです。「メシのタネ」なんだかピカピカに磨くこと。

 一方では「現場慣れ、外人慣れ」という場数体験が現場では威力を発揮します。実際、机上だけで勉強「だけ」しているTOEIC950点の人よりも、現地生活で場数を踏んだ500点台のワーホリさんの方が使えたりするのですよね。つまり「英語が出来る」だけではダメで、「英語を使って目の前の現実を変えていくスキル(経験)」がなければ実際には意味がないということです。これはいくら強調しても足りない点であり、中高6年間英語をやっても「現場では無能」である根本原因だと思います。教習所で幾ら練習しても路上経験が乏しかったら使い物にならないのと同じことです。この点については、語学学校の選び方Part6上級編:何のために学校にいくのか?「結果を出す」留学へ(別窓)参照。基礎力と実践力、それぞれのバランスが大切です。

 もう少し具体的に言うと、まず英語レベルでいえば、本気で使い物になるのは2−3年かかるけど、とっかかりだけなら半年現地の学校に通えば何とかなります。あくまで「とっかかり」だけど。そのとっかかりをテコに、最初はバイトでも何でもいいからローカル職場で働き、やってるうちに徐々に実力をつけ、キャリアを稼いでいけばいいでしょう。同時に「言語」以外のツール=「外人慣れ」ですが、これは言語以上に簡単に習得できるでしょう。第一章で述べたように、オーストラリア(特にシドニー)は世界の縮図のように中国人やインド人、語学学校にはブラジル人などが沢山います。日本人よりも遙かに多い。彼らと付き合い慣れておくのは、将来への大きなプラスになるでしょう。

 プラスアルファですが、例えばこれからは世界的に食や農業への注目が高まるでしょう。オーガニック食材は日本だけではなく、「先行き不透明な時代だからこそ身近な食にこだわる」のは世界的なトレンドです。オーストラリアなんか「料理が上手」というだけで永住権あげてたんだから食への関心の高さが分かるでしょう。また世界が豊かになるにつれ日本食はどんどん広まります。これは結構な確度で言えると思う。現にシドニーの日本料理屋はもの凄い勢いで増えています(もはや日本人の専売特許ではなく、普通にオージーやチャイニーズが経営している)。その意味でワーホリさんや留学生のファームやWWOOF仕事、ジャパレスでのバイトは、単に小銭を稼ぐとか、二回目ワーホリのためという目先の損得ではなく、もっと大きな可能性があります。いわば「食に関するキャリア」といえるわけで、その経験を生かすも殺すもその人の才覚次第です。

 別に「食」に限らず、あなたが海外で得てきた見聞や体験を、どのように自分の血肉にしていくか?です。これもまた個人の才覚であるし、他人に教えて貰うようなことではないでしょう。


海外幻想への戒めとセロテープの切り口


 最後にバランスを取るために(むやみに「海外幻想」を撒き散らさないために)、キツイ釘を刺しておくと、海外で何とかしている人は基本的に日本国内でも何とかしてます。ビザ不要+母国語OKという夢のように楽チンな本国環境で何ともならなかった人が、その数倍ハードな海外で何とかなるわけないです。

 ただし!その「何とかする」モチベーションやキッカケを得やすいかどうか、何とかする以前の自分の精神健康を取り戻せるかどうか、同じ頑張るにしても周囲から応援されるか冷笑されるかとか、そういった差は歴然としてあるとは思います。「海外に行けば成功する」とは口が裂けても言えませんし、事実にも反していますが、「大きな転機になりうる」とは言えると思います。

 海外に20年近く居て思うのですが、日本人って素材としてはいいものを持ってますし、能力だって決して低いわけではない。むしろ粒がそろっている方でしょう。日本で「人生、お先真っ暗」感を抱く人が増えているとしたら、それは個々人の能力というよりも、人生の上昇気流に乗るキッカケが減ってきているのでしょう。切り口が分からなくなったセロテープみたいに、爪でひっかいてもひっかいても分からないような感じ。

 一旦キッカケをつかめば、あとはするすると辿っていけば自然と上がっていきます。でも「キッカケ」といっても大したことじゃないんですよね。「お!」とちょっといい感じになれる、ささやかでも達成感を得られる、つまりは「味をしめて」「調子に乗れる」ことです。部活の勧誘で「いやあ、キミはスジがいいねえ!」と褒められてその気になって、その道に進んでしまうようなものです。小石ひとつの「方向変換点」があればそれでいいです。冗談みたいな話だけど、いや、本当、そんなことで人生上がったり下がったりしますもん。

 僕がお世話してきた1000人以上の方々も、中には日本で煮詰って、半ば絶望感を抱えてこられた人も多いですが、こっちに来たらかなり元気になりますからね。また、当初の滞在予定を超えてこちらに永住なり就職する人は数%以下でしかない反面、大多数の帰国組も日本で楽しくやっているようです。つまり渡豪前に絶望的に見えた状況も、タフな経験を積んだ帰国後には大したことには思えず、バキバキ進軍できるのでしょう。僕が知る限り、皆さんサクッと再就職できてますし、かなりワガママな条件でも見つけ出してきてます。ライフスタイルがガラリと変わる人もいます。「何とかする」力が300%増量してるからでしょう。卒業後就職せずにパチスロで食べてた人がいましたが、ワーホリを十分堪能したあとは、「いや、もう、今は働きたくて、働きたくて!」とやる気満々で帰国後バリバリ働いてます。

 究極的なことを言えば、国内も海外もヘチマもないです。場所や状況がどうあれ、元気な奴は何とかするし、不元気な奴はしょぼいままというだけの話でしょう。そして今の状況を見ると、どうも日本よりも海外(オーストラリア)の方が「元気になりやすい」「調子に乗りやすい」、つまりは「小石」が多いのではないか?ということです。それだけといえばそれだけの話なのだと思います。でも、大事なんですよね、それだけのことが。

 外国人や留学生を採用したがる企業現場の心理は、語学力や海外体験もさることながら、それによって培った「バイタリティ」を欲しがってるようにも思えるのです。「やる気がある」だけではなく、「本当にやりとげてしまう力」というか。

 例えば、東芝の採用情報「海外留学生採用」によると、
その中で、私たちが留学生の皆さんに期待するものは、単なる語学力や狭義の知識ではなく、異文化の環境の中で否応なしに皮膚感覚として身につけた多様な価値観や、留学生活の中で努力してつかんだ生き方なのです。自らの夢を描き、それを自分自身の言葉で語ることができる人。さらにその夢を実現するために、果敢なチャレンジと情熱を傾けることができる人。東芝が求めているのは、そんな『自分自身に一生懸命な人』なのです。
 「いいこと言うじゃないか」って。美辞麗句のように聞こえるかもしれないけど、これは結構本気だと思います。「否応なしに皮膚感覚として身につけた」とか、言ってることがリアルというか、「わかっている」感じがします。

 これは逆に言えばキツイ話でもあります。単に「留学しました」「TOEIC900点取りました」だけでは足らず、「海外で使える人材か」という実質を厳しく査定されるということです。企業だって生き残りをかけて海外進出をするのだから、使えない人を雇って失敗している余裕はないでしょう。「なんだ、海外に行ってきてこの程度か?」と思われたら逆効果です。行けばいいってもんじゃないし、点取り虫になればいいってものでもない。あくまで実質をみるでしょう。

 他方では、「卒業」や「資格」というこれといったカタチにならなくたって、あなたが現地に来てあれこれ四苦八苦してきた全てのことがあなたの血肉になり、知らない間に人間力を増大させます。座っているだけで存在感のある、えもいわれぬ人間的な迫力を増すことになります。企業が海外進出に真剣に取り組めば取り組むほど、そしてこれから彼らが海外展開の経験を積むほど、査定の目は実質本意になろうし、また正確なものにもなるでしょう。カタチになるならないは別として、ちゃんと頑張れば頑張っただけの成果はあると思います。

 なお、本稿はあくまで「世界経済のトレンド」という客観的な枠組という観点で書きましたが、同じ現象を留学・ワーホリという個人の視点からみると、どう考えて取り組むべきかを、時代が変わった/オーストラリア留学・ワーホリ・移住の新しい局面で書いておきました。多分に重複しますが、併せてお目通しを。