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2008.10/24初稿〜逐次改訂


世界経済の動向とオーストラリアへの留学、ワーホリについて (その2)




2.グローバル経済とオーストラリア留学

br>  世界経済とオーストラリアにおける影響ですが、皆さんに関係あるワーホリ、留学、あるいは移住などの分野についてちょっと見てみましょう。最初に書いていた世界経済危機とオーストラリア留学との関係は、「過ぎてしまえばあんまり関係なかった」ということであり、そして「もっと大きな世界トレンドがある」という点です。

 移民局のサイトのStudent Visa Statisticsに、いろいろな統計資料がUPされています。幾つかダウンロードして調べたものを、キャプチャー&編集して貼り付けてつつ、もっと多角的に見てみましょう。

 これ、めっちゃくちゃ面白いです。
 数年間この種の統計数値を紹介していて、何となく「世界経済動向がオーストラリアのビザに反映する」ということが分かってきたのですが、それどころではなく「世界経済の未来を先取りする」くらいの数値、これを見てると未来予測が出来るくらいの感じです。

2−1:語学学校におけるグローバル化

 
ELICOS(英語学校)・学生ビザとワーホリ、日韓の変化
★★★ →続きを表示させる
★★★  
ELICOS(英語学校)・学生ビザの国別交付数
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★★★★★★
語学学校など全留学の底辺層に過ぎないこと
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 以上、総じて言えば、

@.学生ビザ、ワーホリビザともども長期トレンドとしてはおおむね増加傾向にある
A.韓国勢は一時期よりも沈静化している
B.語学学校においては南米系が多く、留学生全体で言えば中国・インド、東南アジアが圧倒的に多い。
C.しかしこれまで殆ど来ていなかった国々から留学生が、中印南米以上の猛烈な伸び率で増えており、経済成長が成熟化するに伴って学生数の伸びは鈍化する
D、EU危機に照応してか、ヨーロピアンの学生・ワーホリが急増している
E、日本だけは、世界の動向をまるっぽ無視で一貫して減っていたが、ここに来て(お尻に火が付いたのか)反転上昇傾向にある

ということでしょうか。

 なんのことはない、グローバル経済が語学学校に「影響を与える」なんてレベルではなく、その動向がストレートに反映されており、更に言えばグローバル経済の明日を占うくらいの感じです。

では、語学学校選びにおいて、これらの変化をどう解釈すべきか

 これを、オーストラリアの語学学校に行こうと考えている人の視点でどう解釈すべきかというと、まず第一に、ここ数年でガラリと状況は変わっており、今後も変わり続けるということです。

 典型的には「日本人の少ない学校」というやつですで、トータルで日本人学生の占める比率は減ってきて、それはそれで結構なことなのですが、しかし統計では分からない落とし穴もあります。

 それは例えば、上にも書きましたが、日本人が初中級に集まってしまうという点です。全体として少ないけど、自分の周囲にはやたら多いという感じになる。
 また、日本人が少なくなるとむしろ日本人同士固まる傾向があることです。


 あまりのアウェイ感に圧倒され、「草の根わけても!」って感じで他の日本人を捜し出し、「少数民族が寄り添い合って」みたいに粘着性がむしろ強化されるという。嘘みたいな話だけど、あなたもこっちに来たらその気持が分かるでしょう。だいたいシドニーにいる日本人留学生・ワーホリ数は激減している筈なのに、日本人を対象にしたシェアや広告の質量は別に減ってもいませんしね。

 日本人学生のトータル数は減ってきても、今度は日本人がよく行く学校に集中する傾向もあります。ヨーロピアンや南米系が多い学校が良いかというと、それも一概には言えないからです。ひとつには事務がいい加減すぎて日本人のエージェントがうんざりするということもあります。さらに、アジア人需要(スピーキングが苦手とか、カルチャーショックで生活問題に対応するとか)に適応してなかったり、平気で遅刻したりカンニングしたりというファンキーすぎるノリについていけなかったりとか。

 もう一点、2012年後半から反転して日本人学生の質や内容が変わってきてます。一つは企業内研修で、30代から50代の中堅社員を海外進出のために語学研修に出すとか、大学生の就活スペックとしての短期留学とか、そういう新しい傾向で増えている部分があります。また、放射能や日本の先行きを懸念して海外移住を考える人も、ここ1−2年確実に増えれきています。

 このあたりは本当に人によるのだけど、言えることは、「日本人が少なければ良い」などという時代遅れのモノサシは捨ててください。日本人について問うならば、「日本人の数」ではなく今まで以上に「日本人の質」を問うてください。学校内外の圧倒的なアウェイ感に打ちのめされて日本人同士つるむ学生が多い学校と、アウェイ感を楽しんでいる学生が多い学校です。しかしこんなことを統計的に見いだすのはまず不可能ですし、見学においてもかなりの洞察力が必要です。

 だから、日本人云々に囚われず、もっと本質的な「生産的な居心地」の良し悪しで決めた方がいいと思います。例えば、「他の国の連中が固まってるかどうか」というのも一つのポイントになるでしょうし、抽象的に言えば「全体に溶け合ってる感じ」がするかどうか。そのあたりの空気感や雰囲気を感じ、自分にとって居心地の良さそうな学校を選ぶといいと思います。疎外感に苛まれず、情緒不安定にもならず、かといってダレてしまうわけでもない、「あなただけのレシピー」がある筈です。

学校卒業後の人生設計との関係

 その一方で、留学の次のステップ=国際的な就職など=を射程に入れている人は、喜んでください。なぜなら理想的な環境になってきているのですから。

 リアルタイムの世界の状況がビビッドに反映されているということは、さらに将来を占う場になっているということは、オーストラリアの留学現場のメインストリームでうまくやっていくことが出来れば、世界経済のメインストリームでもやっていけるということでもあるわけです。練習の場としては最適でしょう?

 前述したように、シドニーでジャパレス以外の純然たるローカルジョブをゲットするだけでも、日本人の数十倍いる世界のライバル達を蹴落とさないといけないのです。これは、ラウンド先のファーム探しが年々厳しくなってきていることもあります。なんせ欧州不況を背景に、大量のヨーロピアンワーホリが流れ込んできて、強力なライバルになってきてますから。しかし、これはグローバル就職の予行演習です。

 一瞬気が遠くなるかもしれません。ビビって後ずさりしたくなるかもです。わかります。
 でも、英語力と度胸如何ですが、「世界のライバル」って、意外と簡単に蹴落とせちゃったりするんですよね。日本人ちゃんと仕事しますから。評判いいんですよね。

 ここでの経験で「戦後、なぜ日本が真っ先に経済成長したのか」という日本の強さを追体験してください。そして、ここが上手くクリアできたら、「結構、私、世界でもやっていけるじゃん!」という自信になります。それが将来的に大きな財産になります。

 現地に来たら、英語なんか出来て当たり前ですから、英語ができるのは何の武器にもならない。それは日本で日本語が出来るようなものです。そして、ここで見落としがちなのは、英語力以外の部分が評価の対象になるということでもあります。英語なんて、どんなアホでも数年真面目にやったら身につきます(くそ真面目にやらなきゃダメですよ)。一生の間に数年だけでいい。それを過ぎてからモノを言うのは、あなた個人の資質です。

 ここは、もう、机ガンガン!ぶっ叩いて力説したいところですが、平均的な日本人の資質というのは、十二分に国際競争力を持ってます。日本企業は競争力を持たないかもしれないけど、あなたは持っている。こっち来たら分かります。世界の皆さん、どんだけ仕事がいい加減か。平均的な日本人が平均的に身につけている、真面目さ、誠実さ、善良さ、思いやり、思慮深さ、それがどれだけ世界で評価されているか。是非、知っておいていただきたいし、それは実際に体験して感じてください。捨てたものではないのだ。一括パックでシェア探しをやる本当の意味の一つは、ここにもあります。


→次(3.どう対処すべきか?)へいく

 1.何が起きているのか?世界経済危機とはなにか 

 2.オーストラリアにおける影響(←今ココ)
  2−1:語学学校や留学
  2−2:ワーホリや生活面
  2−3:永住権やビザ

 3.どう対処すべきか?
  3−1:為替の変動にどう対応すべきか
  3−2:渡豪すべきか、いつすべきか
  3−3:世界と日本のメガトレンドと将来のキャリア

参考 
オーストラリア留学/ワーホリ/移住の新しい局面/時代が変わった


Essay 493 :A型定食とB型アラカルト
 先進国の宿命〜中間層の没落/「みんな教」のゆらぎ/逃げ切ろうとする年長世代/列の前と後ろ/で、今の就活は?自分らしく生きるための6つのメソッド

ESSAY 527/斜陽貴族の戦略とGFC2
 GFC2(Global Ficnacial Crisis part2)の大きな流れ、日本も含めた先進国の企業・個人の活路


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