1. Home
  2. 語学学校研究
  3. ワーホリの部屋


間違いだらけの留学&ワーホリ生活


  〜チマタでよく聞く「都市伝説」を検証する〜





 このコンテンツはコラムです。
 皆さんの留学&ワーホリ生活をヘルプしている間に頭にぽっかり浮かんだこと、妙にチマタに蔓延している都市伝説まがいの誤解など、メモ書きあるいはエッセイ風味で軽く書いたものです。


9.レシートを取っておくと出国の際に消費税分を返して貰える?


 これは、旅行者払戻制度(TRS)の誤解に基づく都市伝説だと思います。

 結論から言うと、そういう制度は確かにあるし、日本人旅行者は知っておくべき制度でしょうが、ワーホリさんや学生さんには利用価値の乏しい制度だろうと思います。なぜなら、この制度が適用されるためには、@オーストラリア出国前60日間に、Aひとつの店で、B300ドル以上購入した、場合という条件があるからです。

 以前は30日でしたが、2013年04月17日改正によって60日までOKになりました。また、「一つの店」というのは「同じABN=Australian Business Number」だったら良いということになりました(同じ会社が支店を幾つも持ってる場合、各支店での購入額を合算できる=ただしその支店を別法人にして別ABNをとっていたらダメです)。

 TRSは、”Tourist Refund Scheme”の略で、オーストラリア国内で課税されるGST(消費税、10%)は、海外旅行者が海外に持ち帰る品については非課税になるという消費税法のリクツから出てきたものです。「持ち帰ら」ねばならないので、オーストラリア国内で消費しちゃダメです。帰国時に身につけている衣類や宝飾品、カメラなどは対象になりますが、別送品はダメです。

 詳しくは、オーストラリア税関のTRSのページにありますが、簡単に理解するには、日本語のパンフレット(PDF版)をダウンロードすればいいでしょう。なお、ワインについても、WET(Wine Equalisation Tax)が14.5%払い戻されます。

 じゃあ、払い戻されるじゃないか、本当じゃないか、何が都市伝説じゃい!って思われれるかもしれませんが、よーく考えてみてください。
 まず出発直前60日間しか適用されないのだから、あと何ヶ月も出国予定がないのだったら、その時点でアウトです。

 第二に、ワーホリや学生が、一つの店舗で合計300ドル以上も何か買いますか?しかも未使用のまま持ち帰るような物品。何があるの?まあ、基本的にはお土産ですよね。せっかくだからオーストラリアワインを沢山買っていこうとしますよね。合計300ドルとなると、なまじワインの安いオーストラリアだけにかなり高額なワインか数をまとめて買うことになるでしょう。でも数買ってしまったら、日本に持ち込むときに3本までは無税だけど、それ以上になると日本で関税取られます。そして仮に300ドルワインを買っても返金されるのは43.5ドルです。4000円弱。でもって、ワインは嵩張りますよ。それに数もまとまれば、重くなって飛行機で重量超過料金とられますよ。航空会社や座席の種類によりけど、1キロオーバー数千円取られることもあります。そこまでせんでも日本にもワインは幾らでもあるでしょ。

 あと、タバコなどは対象外だし、Duty Freeで買えばいいんだけど、そもそもオーストラリアのタバコ価格が異様に高いから、オーストラリアのデューティーフリー価格ですら、日本で税金払って買う方が安いんじゃないかな。それにあんまり買ったら日本も関税あるし。あと、カメラ?買うの?オーストラリアで?わざわざ?日本に帰るのに?オーストラリアって、大したお土産ないんですよね。いつも帰国するとき頭を悩ますのだけど(フィッシュマーケットでカラスミ買って帰るくらいかな)。強いて言えば革製品や羽毛製品が安いし、あとは有名どころではオパールですね。ですので、3万円以上の革ジャンや羽毛布団(意外と嵩張らない)、それかオパールなどの宝飾品ですね。このくらいでしょう、対象になるのは。でも、そんなの買って帰るワーホリって、どれだけいるのかな?

 第三に、いよいよ帰国というときに、何に一番頭を悩ますかというと、荷物が多すぎること。もう死にたくなるくらい荷物が多い。だから最初に「持ってくるな」と渡豪準備に散々書いたけど、それでも皆さん不安だから山盛り持ってきてしまう。1年も暮せばまたモノも増える。プレゼントに貰ったものとか容易に捨てられないし。皆さんもいよいよ帰国の際、預けた荷物を引き取りにウチに来られるのですが、もう部屋中店を広げて必死に荷物整理やってはります。でもって「あの、田村さん、これ要りませんか?」と不要品を沢山ウチに寄付されようとします。おかげでウチのリビングには皆さんの置いていった服やカバンなどが山のように積まれています(欲しい人は持って行ってください)。なんせ重量超過のペナルティが恐怖で、仮に1キロ5000円だったら10キロ5万円、20キロ10万円ですもんね。20キロなんかすぐいっちゃうから、本体の航空券よりもよっぽど高い。ということで、死にものぐるいで荷物ダイエットに励むのが帰国直前の普通の風景です。さて、そんなときにワインなんて買うか?ってことです。

 以上、TRSという制度は実在しますが、実際にワーホリや学生さんがその恩恵をうけるケースは、かなりマレでしょう。少なくとも、学校に通っているという初期の段階で、目の色変えてコールズでの日々の買物のレシートを溜め込む(そういう人が本当にいたらしい)のは無駄以外のなにものでもないです。



10.ファームの仕事は実際に行くまで分からない
 →この点は、ワーホリ実戦講座の以下のコンテンツにもう書いてしまいました。
  9−1.ラウンドのススメ(その1) ラウンドとは何か?都会定住との比較
  9−2.ラウンドのススメ(その2) ラウンド先での仕事
 をご参照ください。

1.「日本人の少ない学校」の矛盾
2.今通っている学校に不満がある場合どうするか?
3.学校へのコンプレインの方法
4.現地に着いたらすぐ銀行口座を開設すべきか?
5.現地に着いたらすぐTAX FILE NUMBER(TFN)を取得すべき?
6.イノチより大事なパスポート?
7.ジャパレスで働いても英語が伸びない?
8.タックスリターンをすると税金が返ってくる?
9.レシートを取っておくと出国の際に消費税分を返して貰える? ←今ココ

→APLaCの総合トップに戻る