でもね、一見厳しいようでいながら、こちらではかなりフレキシブルに対応してくれるので、本当のことを言えば日本よりもずっと楽なんです。日本の場合は、お客様は神様ですから、丁重に対応してくれはするけど、でも「まことに相すみません、お客様申し訳ございません」と謝ってくれるだけで結局何もしてくれないってケースが多いです。これはもう過去の弁護士実務でイヤというほど体験してます。でもこちらでは、ペコペコ謝ってくれはしないけど、ちゃんと話せば聞いてくれるし、「じゃあ、こうしましょう」と現実的な対案を出してくれる機会が多い。特にライトパーソンをつかんだら、びっくりするくらい話が早く進みます。これを日本でやろうと思ったら裁判掛けてゆさぶって、粘り強く交渉して2年かかるようなことが、10分くらいで出来ちゃったりもします。大学などでも3年かかるところを、「これはもう日本で履修済だから免除してくれ」と指導教授に交渉すれば1年短縮してくれることもあります。これだけで数百万浮きますよ。"Everything is negotiable."全てのことは交渉可能、という意味をよく理解して、行動されるといいです。外国というのは果実に似ていて、外側だけ触ってても苦い皮があるだけですが、奥深くに切り込んでいくと、そこには甘い果肉があります。