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Navitas English Sydney(旧ACE)




学校名 Navitas English ナビタスイングリッシュ
    旧称&通称 ACE/ACL
住所 Hyde Park校
255 Elizabeth Street. Sydney,NSW (2016年9月より従来のWynyardから移転)
Manly校
5-7 Raglan Street Manly, NSW, 2095,


Navitasの大元締のページ 
シティ校相当のページ
マンリー校相当のページ

コースと費用 ゼネラル英語コース

 詳細は、ここ(PDFファイル)に掲示されています。

・授業料 2020年
 ここは毎年コマメに料金体系が変わって興味深いので、参考までに過去の分も書いておきます。
 2016年より一律420ドルになったのですが、2017年からまた週数別になって、350ドル(1-10週)以下、10週単位に10ドルづつ下がり、41週以上だと315ドルになりました。進学コースは430ドルが起点、イブニングは310ドル。
 2018年は、17年のフォーマットに基本10ドル値上げで、10週まで360ドル、以下10週伸びるごとに10ドル安くなります。進学は440ドルベース、イブニングは320ドル。

 2019年は、7ドルという小刻みな値上げで、10週まで367ドル、以下10週伸びるごとに10ドル安くなります。進学は440ドルベース、イブニングは327ドル。
 2020年は、週数関係なくなり、一律(シドニーシティ校とマンリー校では)週510ドル、パートタイムは460ドル、夜間は415ドル、ケンブリッジとIELTSは同じ(510)で、進学(アカデミック)コースは540ドルです。
備考
・ACE時代の歴史
・歴史、クオリティ、生徒数、設備、生徒の国籍バランス、どの面においてもトップクラスの老舗。英語レベルが高い人にオススメでした。最も歴史の古い民間英語学校であるがゆえに創立当初アジア市場が成熟しておらず、必然的にヨーロッパ市場に強くなり、ヨーロピアン志向のシステム=ケンブリッジコース+アクティビティという傾向があります。

・もともとはボンダイジャンクションの英語教師養成学校という職人肌の玄人筋の学校でした。個人的には、創立メンバーであったジェニ・バーというカッコいい女性校長が、火消しの棟梁のようにチャキチャキ仕切ってた当時が懐かしいですね(^_^)。

 21世紀になる頃に経営陣も変わり、総合的な展開になります。「ACEといえば海」だったのにシティ校を作ったり(さらにシティが本拠地になったり)、パース、ブリスベン、ケアンズ、ダーウィン校と多店舗展開し、さらに児童英語教師養成コースや、異なるキャンパス間の片道航空券負担(エアリンク)など、大きくなっています。大学進学で有名なACLとも提携し、アカデミックなEAPはACLにお任せという企業統合化も進みました。

 巨大資本で多店舗展開路線というのは、世界的には珍しくなく、潰れてしまったけど日本のGEOSもそうでしたし、オーストラリアのビジネス学校系ならホルムズなんかもそうですが、広がった分だけ学校の個性が薄まる部分もあります。また、同じオーストラリア国内のキャンパスといっても、基本的には既存の学校を買収している場合が多い(オーストラリアではビジネスの売買は当たり前)ので、同じブランドなんだけど内実は結構違うというケースもあるようです。ACEがそうであるかどうかは全店舗見て歩いたわけではないし、わかりません。ただ、どこであれ、同じブランドの学校だから同じ学校だと頭から思い込まないほうがいいです。

 学校というのは、経営方針やスタッフだけではなく、規模や立地、なによりそこに集まってる学生のタイプと質の相関関係で決まります。また教育メソッドは、総論で述べたように、英語圏社会の場合、ガチガチに確立しきった英語教授法がありこれがデファクトスタンダードになってます。だから余計に「雰囲気」というファジーでインディビュジアルな要素が学校選びのエッセンスになるわけで、それはやはり一校一校全部違うと思ったほうがいいです。

・なんか、昔の”職人肌玄人好み”の英才教育ACEの面影は年々失われ、どんどん普通の「企業」になっていってる感じがします。特にHPの体裁など、最近のバブルで浮かれるオーストラリアの大企業にありがちな(テレストラとか大学とか)感じで、やたら写真は美しく、コピーは魅力的なんだけど、肝心な値段とか基本的な差とかが書いていないか、書いてあったとしても分かりにくい。マーケティングを振り回して、マーケティングに振り回されている感じがします。

 それは例えばその昔のカリキュラムで(今は違うが)、ゼネラルイングリッシュコースと言えばいいものを、パワーイングリッシュコースなどと呼称し、しかもゴールドとシルバーに分けるなど混乱型マーケティング志向ネーミングに現れていると思います。ゴールドとシルバーは何処が違うか?というと、HPもパンフの説明も分かりにくいところに分かりにくく説明してます。ゴールドは朝8時20分〜14時30分まで、シルバーは10時25分〜16時35分までで、ゴールドは5時間の自習があるけど、シルバーは無い。ゴールドはクラス平均13人だけどシルバーは15人、ゴールドは全てのレベルであるけど、シルバーは中級だけ、ゴールドはパートタイムはあるけどシルバーは無い。まあ、一般的なゼネラルコースがゴールドで、最も客数が多い中級の、ちょっと手を抜きたいなという根性薄めの層にアピールするためにシルバーを設定したという感じです。

 このようにオーナーチェンジのあとマーケティング志向&拡大志向が年々強くなっていくACEですが、なんかもう優秀な学校というよりも「企業」色が強くなっていくようです。ちなみにさすがに批判が強かったのか、2010年からはゴールド、シルバーの呼称は止め、シルバーはイブニングクラスになりました。

 2010年以降にも396ドル(〜4週)という高額授業料を維持し、2014年にはついに400ドルの大台に乗りますが、日本人用には安くなってます(10週申し込むと1週オマケとかう)。また、かつてACEはクォリティとブランドを誇り、絶対に値引きしないので有名だったのですが、それも段々なしくずしになり、結構ボコボコ値下げスペシャルをやるようになる普通の学校化してきているようにも思えます。

現在=Navitas時代

 このように普通の企業化したACEが、同じ企業原理によってより大きな組織に吸収されるのは資本主義の必然かもしれません。世界展開するnavitasという巨大な国際企業集団(オーストラリアで20校、以下カナダ、インドネシア、UK,ケニア、シンガポール、スリランカ、ジンバブエに学校を保有する)傘下に入ったACEは、それでも「ACEブランド」は健在で公式名称もACEが入っていたのですが、2010年11月以降公式名称にも「ACE」は消滅しました。同じように吸収されたACLとともに、Navitas Englishのシドニー校(シティ、ボンダイ、マンリー校)という扱いになります。

 2016年後半からちょっと変わってきました。まず2017年度料金がえらく安くなった点。これまで授業料が高いのが売りみたいなブランド志向系の学校だったのに。また、シドニーにおける発祥の地ともいえるボンダイ校(前身であるACEの創立キャンパス)がなくなちゃった点です。

 2020年から一転して週510ドルとか超強気になってます。そう強気になれるような経営環境でもないとは思うんですけど。

   

語学学校の選び方

序章 カタログショッピング的学校選びの危うさ
  〜学校紹介データの読み解き方

(1) ロケーション    
(1-2) 学校と住居のコンビネーション
(2) 予算、授業料
(3) 学校の個性と居心地(規模、雰囲気)
(4) 目的やコース (IELTS、ケンブリッジ、ビジネスコース)
(5) 英語力別の学校の適性(初級・中級・上級)

(6) 上級編・本質編:何のために学校にいくのか?
  〜「結果を出す」留学のために




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