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2006年6月、07年8月追加
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2010年1月28日、3月1日, 4月20日、7月27日、2011年07月07日、9月13日、11月11日、2012年02月08日更新



国別料理





 このページも最初に作ってから優に10年以上経ちますが、基本的なコンセプトは以前と変わりません。「コストパフォーマンス第一に考える」ということです。美味を追求すれば際限がないのでしょうが、僕らは特にグルメでも何でもないので、金に糸目をつけず美食めぐりをする意思も財政的能力もありません。「ごくフツーのシドニーの庶民」として、友達に対して(やや無責任に)紹介するようなノリで、「まあ、ここはイイんじゃないかな?」「この店は好きだよ」という紹介をしていきます。ただし、「安ければそれで良い」という視点でもありません。僕らの世代は社会人としてバブルを体験してますし、人間トシを取ってくると味にもうるさくなってきます。また、僕自身、日々の料理は自分でやります。ですので「安くて量が多いのが取柄」みたいなレストランは外すと思います。

 10年前の基準としては、「2人で行って一人20〜30ドル前後が上限。それを越える場合は、よほど素晴らしくなければ金払う価値を感じません」と書きました。しかし、延々続いているオーストラリアの好景気はオーストラリア人を日本人よりもずっとリッチにしました。一人100ドルくらい払うオージーは結構ゴロゴロいます(場合によっては200ドル以上も)。それに伴って、リーズナブルで美味しい店が減りました。その昔は、あんまり不味い店というか、客を舐めた店は少なかったように思うのですが、最近では普通にあります。「シドニーはゴハンが美味しいよ」と皆さんに言ってますが、段々無責任にそうも言ってられないかなって気もします。それだけに、いい店を知ってるかどうかは大きなポイントになるでしょう。値段の話に戻りますが、「一人20-30ドル」が理想なのは今も同じですが、多少高くても、"It's worth"というところは紹介したいと思います。

 また、ここ数年の食糧価格の高騰により、かつて「うわ、こんなに!」というのけぞるばかりの量も、どんどん減っていってますね。「あれ?こんなだったかな?」と思うこともしばしば。それでも、まあ、日本からみれば量は多いですが、クレイジーに多いという店はめっきり減りました。寂しいですが、でも、大変なのはお店ですよね。でもって、値段を上げずに質を落としているところよりは、質を維持して値段を上げているところの方が好感が持てます。壁のメニューの価格欄に上から紙をペタペタ貼って、値上げ、値上げでやってる店が案外良かったりもします。

 付言するに、オーストラリア(特にシドニー)のマルチカルチャル社会の面白いところは、「金持ちが必ずしもグルメではない」という点です。オーストラリアの社会構成でいえば、沿革的にイギリス系=アングロサクソン系が保守本流なわけで(国旗にまだユニオンジャックが入ってるし)、相続税がないこの国では何代か住んでれば誰でもそこそこ金持ちにはなれます。その昔二束三文だった捨て地が今では数億円ですからね。ところがご承知のように、世界の民族の中でもアングロサクソン系の人達(イギリス人、アメリカ人など英語を喋る人達)は、味覚音痴だのなんだの言われています。同じヨーロピアンでも、イタリアやフランスなどのラテン民族とはえらい違いで、フランス人あたりから「ステーキ焼いて、フィッシュ&チップスとジェリービーンズ食べてるだけ。なんでもケチャップをかけないと気が済まない連中」というヒドイ言われ方もしています。でも、これが単なる偏見ではないのは、日本にもイタリア料理屋やフランス料理屋は山ほどあるのに、イギリス料理屋やアメリカ料理屋という存在はマレだという事実から窺われるでしょう。本当に美味しかったら沢山あるはずですよ。

 これが日々の食事にどう関係するかというと、必ずも高額所得者が住むリッチなエリアの高いレストランが美味しいとは限らないということです。所得的には低額でも、民族的な味覚遺産を持っている他の移民が多く住むエリアの方が、安くて、本格的に美味しいレストランがあったりするわけです。ワーホリや留学で来られる日本人は、所得的にこそ低額ですが、グルメ民族日本人としての無形財産を持ってますから、資産ン十億の金持ちオージーよりも実は鋭い味覚を持ってたりもするわけです。また、どの民族も自分の母国料理については最高に鋭い舌を持ってます。もっともオーストラリアがマルチカルチャルになって数十年経ちますから、オージーの味覚も洗練されてきますし、富裕エリアに美味しい店も存在しますから、もちろん一概には言えません。言えないんだけど、ことレストランに限って言えば、高ければいいというものではないという面白味があります。価格と品質がほぼ正比例するこの国においては珍しい例外でしょう。また有名だから美味いってもんでもないんですよね。それは日本料理店に関するオージー達のトンチンカンな評価を見てると分かると思います。

 法則性があるんだかないんだか良く分からない、他人のガイドを鵜呑みにしてるとえらい目に遭うというこのジャングル状態が、シドニーの食のおもしろさだと思います。エンジョイ!


 ※はじめに、こちらのお店はびっくりするくらい頻繁に変わります。それはビジネスの売買がかなり普通に行われているからです。店舗というのは最も繁昌している最盛期に高値で売るものなんですよね。したがって、「いい店めっけ!」と思って、次にいったらもうオーナーが変わっていて、味ががた落ち、、なんてことも珍しくありません。
 またテナント料の高騰その他で閉鎖、移転もザラです。もういくら更新してても追いつきません。

 ということで、以下のガイドは、あくまで目安にして、実際に足を運ぶときは、下で紹介している他のサイト等でその店の存在とお客の評判などをチェックされるといいと思います。「シェフが変わってダメになった」とか結構書いてあったりします。

ヨーロッパ系

その1 : イタリア料理編(12年02月08日訂)
その2 : ギリシア料理編フランス料理編(11年07月05日)ポルトガル料理編ドイツ料理編
その3 : モダン・オーストラアン編 オーガニック料理編(11年11月10日補訂)チェコ料理編(11年11月10日補訂)その他

CAFE系
その1 : オーストラリアのコーヒーの種類と解説(11年07月07日追加)
その2 : カフェランチ編(1)(11年07月05日補訂)
その3 : カフェランチ編(2) (12年02月08日追加)

インド料理

アジア系
     インドネシア(11年11月10日補訂)/ベトナム/マレーシア/タイ(11年11月10日補訂)/韓国
中華料理系

日本料理系(11年09月13日補訂)

その他(11年07月07日補訂)
     トルコ/レバノン/モロッコ/アフリカ/ネパール・チベット/ペルー





 地元の”うまいもの情報” 〜参考サイト/文献

 地元のものですので、当然英語オンリーです。しかし、シドニー現地の在住日本人の比率はわずか400人に一人か二人。1%もいません。日本人の数百倍の数で存在いる地元民の情報ですので、対象になっているレストランの数とレンジの広さは、ここを含めてどのシドニーの日本語情報とは比べ物になりません。

 が、日本に比べたら、この種のガイドブックの出版点数が異様に少ないです。最近は下で紹介したようにかなり増えましたが、それでも日本の刊行物の豊富さに比べたら大したことないです。日本が出版大国と言われるのもわかります。

 また、ネットの普及、さらにブログなど個人情報の普及によって、出版物よりもネットの方が豊富だと言えます。それだけに玉石混淆で、今度は多すぎてよく分からないという現象が生じます。


サイトの部

 2011年現在で何をオススメするかというと、これ↓
 ここ数年はこれしか見てないです。

  Eatability/Sydney (別窓)

 シドニーのレストランの口コミ掲示板。読んでみると、結構意見がビシバシ分かれていたりして面白いです。あまりにも意見が分かれすぎてて、何の役にも立たなかったりするくらい(^_^)。

 しかしながら、取り上げているレストランの数の多さ、レビューの豊富さ、そしてレビューのレベルなどからして最も役に立つレストランガイドとして重宝しています。意見は、確かに恐ろしく分かれているのですが、それは当然だと思うのですよ。味なんか好みなんだし、お店だって人間なんだから常に100点満点取れるわけでもないだろうし、「絶対オススメ!」という人と「絶対行くな!」という人が同時存在してるのが、僕的にはもっとも信頼できるレビューです。あとは、それぞれの意見をどれだけ参考するかですが、それこそ自分の判断でしょう。最も「実態」に肉薄している貴重な一次資料だと思います。

 ただし、2010年あたりからサイトをリニューアルして却って使いにくくなってます。WEBの技を多用しすぎて、重いわ、わかりにくいわという、ありがちなパターンですね。もともと軽いサーバーじゃないだけに、うんざりするときもあります。


 他のインターネットのサイトですが、これはもう探せば無限に出てきます。キリがないので、よく見かけるサイトをあげておきます。

 Urbanspoon New South Wales(別窓)

 ここは店舗数は多いです。ジャパレスだけでも417店もある。ただ、レビューの質がちょっと軽いというか、カジュアルなんですよね。FacebookやTwitterぽいノリがあります。それだけに、その店を紹介している個人ブログとリンクさせたりしているので、そこに飛ぶと写真が豊富に見られたりという奥行きはあります。いかにもネットらしいサイト。

 your Restaurants(別窓)
 ユーザーレビューではない紹介サイト(ユーザーレビュー欄もあるけど)。量的にはやや不満が残るけど、写真やお店データーなどは割と豊富でプロの仕事って感じ。



 それとですね、日本料理も含めてアジア系レストランに関するオージーの舌はかーなりいい加減だと思います。「わかってねえなあ」って感じ。甘ったるいだけのタイ料理屋や、マクドナルドみたいなヌードルキングにオージーが大挙して押しかけているのを見ててもわかると思いますが。


文献の部

 以下、伝統的なアイテムでいえば、「安くて美味しい店ガイド」として親しまれてきたCheap Eats(愛称チーピーズ)がバブルと共に進化して、必ずしも「安くて」という部分にこだわらず、Sydney Eatsになりっています。が、内容的にはそんなに昔と変わりません。

 巻末の店の名前のアルファベット順インデックス、サバーブ別インデックス、各国料理別インデックスがスグレモノです。「シドニーにはこんなに各国料理があるのか」と絶句するでしょう。トランシルバニア料理、台湾仏教徒用精進料理(ベジタリアン)、現代ラオス料理(モダン・ラオシアン)、クレオール料理とかね。

 内容的には、「うーん、そうかあ?」「なぜこの店が?」と思う部分も多々あり、あくまで参考程度に留めておきましょう。英語はこなれており、教科書英語しか知らないとちょっとしんどいかも。練習になります(^^*)。

 SMH(Sydney Morning Heraldという新聞社)が出しているSydney Good Food Guideがこの種のガイドブックで最も権威があるのでしょうが、僕にはどうにもこの本はスノッブに思えます。内装やインテリアがカッコよかったり、有名人の間で人気だったら、もういい点をあげちゃうとかいう傾向がなきにしもあらず、というか。それに比べれば、軟弱になったとはいえ、まだしもチーピーズの方が役に立つような気がします。

 とかなんとか書いているうちに時代は進み、どんどん分化していってます。Cheap Eats 改めSydney Eatsは、今はEveryday Eatsと名前を変えているようです。Good Food Guideはそのままですが、さらにGood Cafe Guide、Good Pub Food Guideがあったり。また紛らわしいのですが、メルボルンではAGE社(メルボルンの新聞)のThe Age Good Food Guideがあったり、The Age Good Food Shopping Guideなんてのもあります。

EverydayEats2011 GoodFoodGuide2011 GoodCafeGuide2011 GoodPubGuide2011 AgeGoodFoodGuide2011.jpg AgeGoodFoodShoppingGuide2011
もう、なにがなんだか、、



 一方、NHK第二放送みたいなSBS放送からもフードガイド本が刊行されています。
 SBSは、オーストラリアではマルチカルチャルチャンネルと位置付けられ、さまざまなカルチャーの放送がなされています。各国のニュースをそのまま流したり(日本のニュースセンター9時も流れる)、各国の映画や番組をバンバン流してます。

 それだけにスタッフもマルチカルチャルで、あらゆる民族が揃ってたりします。このリソースを利用して、イタリア系の人にイタリア料理の美味しい店を推薦してもらったり、ハンガリー系の人に、、、という具合に、各国のレストランが「第二放送技術部の○○さんによると」という実名入りで紹介されています。アイデアが面白いです。また、レストランだけではなく、各国の食材を購入する店もまた併せて紹介されており、単なる美味い店ガイドでは留まらないディープさを出しています。

 内容的には、「えー、そうかあ?」って思う部分はやっぱりあるのですが(これはもうしょうがないよね)、ただ誰がどんな感じで利用してるかまで書いてあったりするので、読み物として読んでても面白いです。日本料理は日本人以外の推薦が多く(そんなに日本人スタッフが沢山いるわけないし)、オージーが具体的にどういう日本料理をどう楽しんでいるのか分かって、それも面白い。

 しかし、この本だけは他のガイド本と一線を画すところがあります。それは、評論家やジャーナリストの本ではないということです。SBSというマルチカルチャルな人材スタッフがベースにあり、「ベトナム料理のことはベトナム人に聞け」的な作りをしているので、ディープなんですよね。

 なお、SBSも新たに「Foodies' Guide 2011: Sydney」なんてのを出しているようですね。

FoodiesGuide2011





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