シドニーレストラン情報




2015年03月更新

国別料理

★インド料理



     インド料理も沢山ありますが、カレーだけ食べるならばテイクアウェイでも十分美味しいです。どこのサバーブにも一軒くらいはあるんじゃないかな。サモサやタンドリーチキン、ナンなども買えます。

     ショーケースにカレーがズララッと並んでおり、適当に指定します。ごはんにカレーを(最大)3種類選んで10ドル前後。十分お腹いっぱいになります。他にナン、サモサ、タンドリーチキンなどもあります。ラッシーもあります。
     テイクアウェイ系のカレーを頼む一口英会話教室は、シドニー生活体験マニュアル第5章−3外食編(3)テイクアウェイ を参照。


     ちなみにインド料理=カレーではないです。というか、余りにも一般的なので「カレー」という概念・定義がないようで、これを日本料理に置き換えてみたら「醤油を使った料理」「味噌を使った料理」というぐらい大まかな括りだそうです。「カレー」という言葉もその昔インドを植民地にしたイギリス人など(東インド会社とかありましたよね)ガイジンが、よく分からないまま使ってた概念らしい。だからインドカレーは何種類あるのかというのも無意味な問いかけで、「スパイスを豊富に使い、材料を煮込んだ汁気の多い食べもの」という形で無理やり定義したら、楽勝に3000種類以上になるという。というよりも数えるのは不可能なのでしょう。日本で「味噌汁の種類は何種類あるか」と言ってるようなものなのでしょう。

     とは言いつつオーストラリアも”ガイジン的偏見”で「カレー」ということで通ってますが、さすがに隣国(インドは海を隔ててオーストラリアの隣)ということもあり、普通に本格的だし、普通に種類が多いです。スーパーの棚レベルでも10種類近く並んでます。ローガン・ジャ、ティッカ・マサラなどなど。個人的には、ヴィンダルー( VINDALOO)というカレーが一番好きです。超辛いんだけど、辛さを越えて美味しい。「うわ!辛っ!でも美味っ!」てハフハフ食べる感じですね。でも、これだけ延々食べ続けるのは辛さ的にツライもんがあります。

     これだけ本格的なインドのカレーを日本で食べようとするとインド料理専門店に行かないとならないでしょう。日本にいるときも好きでよくインド料理屋さんに行ってたのですが、こちらでは吉野屋に行くような手軽さで食べられるわけで、そこは本当にマルチカルチャルの恩恵でしょう。具も大振りの肉塊をゴロゴロ入れてくれるし、ケチるってことをしないのも嬉しいです。大袈裟だけど最初に食べたときはその異様なまでの気前の良さがカルチャーショックでしたね。

     カレーの種類は無限にありますが、特にテイクアウェイなどではガイジン(つまりオーストラリア人や僕ら)に分かりやすく、@肉の種類+Aカレーの種類というネーミング一発でわかるような場合も多いです。例えば、ラム・コーマとかビーフ・ヴィンダルーとか。全然食べたことないひとにオススメなのがマンゴー・チキンです。「え?カレーにマンゴー?」と違和感バリバリですが、バーモントカレーだって「リンゴと蜂蜜」でしょうが。カレーに甘い果実というのは結構似合います。チャツネなんかも甘いしね。食べてみたら納得します。殆ど辛くないですけど。あと、パラック・パニーア(PALAK PANEER)なんてのも、チーズとほうれん草のシチューみたいな感じで美味しいですね。

     インド料理のメニューは、適当にGoogleで "Sydney, Indian restaurant"で検索して適当なお店のHPの適当なメニューを見ればたやすくゲットできます。例えば、こんな感じ(この店は行ったことないけど)

     インド料理を全然知らない人のための水先案内をするなら、まず、タンドリー(Tandoor)という単語を知ること。これはインドの大きな土釜のことで、機能的にはオーブンみたいなものですね。この土釜で出来る料理で有名なのは、ナン(Naan)で、インドのパンみたいなものです。中に何も入ってないプレーン・ナンの他、チーズ入り、ガーリック入り、野菜入り(Alu Paratha)、肉入り(Keema Naan)なんてのもあります。どれでもいいのですが、コツは「焼きたてを食べろ」ということで、指先が火傷しそうな熱々を食べるとふうわりして美味しいです。同じくタンドリーでローストしたチキンがタンドリーチキンです。スパイスとヨーグルトに漬込んだチキンですが、別にチキンに限らず色々あります。

     ゴハンは、タイ米よりもさらに尖ってサラサラしたインド米です。バスマティ(Basmati)といいます。インド風焼きメシのブリヤーニ(Briyani)もお試しあれ。
     うまく説明しにくいけど、ドウサイ(Dosai)(ドウサ、Dosa)という食べ物があります。インド風クレープというか、お好み焼きというか、パリパリに焼いた薄皮をクルっと大きく巻いたモノです。手近に写真がないので、Googleの画像検索で"dosai"で検索すると出てきます。

     ラッシー(Lassi)というと「名犬ラッシー」を思い浮かべる人は既にいい年。ヨーグルトドリンクです。「飲むヨーグルト」ですね。





    タマナズ・ノース インディアン ダイナー (Tamana's /North Indian Dinner)
    196 King St, Newtown NSW 2042 9519 2035
    2015年03月追記:この店も昔はよく利用してたけど、2012年頃ですが味が落ちたかも?という疑念もあります。種類も減ったし。同時に、同じ店の2階にティクアウェイではないちゃんとしたレストラン(Tamana’s On Top)が登場してたんだけど、どっか行っちゃったみたいですね。店そのものはまだあります。
       数あるインドカレーのお店の中で、個人的にはフェイバリットだと思ってました(まあ、そんなに数多く廻ってるわけではないけど)。
       この店のポイントは、とにかく「カレーの種類が豊富」ということです。20種類以上は優にあります。カレーの名称札に"HOT""MILD"とか辛さ表示もちゃんと書いていてくれます。






    Sindoor Indian (Ashfield Shopping Mallのフードコート内)
    ショッピングセンターの改装とともにどっかいっちゃいました。何処に行ったんだ〜!
    →過去の記載






    Last Train to Bombay
    479 Pacific Hwy, Crows Nest TEL:9436-3453
    http://www.lasttraintobombay.com.au/
    2015年03月時点健在
       
       日本料理以外のエスニック料理に関してはかなり荒涼として風景が広がるノースですが、Crowns Nest(クロウズネスト)はノースの中でも食の中心地でしょう。ノースのニュータウンみたいなものです。まあ、ニュータウンよりも2割方高く、2割方不味いけど、それでも店は多い。そして特筆すべきはインド料理屋の多さです。誰も言わないけど、ここはインド料理の町じゃないかって思えるくらい数が多いです。もともとこの辺からウチのあるLane Coveなどはインド系の人が結構いるようです。近くのスーパーの店員さんを見てると半分くらいはインド系じゃないかしら。おそらくはマッコーリー大学の留学生さんかなとは思うけど。だから、クロウズネストにインド料理屋さんが多くても、不思議ではないかも。実際、食べに来るお客さんもインド人がそこそこいます。ということは、それだけに競争も激しいということで良店も多い。

       昔は、Indian Oceanというお店がフェバリットで、あそこのホタテとマンゴーのカレーは絶品!だったのですが、無くなってしまいました(残念!)。代わってフェバリットの座を占めているのが、わりと最近に出てきたニューカマーであるこの店です。

       このお店はすっかりバブルに踊っているシドニーらしくスタイリッシュな内装。こういう店ってチャラいシティ・オージー向けに作られていて味はイマイチだったりするのだけど、この店は違ってました。味はちゃんとしてるし、スタッフはフレンドリーだし、それでいて結構、というかかなり安い。店の格とか味を考えたらもう2−3割高くてもいいのに、と思う。

       特筆すべきは、カレー以外の料理が豊富だということです。ここで貰ってきたメニューをスキャンしたので掲示しておきます。

         

       いわゆるカレーは、右側の写真のなか、三本のコラムの左下の一角くらいしかありません。それだけでも10〜14種類のカレーが用意されているのですが、しかし全体のメニューからしたらほんの一部に過ぎないことが分かると思います。

       では、カレー以外に何があるのか?前菜、サイド、タンドリーというよくある系は勿論ありますが、それ以外に珍しい一群として、インドのストリート・イーツと称せられる街角のカジュアルな食べ物(日本で言えばタコ焼きみたいなものか=メニューに載ってる解説によると妊婦さんが栄養をつけるためによく食べるとか)、あるいは、南インドコーナーなんてのもあります。余りにも種類が多いうえに、余りもインド料理に無知な僕にとっては「うわー」と圧倒されるだけなのですが、試しに食べてみるとどれも結構イケます。この「どんなのが出てくるんだろう?」とワクワクするのが楽しいです。

       例えばですね、下の写真左の左端はKADAI GOHSTという名前のラムのカレーです。ラム肉が柔らかくて美味しかったのですが、右から二番目(ナンの隣)にあるのはベジタリアンコーナーにあったMALAKI KOFTAという一品で、コフタというコロッケみたいなものに、チーズとポテトの入ったカシューナッツソースをたっぷりかけたものです。感動したのはちゃんとカシューナッツの味がしたことです。当たり前っちゃ当たり前だけど、これだけ色々スパイスを使って調理してなお、ナッツという素材の香りや味を維持するのは大変だと思いますよ。


         

       奥にキッチンがあるのですが、キッチンに大きなガラスがあってコックさんが調理している様子が見えます。皆で行ってワイワイ料理の写真を撮ったり、調理しているのをジッと見てたら、「興味があるなら調理しているところも見ていいよ」って言ってもらい、中で撮影したのが右の一枚です。




    ニルギリス/Nilgiris
    81 -83 Christie St Rd、St Leonards   9966 0636
    http://www.nilgiris.com.au/
    2015年03月追記:かなり前に行ったきりなので内容は変わってるかも、でもお店は健在

       このお店は一般的には最も有名でしょう。レストラン関係の賞を常連で取ってるし。
       確かに美味しかったのですけど、高い。ボンベイの1.5倍くらいします。じゃあ、1.5倍美味しいのかというと「アレをもう一回食べたい!」と思うような印象的なものではなかったです。また、季節によってメニューを変えることもあり、メニューの品目が非常に少ない。「え、これだけ?」って感じ。Ajoy Joshiさんというヘッドシェフはかなり有名な人で、幾つか本も書いてるんじゃなかったかしら。

       この店は、非常にアントレプレナーというか、商業的には実に上手な店だと思います(悪い意味じゃなくて)。パックに詰めたテイクアウェイ用のフードも積極的に売ってます(デパ地下のホテル系の高級なお持ち帰り用一品みたいな感じ)。また、頻繁にクッキングスクールも開いています。それどころかTシャツもエプロンも売ってます。また、レストランもファンクションルームはあるわ、プライベートルームはあるわ、シェフの真ん前のカウンターのかぶりつきトコトン堪能席(一人100ドル、要予約)はあるわ、ランチタイムの食べ放題バフェはあるわ、バンケットメニューは豊富だわ、アーリーバード割引(7時までにオーダー)コースはあるわ、日曜ランチバフェはあるわ、、、盛りだくさんです。シェフのJoshiさんは、ニコニコしていい感じの人であり(知人のヤマニシ君に似てるな)、ウェイターの手が足りないと進んで自分から料理を運んだりする腰の軽いナイスなオジサンでした。

       以上のことを総合すると、この店はちゃんと研究して使うべきです。ぼっと行ってぼっと食べるのが一番賢くない(僕らがそれ)。4人以上集めて7時前にオーダーすれば3コースで一人29ドルというお値打ちです。また、ランチの食べ放題は25ドルです(ワイン付き)。僕らのようにボケッと行くと一人50ドル以上かかります。

       掲示板なんかでも毀誉褒貶が激しいです。絶賛する人と、全然ダメっていう人と。まあ、有名店の宿命なんだろうけど、有名だからなんでも素晴らしいって思っちゃう人もいるだろうし、逆に反感を感じる人もいるでしょう。どっちの気分も分かります。もうちょい僕の舌がインド料理に肥えてからビシッと味わいたいですね。インド系のお客さんも結構来てましたし。




    マラバー/Malabar
    332 Pacific Hwy, Crows Nest 9906-7343
    2015年03月追記:これもかなり昔に行ったきりだけど、お店は健在。てかダーリングハースト店も出しているようです。

       上のボンベイと大通りを隔てて正面あたりにあるお店。この店は古くからありますね。
       この店は一回だけ行ったことがありますが、前述のDOSA(DOSAI)が名物みたいで、皆さん食べてました。なんせ、お店のサブタイトルが"The Dosai Palace"ですから。

       味的には、あんまり印象残ってないです。普通に美味しい普通の店って感じだったかな。よく流行っているのが印象といえば印象。






    シェイナイ/Shehnai 479 Pacific Hwy, Crows Nest TEL:9436-3453
    2015年03月追記:残念なことに無くなってしまいました。
    →昔の記事




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