「ボランティア活動リスト」に挙げている団体では、基本的に日常会話程度の英語力があれば、海外からの参加希望者も受け入れてくれるはずです。ただ、一般にボランティア団体の活動計画は流動的で、直近にならないと確定しなかったり、直前キャンセルなんてこともあるしで、うまくタイミングが合うかどうかが難しいところ。目安としては、１ヶ月程度滞在されるのでしたら、一度くらいは参加できるかな、という程度でしょう。

　よくあるパターンとしては、土日を利用したもの、１週間連続で活動するものがあります。活動内容もその時によっていろいろ。たとえば環境保護活動をしているＡＴＣＶでしたら、絶滅しそうな植物の種集めとか、破壊されつつある河川の補強作業とか、国立公園内の柵づくりとか、植林などがあります。

　また、英語力についてですが、先方では「日常会話レベル」というのですが、この日常会話レベルというのがクセモノです。相手の指示が理解できなければ皆のお荷物になってしまいますし、ボランティア同士の意思疎通もできなければ厳しいでしょう。もちろん、彼らの活動目的は、外国人に英語を教えることではありませんから、コミュニケーションに気を配ってくれる余裕がなかったり、英語が通じないことでため息をつかれたりしても、相手の非ではありません。

　英語力に自信がない方は、シドニー滞在期間を長期間（例えば１ヵ月以上とか）とって、しばらくホームステイしながら語学学校に通い、現地の英語のノリに慣れてから、ボランティア活動に参加された方がいいと思います。

　参加申し込み方法ですが、その団体によってまちまちです。とにかく掲載してある団体宛てに問い合わせてみてください。ファックスや郵送でなら何時間でも時間かけて英文作成すればいいわけですから、誰でも出来るはずです。「え、そんな英語力に自信ないし･･･」と思うかもしれませんが、これくらいの気概がないと現場に入ってからツライでしょう。勇気を出して頑張ってください。


　→ボランティア活動の紹介
　→イギリスでボランティア活動に参加された方の体験記
　→日本語教師アシスタント・ボランティア（インターン）




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今週の一枚ESSAYより
　「”海外”という選択シリーズ」　過去回INDEX

ESSAY 452／（１） 〜これまで日本に暮していたベタな日本人がいきなり海外移住なんかしちゃっていいの？
ESSAY 453／（２） 〜日本離脱の理由、海外永住の理由
ESSAY 454／（３） 〜「日本人」をやめて、「あなた」に戻れ
ESSAY 455／（４） 〜参考文献／勇み足の早トチリ
ESSAY 456／（５） 〜「自然が豊か」ということの本当の意味　
ESSAY 457 ／ （6）〜赤の他人のあたたかさ
ESSAY 458／（７） 〜ナチュラルな「まっとー」さ〜他者への厚情と冒険心
ESSAY 459／（8） 〜淘汰圧としてのシステム
ESSAY 460／（9） 〜オーストラリアの方が「世界」を近く感じるのはなぜか（１）
ESSAY 461／（10） 〜オーストラリアの方が「世界」を近く感じるのはなぜか（2）
ESSAY 462／（11） 〜日本にいると世界が遮断されるように感じるのはなぜか　〜ぬくぬく”COSY"なガラパゴス
ESSAY 463／（12） 〜経済的理由、精神的理由、そして本能的理由

ESSAY 519／放射能→海外というトコロテン式思考について - Lesser of two evils principle