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初稿福島記:1997年4月23日、田村更新:2009,2010年
2012年08月全面改訂、2013年07月補訂



シドニーで仕事を探す方法

シドニーで仕事を探す方法 (5)
攻略方法/英語力/まとめ




攻略方法

 では、どうやってそういう良い出会いに至るか?どういう方法でやればいいのか?です。
 これは業種×職種×人間模様という無限マトリクスの世界だから、一概に言えません。

 ただ、こうは言えます。
 オーストラリアでの求人広告を見たけど、まるでダメだから可能性ゼロだ、と思う必要はないってことです。

 そんなに一発でなにもかもがバシッと出来るわけがない。そんなのはレアケースであって、多くの場合はエベレスト登頂のようなもので、まず一番下にベースキャンプを張って、資材を持ち込んで、高地順応させていって、第一キャンプ、第二キャンプと高度を稼いでいき、いよいよ大詰めになってから王手を掛けるということでしょう。

 出会いの問題は「運」の問題といってもいいです。そして運の問題というのは、要するに手数の問題です。10回に1回当りクジがある場合、どうしたらいいか?10回引けばいいんです。千手観音のように手数を多く出していけば、そのうちどこかにヒットするだろうという、下手な鉄砲パターンです。

 そしてそれをステップアップでやっていくということです。

 現地就職を志す多くの日本人の場合(=企業による派遣駐在でもなく、また現地企業からのスカウトがあったわけでもない場合)、こちらで要求される英語力がある人は少ないでしょうから、まずは英語をやれという「千里の道も一歩から」状態で始めます。

 で、語学留学なんぞをやり、通学の間にジャパレスで働いたりするわけなんですけど、ここでの注意点は、「目はしっかり頂上を見据えておけ」ということです。やっとベースキャンプで、現地のノウハウを知り、英語の実戦力をつけるという段階にいるわけですが、これからキャンプをどんどん上げていき、橋頭堡を築いていきます。そして最終的には頂上アタックです。その大きな道筋の「今ココにいます」というGPS感覚は常に忘れずにいるといいと思います。

 僕が一括パックでやっているのは、学校紹介だけではなく、シェア探しの特訓、それが終ったら履歴書作って、ジャパレス探し、エクスチェンジパートナー探しとどんどん先に進めていきます。つまり、現地にどんどん突撃していく作業に習熟すること、その技術とタフな精神力(てか単に「慣れ」だけど)を錬成することです。今ある高度で満足せず、どんどんアタックをかけていく基本パターンです。

 だからジャパレスに慣れましたとなれば、その後あるいは同時並行して今度は日系ではないローカルのカフェや現場仕事(クリーニングなど)に進み、さらにそれが出来たら今度はデスクワーク系に進む。徐々にステップアップして現地でのキャリアを稼ぎます。最初はキャリアと呼ぶほどのものでもないけど、それでも自分的には自信がつきます。「なんだ出来るじゃん」と。そこで良い気分になってさらに上を目指す。

 そうこうしている間に、いよいよ本格的な登攀が始まり、あちこちの人材会社に登録したり話を聞きにいったり、さらに自分でもどんどん応募したり、GumTreeなどに自分で広告を出したり、これはと思う業種や職種があったら、どんどん言って話を聞いたり見学したり、「よろしかったら」でインターンをもぎとってきたり、、、という。

 オーストラリアの就職というのは、どうも見た感じではコネ就職がわりと多いです。
 だからコネをどんどん作っていくのが大事だと思うし、それは思わぬ所から来ます。かつて200連敗しながらも現地での専門デスクワークをもぎ取ったワーホリの人がいましたが、それも結局は空いてる時間でやってたベビーシッターのバイトが機縁になったし、ずっと昔に厩舎に勤めて労働ビザを出して貰った人も、犬の散歩のバイトをやってて、そこのパーティに混ぜてもらい、そこで知り合った人の紹介で仕事をゲットしています。

 人材派遣会社に登録して、紹介して貰って、それで、、、というパターンが全てではないです。てか、そんなのワン・オブ・ゼンに過ぎないと思います。

   そうそう、ラウンドが良いよ〜ってワーホリさんにオススメしているのも、リージョナル(田舎)の方が永住権とかビザは楽だから慣れておいでという面もあります。日本から来たらまずはブリスベン、シドニー、GC,メルボルンという都市型生活になり、そこばっか住んでたら、リージョナルといってもピンと来ないし、視界から消えると思うのですよ。でも、一回ラウンド先でいいところを見つけたら、第二の故郷のように住み心地が良くなるし、シドニーなんか「人間の住む所じゃない」などとのたまわったりします(^_^)。別にだからといって田舎(別に田舎と限ったわけでもないが)に住めといってるわけではなく、「オプションが増える」という部分にメリットがあるからです。「あれはあれでいいもんだよ」と思えたら、自然とそちらの求人に目を通すでしょうし、そちらに知り合いやコネも出来るし。で、永住権を取ってしまえば、また(一定期間を終えて)シドニーに戻ってきてもいいんですからね。

 いずれにせよありとあらゆる可能性を広げておくこと、広げる作業が出来ること、さらに広げる作業を「楽しく」出来ることです。
 この最後の「楽しく」というのが、本当の現場では生死に関わるくらい大事なことだと思います。イヤイヤやってたら続きませんからね。なんだかんだ毎日楽しく忙しくやってて、そのうち声がかかってそっちの仕事もやって、また誰かと知り合って、、、、とかやってるうちに、「あら、取れちゃった」みたいな感じで永住権が取れることもないわけではない。というか、そのくらいアクティブな方が取りやすいでしょう。

 ネットでじっと求人広告だけ見て、「無い、、、」と吐息をつくだけだったら、まずもってやってて楽しくないし、いい加減イヤになってしまうでしょう?だから続かないです。手数を出すところか、まだパンチの一つも繰り出していない。これでは1メートルも高度を稼いでいないではないかと。

 以上、要約すれば、「出会い」というファジー極まる要素が中核になったのであれば、戦略としては、徹底的にそれに焦点をあてて対応することです。ある意味ではガリガリの点取り虫にならなくてもいいんだから、むしろ救われる人もいると思いますよ。

雇用主の良し悪し〜積上げパターンの強み

 さて、ワーキングビザをスポンサードしてくれる雇用主が決まった!と言って喜んでばかりもいられません。スポンサードという「おいしい餌」で釣った獲物を、ここぞとばかりに搾取しまくるブラックな所もあるようで、この種の話は昔から聞きます。サービス残業は当然、パワハラはあるわ、セクハラはあるわと。なにしろ会社を辞めたら同時にビザも消滅するわけですから、喧嘩するときはオーストラリアを出るときという、これではオーストラリアに来た甲斐がないという。

 それどころか、ビザが出るならまだしも、「将来的に出してあげるよ」と思わせぶりに匂わせてせっせと働かせて、いざとなったら「いや〜、実は」みたいにブッチされたという話もあります。

 ただし、厳しい雇用主が悪い雇用主というわけでもないし、ビザという絶対的な上下関係が、ことさらに卑屈な意識を刺激し、被害感情を増幅させるということもあるでしょう。また、雇用主としても、お金も手間暇もかけてせっかくスポンサードしてあげたのに、ビザが取れるやいなやバイバイとかされると「裏切られた!」感もあるでしょう。

 ま、このあたりは皆さんもよくご承知の「職場の人間関係の面倒臭さ」一般論なのですが、それにビザやら人生プロジェクトがかかっていると、しんどい感じが増幅されるということもあるでしょう。別に日系企業に限らず、どこであれ誰であれ、「いるところにはいる」ということだと思います。

 これに対する処方箋は、結局これも「手数」だと思うのです。

 AがダメならB、BがダメならC、Cがダメなら、、と、as much as you canで、手持ちの「タマ」を増やしておく。もう「つるべ撃ち」できるくらいに。

 この原理は、Essay 573 :しがみつきコアラ論の冒頭付近でも書きましたが、「数撃てば当る、絶対当る!」「この程度の職場だったらいつでも又探すことが出来る!」という自信があるかどうかにかかってくると思います。この自信があればこそ、平常心を保てるし、その職場で学ぶべき事柄もちゃんと学べる。ダメでもしたたかに「次」につなげていける。しかし、たまたまラッキーで見つけた感が強いと、「次はない」と思うから、どんなにイヤでも我慢するしかないし、イヤでないこともイヤに感じる。

 その意味で、全然英語もできない段階からワーホリから入って、地べたから這い上がるように上がってきた人は強い。逆に、日本にいながらにして何かの就職話が一つあり、それだけを頼りに海を渡ってくると、そこがダメだったり、その話が流れてしまったらそれで終わりになってしまう。世の中よく出来ていて、一歩づつ歩いてくる場合には、時間はかかるわ足はしんどいわで大変なんだけど、仮にダメで転んで膝をすりむく程度で済む。ところが飛行機でビューンと飛んでくる場合には、楽チンだし早いんだけど、一つ間違ったら墜落して死んでしまうわけです。

 だから迂遠なようでありながらベースキャンプから積上げていった方が何かといいよ、結局はお得という次第です。
 それに、前線キャンプを5合目くらいまで上がってきた時点で、別にオーストラリアに住むとか永住権とかいうことにそんなにこだわらなくなったりもします。生きていく自信がついてくれば、日本でだって、他の国でだってある程度やっていける自信がついてくるし、「何がなんでも!」感が薄れてきます。それに下から積上げてくる段階で、イヤでもある程度は英語は出来るようになってくるし、度胸もつくし、交渉力とか行動力もつく。要するに人間力がアップするのですから、何をするにも楽になってくる。最後までいけなかったとしてもまるで無駄とは思わない筈です。

 実際、ワーホリさんでもかなり出来てきて、労働ビザ出してあげるというオファーを貰う人もそこそこ居ますが、実際にそれを受ける人は実は少なかったりします。ありがたいんだけど、今はちょっと違うなって感じで辞退したりする。もうビザがどうの、オーストラリアがどうのとかいう事にあんまりこだわらなくなってくる。逆にそのくらいになれば、仕事の方から近づいてきてくれるのでしょう。

英語力について

 こちらで仕事をするためには、かなりの英語力が必要とされます。
 それは頭では誰でも分かっているでしょうけど、実際問題かなりハードルは高いです。語学学校の最上級クラスだろうが、IELTS6くらいでは全然ダメだといっていい。とりあえずは自分で「全然ダメ」って感じに思える。僕らノンネィティブにとって、どこまでいったらOKというレベルはないし、一生かけても無理って感じがします。実感として。

 ただし、それでも就職やビザが取れてしまったりもするわけですよ。全然ダメな筈なんだけど、なぜか現実的には出来てしまっているという、「不思議だなあ」とかいいつつ日々が流れていく感じ。なにやらワケのわからんことを書いているようですが、実感としてはそんなもんです。

 これをもう少し論理的に分節すると、

 ・求められる英語力のレベルは一定ではなくケースバイケースであること
 ・したがって、○○点で合格という画一的なラインがあるわけではないこと

 です。

 まずもって英語力が求められるのはビザや進学で「IELTS○点」というハードルを示される局面でしょう。とりあえずハードルがあるのだから飛び越えないとならない。しかし、その基準をクリアすれば後は大丈夫かというとそういうものでもないし、じゃあ全てにわたってその基準以上が必要か?と言われたら、これもまたそういうものでもないです。

 英語力を強く要求される職場やら局面やら雇用主やら顧客がいる反面、別にそれほど要求されない局面もまたある。分かりやすい例では、寿司職人とか特殊技能があれば、別にそれほど高度な英語力が無くても良いわけです。仕事が廻る程度に通じればいい。それに、毎日の仕事なんか同じ事の繰り返しですから、最初はチンプンカンプンでも1か月もやってれば慣れてきますし、そこで使われる用語や言い回しは覚えます。だからそれでいいのだってことでもあります。こういうケースでは、IELTS6点だろうが5点以下でも実際に就職機会はあるのですが、今度はビザのために受験勉強をしなければならず、それが最大の難関になってしまうという。

 さらに言えば、同じような業種/職種でも、英語力が低いことを嫌がる雇用主もいれば、気にしない雇用主もいるわけだし、同僚や顧客でも同様です。人によって判断基準は様々です。うるさい奴はどこでもいるわけだし、ネィティブに対しても「最近の若いもんの英語はなってない」とか言うわけですからね。日本だってそうだし、どの国だってそうだし、その言い分にも一理はある。だから統一的な「ここまで出来れば」なんて基準があるわけではないです。このラインまでいけば、英語については全く苦労せずに極楽浄土にいけるのだなんて思わない方がいいです。

 それに言語というのはある程度のレベルを超えてしまうと、そこから先は純粋に語学力の問題なのかどうか分からなくなります。つまり、カジュアルな日常口語、スラングなどの「ちゃんとしてない英語」の使い回しをどれだけ知ってるか論とか、地元民だったら誰でもしってる共通の事象(地名、人名、人気商品、子供のころに流行った遊び、聖書の言い回し)を知ってるかどうか論だったり、「それって語学力なの?」って部分が多くなっていくのです。日本語だってそうですよね。だんだん自分の英語力があがっていき、また現地生活も長くなってくるにつれ、そのあたりが見えてきます、僕も、未だにネィティブ同士が喋ってられたらよう分からんですけど、今では「それがどうした?」くらいに開き直ってます。英語は相変わらず出来ないんだけど、出来ないことが気にならなくなるというか。勿論今でも英語は勉強しますし、辞書は常に傍らに置いておいて引こうと努めてます。一生勉強だと。英語が出来なくて「くそお」と思う経験は多分死ぬまで続くだろうけど、それでいいのだくらいに思ってます。

 それでも一応のラインを敢えて設定するならば、僕の大雑把な感覚でいえば、IELTSで7点くらいでしょうか。ケンブリッジ試験でいえばFCEの次のCAEくらいでしょうか。TOEICは実戦力がないから点数でいうことに意味はないです。満点とっても現場的にはどうかな?って感じ。逆に800点以下だったら基礎力レベルで問題があると思います。

 これだけでも十分にハイレベルですけど、いざ自分がこのレベルまできたら、「こんなもんか」と思うはずですよ。現場では全然、、という。でも、そこから先は、英語力だけの問題ではなく、求職アタックを増やしていったり、実戦経験を積んでいった方がいいと思います。そうしないと伸びないし、また自分を受け入れてくれる居心地のいい場所を探す方が大事だと思うからです。

 逆に言えば、英語については、ビザやら進学先が提示するハードルをクリアすることに傾注していればよく、それ以外の膨大な足りない部分は、これはもう一生勉強だと割り切って、日々淡々と、まるで「趣味の盆栽」のように倦まず弛(たゆ)まず、長〜い目で育てていけばいいと思います。


 実際に就職場面では、改まってテストのスコアなどを要求されるわけでもないし、普通にインタビューしている段階、あるいはインタビュー以前の電話の段階で、ダメだと思われたらバサバサ切られます。まあ、ビジネスレターを書けとか、英文タイピングの速さを問うとかいう場合もありますが、常にそうするってものでもないです。それはもう職種や職場次第。

 ただし、初稿時に福島が体験を踏まえて書いていたように、「英語環境での仕事経験、あるいは学習経験の有無」を判断材料にしている部分はあると思います。英語圏の高校・大学への留学経験があったり、英語で仕事をした経験があるかどうかです。以下初稿時の原文をそのまま残しますが、

 というのは、私が永住権取得してシドニーに来た時、最初の仕事を探すのにエラく苦労したという経験があるんです。私って客観的に履歴書だけ見ると「使えそうな人材」に見えるハズだと思うんですけど、なぜか途方に暮れるほど仕事見つからなかった。でも2回目からは引く手あ・ま・た。1回目と2回目と何がそんなに違うの?と冷静になって考えてみると、「シドニーでの職経験が1つあるかないか」だけなのです。きっと、最初の仕事探しの時には「こいつ、本当に英語大丈夫なのかな?」と思われたのでしょう。

 この傾向は我々外国人だけでなく、地元のオージーたちにも言えることで、同じようなジレンマに悩まされているといいます。この社会では日本と違って終身雇用制ではないので、「人材を育成する」という概念がなく、とにかく即戦力になる「経験者優遇」というシステムになっているのです。よって「初めての仕事探し」では誰も皆苦労するようです。「経験がなきゃ仕事させてくれないんだったら、いつまでたっても仕事できないじゃない?!」というジレンマ(英語で 「Catch 22」と言います)なのです。だから、「最初に巡ってきたチャンスは逃さず、ステップアップの踏み台にしろ!」ということです。

 ここで冒頭の第一章に戻るわけですが、就職採用は「部品交換」であり、採用会社としても「ちゃんと作動するか」どうか知りたいわけです。誰だって、一か八かで初物(はつもの)を食べたくはない。だから職歴がないと苦戦する。最初の一回目が一番しんどいということです。でも、一回でも勤めてしまえば、とりあえず作動証明は得られるわけですから(仮にすぐ辞めようとも)、楽になっていくという。

 ココ、日本人的には真逆の発想になるから、しつこく繰り返しますね。
 日本では最初(新卒採用)が一番楽です。段々回数が増えてくるにつれ、また年齢があがっていくつれ、どんどん難しくなります。だから最初の一打席目でホームランを打てるかどうかが就職論の基本になりますよね。これはお分かりでしょう。しかし、こちらでは年齢差別はないし、職歴重視ですから、後になるほど楽になる傾向があり、ゆえに最初の一打席目にホームランなんか狙う必要はないということです。狙っても中々打てないし、打席に立たせてすらもらえないし。だから、最初の打席でやることは、「なんでもいいから塁に出る」ことです。普通のヒットでいい、バントでもいい、もうフォーボールでもデッドボールでも振り逃げでも何でもいいから塁にでることです。

 

まとめ〜三つ巴のニワトリ・タマゴ論

 以上が、就職&ビザ&英語力の関係論です。

 これ相互にニワトリ・タマゴ関係になっていて、ビザが無ければ就職できず、就職できないと職歴もないからビザも出ず、それぞれにかなりの英語力が求められ、その英語力を錬成するためにも英語現場での職業経験が必要で、、という、なんだかダンゴみたいにこんがらがっていて、まるで「三つ巴のニワトリ・タマゴ」のようなややこしさです。

 しかし、諦めるのはまだ早い。
 就職・ビザ・英語という三本柱があるとしても、それらが不即不離に絡み合っているということは、ある柱でポイントをあげれば自動的に他の二つの柱にもポイントが加算されるということです。全てが近接しているがゆえに、何かが出来るようになれば他の二つも大きく前進するわけです。例えば、英語が出来るようになり、カジュアルジョブから始めて徐々に上級職にあがっていけたら、それだけ就職可能性は増えるわけですし、同時に永住権の取得可能性も増えるわけです。

 だから三本柱とか山が三つあるのではなく、山は最初から一つしかないのだと思った方が分かりやすいと思います。
 喩えるならば富士山を積上げるようなもので、同じ富士山を静岡県側から見るか、山梨県側から見るか、長野県から見るかです。その○○県側という視点に、ビザ・就職・英語がある。

 今仮に長野県側からザーッと土を積上げて10メートル高くしたら、それは同時に静岡県、山梨県からみても10メートルあがる。今、英語を頑張って勉強して、ある程度伸びてきたら、その英語力は就職可能性を高めるという方向にも作用するし、ビザ的にも距離が短くなるという形で福音をもたらす。あるいは、インターンでもカジュアルジョブでもなんでもいいから現地ローカルで就職できれば、それだけスポンサーへの道は縮まり、また英語の実戦機会にも恵まれ、同時にその職歴が次の就職可能性をアップさせるという関係に立ちます。

 実体は一つだけ。要するに「現地で押しも押されもせずにやっていける自分」を作っていけばいいだけであり、その成長をビザ、就職、英語などの各方面から見てるだけだと思います。だから「三つ巴」というよりも「三位一体」といった方が近いかもしれません。あくまで比喩的な言い回しですが、なんとなくカンドコロはおわかりかと思います。

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INDEX

1.就職/採用/労働のシステムが日本とは全然違う

2.一般的傾向〜「日本」と「日本リテラシー」の市場価値値

3.オーストラリア独自の特性

4.考え方のフォーマット

5.労働ビザという迷宮

6.攻略方法/英語力/ニワトリタマゴの三位一体

7.求人広告/人材会社/履歴書&面接 英文履歴書サンプル例

参考:シドニーでの就職・仕事に関するページ

エッセイから〜
オーストラリアで実際日本人が就職できる職種とその給料について(97/6/11)
オージーの仕事観を探る(96/12/1)
下手な英語で仕事するコツ(97/5/29)
ESSAY 278/「外国人労働者」とは我々のこと〜「海外で働く」ということに過剰な幻想を抱かないために(06/10/02)

体験レポート
特別寄稿体験談 (by Kさん)/アルバイト先との給与支払トラブルを労働委員会を通じて解決した実例レポート
日本語教師アシスタント・ボランティア(インターン)

実戦ワーホリ講座
8−1.仕事をしよう(その1) 仕事の効用 
8−2.仕事をしよう(その2) 仕事の探し方 日系〜ジャバレス編
8−3.仕事をしよう(その3) 仕事の探し方(2) 日系その他編、ローカル編
8−4.仕事をしよう(その4) 英文履歴書・実戦例
9−1.ラウンドのススメ(その1) ラウンドとは何か?都会定住との比較
9−2.ラウンドのススメ(その2) ラウンド先での仕事

◆コラム/間違いだらけの留学&ワーホリ生活
 7.ジャパレスで働いても英語が伸びない?
 8.タックスリターンで税金が返ってくる?