本当に役に立つ学校選びのために
このコーナーは、シドニーの語学学校の
「研究」です。単なるカタログ選び的な学校紹介に尽きるものではありません。
コーナー制作の第一歩として、シドニー中の語学学校を徹底的に取材しました。各学校にアンケートを送付し、アポをとって訪問し、膨大な質問リストをもとに、校長さんなど学校首脳部と長時間話しました。学校の経営資本や教師の選定基準まで突っ込んで聴きました。その成果は全てこのコーナーに発表していたのですが、しかし、次第にわかってきたのは「そーゆーことじゃないよな」ってことです。
いきなりミもフタもないことを言いますが、
「ネットで調べたってわからないだろうな」ということです。いや僕も一生懸命伝えようと努力してきたつもりです。それでも「この学校はこういうところ」という肝心な部分が伝わらない。事実、学校を見学した後、皆さんもう判で押したように同じことを言います。「ああ、やっと言ってた意味がわかりました。なるほどね!」と。逆にいえば、幾ら僕が頑張って書こうが喋ろうが、全く伝わってなかったということです。そんなことが延々続けば、いくら僕でも「こりゃ、見てもらうしかないわ」という気になりました。よく考えてみれば、”海外の語学学校”というものを見たこともない段階で「選ぶ」なんて行為が出来るわけないじゃないかって気もするのですね。
というわけで、APLaCのサポートの方針も現地見学(+シェア探し特訓)をメインに据え、
一括パック現地サポートという形にしました。かれこれ千名以上の人と一緒に学校を見て廻ってきています。人気の学校だったら僕自身もう千回以上見てますし、皆さんのフィードバックも聞いています。そうして培われた第一線の現場感覚からしたら、語学学校を単に客観データーとして紹介するだけだったら全然足りない。無意味とまでは言わないまでも、肝心の部分が抜け落ちます。例えば毎日通う所なだけに、”雰囲気”とか”居心地”という”皮膚感覚”が重要な意味を持つのですが、こればかりは活字やデーターで伝えるのは無理です。
たとえばAさんとにっては「明るく、フレンドリーな学校」に思える学校も、Bさんにとっては「チャラくて、ダレている学校」に思えるかもしれないのです。この感覚は個々人よってかなり違います。大事なことは、客観的&万人向けの「良い学校」ではなく、あくまで「あなたにとってベストの学校」を選ぶことです。その人の現在の英語力、性格、将来の目標等によって「いい学校」の答えは変わります。「シリアスな環境の方が気持ちがいい」「もっとアットホームな環境がいい」と人の好みは千差万別です。
さらに学校見学にしても、見ればいいってものでもありません。急所というのものがあり、それは学校の個性や時期によって変わります。例えば日本人スタッフによる学生サポートに特徴がある場合には、予約をしてその方に時間を取ってもらって直接話してもらうようにした方がいい。サポートといっても、詰まるところ、あなたがその担当者を人間的に好きか嫌いかというパーソナルな面が大きいですから。
また、学校というのは生き物です。毎週新入生と卒業生がいるわけで、絶えず新陳代謝します。一般に夏と冬とでは国籍構成も変わりますし、各国の大学のタームや休暇によっても変わる。また、経営者もマネジメントも結構コロコロ変わります。企業戦略によっても変わる。例えば中国のエージェントと大口取引が成功したら、学校は中国人学生であふれかえることにもなるわけです。半年後の学校の状況なんて正直よく分からないです。したがって、出来るだけ新鮮な状態で見ることが大事だと思います。つまり入学する直前(前の週)に見ることです。
一方、学校に行けば自動的に英語が上達するものでもないです。行けばいいってものでもない。学校の
賢い使い方というのものがあります。
例えば、自分一人できること(辞書をひく等)を高いお金を払ってる授業時間でやるのは無駄です。そこで「語学学校とは何をするところなのか?」ということがポイントになり、さらに「英語が出来るようになるということはどういうことか?」に連なっていきます。クラスでやる文法、発音、ボキャブラリがなぜ大事なのか、それが出来ないとどういうヒドイ目にあうのか、なぜコミュニカティブメソッドという教え方をするのか、どういう過程を経て上達するのか、これらを頭に入れておくだけで効果が全く違ってきます。
僕ら日本人は中高6年間で「英語の知識」はありますが、英語の使い方には不慣れです。また実戦経験にも乏しい。英語はコミュニケーションの1つのツールに過ぎず、ベースとなるコミュニケーション能力が貧弱だったら英語を幾ら勉強してもその実戦効果は薄い。「日本人は英語を喋るときにいつも同じ表情をする」というのは現地のホストファミリーや教師から良く言われることですが、ではコミュニケーション能力はどう鍛えたらいいのか、そもそもコミュニケーション能力って何なのか?これらの点が英語の勉強方法や学校選びにもつながってきます。例えば、日韓人が「スピーキングが苦手」というのは、英語が苦手なのではなく、言葉の通じない人との意思疎通が苦手なのであり、ひいては経験機会の乏しさです。言葉の通じないペットの犬や猫とは平気でコミュニケーションできるのに、ガイジンになると固まってしまう。会話中心の学校に興味を示すのは日韓人の学生だけで、子供の頃から異民族慣れしているヨーロピアンや南米の連中が英会話というものに殆ど興味を示さないのもそこに理由があります。
学校というのは、自動車教習所みたいなもので、それだけでは現場では通用しません。どんなスキルでもそうですが、基礎練習=実戦の相互フィードバックが必要です。そのため、
いかに現地のオーストラリア社会に入り込んで豊富な実戦経験を積むかという点が非常に重要なポイントになります。
皆さんのサポートをするようになってから、「単に学校入学のお世話をすればいいというものではない」と強く思うようになりました。学校というのは行けばいいというものではなく、英語が上達しなければ意味がないです(当たり前ですけど)。また英語が上達したとしても、それによってあなたを取り巻く現実や未来が変わらなかったら、これまた意味がないでしょう。
一括パックサポートの現場で、学校選びと並行してシェア探し特訓が大きな比重を占めるようになったのもここに理由があります。
英語を使って現実を変えるという実体験を積むためです。これを突破口にして、ローカルでの仕事探し、ボランティア、エクスチェンジ、習い事などなど、どんどん覚えた英語を実戦で使っていってください。実戦に慣れてください、楽しんでください、スキルというのは使わなければ身につかないです。
これら総合的な意味をこめて、このサイトでは学生ビザの取り方などごく一般的な事項に加えて、渡豪準備FAQ、費用のシュミレーション、期間や予算についての考え方、ホームステイやシェアについて、語学学校の成り立ちや経営基盤、英語の勉強の仕方などなど多面的に書いています。かなり量がありますので、読むのも大変だと思います。しかし、真剣に英語をモノにしたいと考えている人、本当にいいワーホリ生活を送りたいと思ってる人には読んで損をさせないだけの自負はあります。頑張ってトライしていただけるとうれしいです。